レビュー
2007年01月29日 01時27分 更新

「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」レビュー&イベントリポート:

最強のモンスターマスターを目指して、おなじみのモンスターたちと島めぐり 〜そして大会へ…… (1/3)

本作は、歴代「ドラゴンクエスト」のモンスターをつかまえて育成できる人気シリーズの最新作。モンスター配合、スキルシステムなどによる奥深い内容が、ユーザーのやり込み心を刺激するタイトルだ。レビューとともに、先日行われた本作の編集者対抗大会の模様もお伝えしよう。

ゲームボーイから連綿と続く「ドラゴンクエストモンスターズ」の世界

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 2006年の年末も差し迫る12月28日に、スクウェア・エニックスから「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」が発売された。本作は1998年にゲームボーイ版が発売された「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」から続く「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの最新作だ。

 本シリーズは「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するモンスターを仲間にして冒険をすることができる番外編的なポジションながら、独自の配合システムや豊富なモンスターが人気を博している息の長いシリーズとなっている。

 初代の登場以後、「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち」「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 イルの冒険」(ゲームボーイ いずれも2001年発売) 、「ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち」(プレイステーション 2002年発売 前作までをリメイク&カップリングした作品)、 「ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート」(ゲームボーイアドバンス 2003年)が発売されている。

wk_070125dqmj02.jpg 主人公は独特の銀髪をなびかせるニヒルな少年。まだ見ぬモンスターを探して旅に出よう

 ちなみに筆者はいずれもプレイ経験ありだが、特に思い出深いのは最初に発売された「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」だ。当時ゲームボーイがカラー化するはざまに生まれたタイトルだというのもあり、モノクロとカラー両対応で生まれた作品だった。カラーのドット絵で描かれたモンスターたちが何だか素敵だったうえに、ゲームシステムも秀逸で、やめどきを忘れるほどにハマりまくった記憶がある。そんな「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズの最新作とあらば、正月返上でやり込みたくなってしまうというもの。そして実際にやり込んでしまったわけだが、そのあたりについては後ほど述べるとしよう。

明瞭な物語、慣れればイケるグラフィック、何かと大変な移動操作

 本作の主人公は、7つの島からなるグランプール諸島を冒険するひとりの少年だ。主人公の目的は、この諸島の中心にあるアルカポリス島で開かれるバトルGPに参加し、優勝すること。バトルGPには全国から大勢のモンスターマスターが参加する。モンスターを率いるモンスターマスターとして最強の名を得るために、主人公は島々を駆け巡ることになる。

wk_070125dqmj03.jpgwk_070125dqmj04.jpgwk_070125dqmj05.jpg 島ごとに雰囲気はガラリと変わる。新しい島にたどりつくたびにワクワクしてしまうだろう

 謎の神獣スペディオとの出会い、秘密の組織「ジェイル」統主ギルツの思惑、バトルGP協会会長カルマッソの存在、ライバルである少女アロマとの対決など、気になるキャラたちのイベントもふんだんに盛り込まれながら、少しずつ行動範囲が広がり、物語は確実にクライマックスへと進んでいく。すべての島を冒険しつくした頃には、次に控える何かが見えてくるだろう。その王道であり芯にグッと筋の通ったストーリー展開は、とっつきやすくて好感触。物語の展開に合わせてこまめに変化する町の人たちの台詞も、ドラクエイズムを継承していてよくできている。モンスターを育成しながら、その王道な物語もぜひ楽しんでほしい。

wk_070125dqmj06.jpg 町の人たちのキャラやセリフは個性豊か。おいしい情報がもらえることもあるので、どんどん話しかけるべし
wk_070125dqmj07.jpg ストーリーが進むとダンジョンにもぐることもある。それぞれのダンジョンには厄介な仕掛けが満載なので心してかかろう
wk_070125dqmj08.jpg 主人公と同様に最強のモンスターマスターを目指すライバルも大勢登場する

 グラフィックに関しては、ニンテンドーDSということを差し引いてもそれほど美麗だとは言えない。プレイ当初、最初にスライムのお顔を拝見したときの、その微妙なポリゴンのつぶれた感じには軽くへこんだ。正直なところ「無理して3Dにせず2Dにすればよかったのに」と思ってしまったのだが、プレイを進めていくと「慣れ」とゲームそのものの「面白さ」によって、あまり気にならなくなったのも事実。キャラによってはポリゴンの粗さが気になるが、各モンスターの動きや、それに対するカメラアングルなどもなかなかうまく演出がなされており、最初にいだいた違和感はかなり解消されていった。

wk_070125dqmj09.jpg LボタンとRボタンで視点をぐりぐりすると、そのしっかりと作られたフィールドを体感することができるだろう。また、戦闘中はAボタンの代わりにLボタンで決定できる点も、さすがドラクエと言ったところ。片手だけで戦闘できるのは、やはりいい
wk_070125dqmj10.jpgwk_070125dqmj11.jpg 同じ場所でも昼と夜ではかなり印象が違う。遭遇できるモンスターも違うし、夜に訪れるとお得なスポットもあったりする。Gピットで「きゅうけい」することで昼と夜を替えることができるので、うまく活用するといいだろう

 おそらく本作の画面写真のみを見たユーザーの中にも「画面がきれいじゃないな」という印象を持った方もいるだろう。しかし実際に店頭デモなどで動いているところをぜひご覧いただきたい。モンスターたちの躍動感あふれるアクションを見れば写真から得た印象とはかなり違うものを感じとれるはずだ。

wk_070125dqmj12.jpg シリーズ各作品から選りすぐりのモンスターたちが続々登場! 3Dで改めてモデリングされたモンスターを眺めると、感慨深かったりもします

 ニンテンドーDSで完全なる3Dの世界を作った本作ではあるが、もっとも惜しむらくはその操作性だ。操作性というよりも移動感覚と言った方がいいだろうか。フィールドを走る主人公の移動が、どうにも遅く感じてしまう。もう少し、ほんのもう少しだけ移動を早くしてくれれば……と思っているプレーヤーは少なからずいるのではないだろうか。障害物にひっかかって前に進みづらいポイントがあったり、視点カメラを移動しても見たいところが見られなかったりするところもあり、操作性に関しては非常に惜しいという印象だ。

 また、同じく移動で気になった点だが、ルーラで島と島の間を自由に行き来できないのも残念だった。ルーラを唱えると最後に立ち寄ったGピットの前(セーブやモンスターの入れ替えができる施設)に移動する。それをうまく利用して、遠出をしておいてから一気にアルカポリス島に戻るなどの便利な使い方はできるのだが、目的の島に対していくつかの島を経由して徒歩で移動しなくてはならないケースもあり、移動の操作性もあいまってなかなか面倒だ。ストーリーを進める間は、島と島の間を移動する感覚がそのまま冒険の感覚につながるので、現在の仕様でよかったと思うが、せめてストーリークリア後は自由に島と島の間を飛び交いたかった、というのが正直な感想といえる。

 ファンゆえにやはり色々と気になるもので、惜しい点、改善してほしい点などに言及したが、本作の要であるモンスターのスカウト、育成、配合、そしてバトルに関しては大満足している筆者だ。ヤバイくらいにハマった初代「ドラゴンクエストモンスターズ」を思い出しつつ、あの時と同じかそれ以上にハマってしまった。そのモンスター関連のシステムについて次項でお伝えしよう。

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[仗桐安,ITmedia]

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