連載
2007年02月21日 00時00分 更新

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:

強烈キャラが大集合! 「ファイターズヒストリー」 (1/4)

連載第38回は「ファイターズヒストリー」(データイースト)です。だいぶ前にリクエストいただいてたんですが、取り上げるのが遅くなってすみません。強烈なキャラ満載の対戦格闘ゲームでした。

奇妙な大手メーカー、データイースト

 「ストリートファイターII」(カプコン)の大ヒット以降、各メーカーから続々と、対戦格闘ゲームが登場。1つのジャンルとして確立した。

 「ストリートファイターII」は別格として、それ以外にゲームセンターでよく見かけたのが、「餓狼伝説」(SNK)、「ワールドヒーローズ」(ADK=アルファ電子工業)、そして今回取り上げる「ファイターズヒストリー」(データイースト)など。

 データイーストといえば、1980年代後半から1990年代までは大手ソフトメーカーの1つだったが、奇妙なゲームを作ることで有名だった。主人公にはなり得ないルックスの男が主人公となった「カルノフ」。設定が危なすぎて物議をかもした「チェルノブ」。

 「ファイターズヒストリー」にも、そんなデータイーストらしさが受け継がれている。とにかく、登場する格闘家たちのキャラが濃いのだ。

 まずは日本代表、溝口誠。27歳の高校生。……誤植ではない。本当に27歳で高校生なのだ。“ケンカ百段”を自称し、我流で格闘術を身につけた。必殺技を出すときの言葉も、「タイガーバズーカじゃー!」、「チェストー! チェストー!」など、アクが強い。

画像 今回の写真は、スーパーファミコン版を使用。1993年、アーケードに登場した「ファイターズヒストリー」は、翌1994年、スーパーファミコンに移植された
画像 溝口は、繰り返してコマンドを入れると、5回まで空中で連続蹴りができる。1回ごとに「チェストー!」と叫ぶ

2人の女性格闘家

 次は、中国の劉飛鈴(リュウ・フェイリン)。蟷螂拳(とうろうけん)の使い手かつ、京劇の女優という設定もすごいが、それ以上にすごいのが顔。

 格闘ゲームの女性キャラといえば、「ストリートファイターII」の春麗(チュンリー)や、「ワールドヒーローズ」のジャンヌ、「龍虎の拳」のキング、「餓狼伝説2」の不知火舞など、そのゲームにおけるアイドル的な存在となる。

画像 ありていに言えば、顔がキツい。性格もキツいが、これはほかの格闘ゲームの女性キャラにも言えること

 しかしフェイリンの場合、お世辞にもアイドルといえるようなルックスではない。

 でも格闘家としての能力は高い。身軽な動きもさることながら、何しろ必殺技が強い。飛び道具の蟷螂斬(とうろうざん)は、空中からでも撃てる。

 そして白鶴双飛拳。腕を振り上げながら飛び上がって攻撃する。とっても便利な技で、ためが必要なことと、着地するときにすきができることを除けば欠点はなく、幅広い局面で多用できるのだ。

 もっとも、そんな便利な技を出すときに、フェイリンの叫ぶ声が、何度聞いても“冠婚葬祭”としか聞こえない。蟷螂斬の方も“はぁ〜ドンチャン”と聞こえ、これらの声がフェイリンのキャラクターを、一層おもしろくしている。


画像 これが冠婚葬祭、じゃなくて白鶴双飛拳。空中を含む広い範囲に当たり判定がある

 ちなみに、電波新聞社の「ALL ABOUT 対戦格闘ゲーム」(スタジオベントスタッフ編)によると、本当は“冠婚葬祭”ではなく、広東語で「白鶴双飛(パッホソウフェイ)」と、技の名前を叫んでいるらしい。

 「ファイターズヒストリー」にはもう1人、リョウコ(亮子)という女性キャラがいるが、投げ技・つかみ技が主体なので、初心者には扱いにくい。


画像 リョウコの必殺技「超山嵐」。与えるダメージは大きいが、かけるまでがひと苦労

 しかも、あからさまに某柔道選手をモチーフにしたのがまずかった。ほぼ同時期に出た「ワールドヒーローズ2」に、外見も使う技もそっくりで、名前も同じ“リョウコ”というキャラが登場してしまったのだ。

 「ファイターズヒストリー」のリョウコには、「嘉納」という苗字が設定されているのが大きな違いだが。

 ともかく、唯一のヒロインがちょっと没個性的になってしまった点も、濃い選手ばかりを目立たせることになった理由の1つかもしれない。

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