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2007年03月12日 16時20分 更新

GDC 2007:

マイクロソフトメディアイベントおよびXNAインタビューリポート (1/2)

マイクロソフトは、GDCに合わせ、Xbox 360向けおよびWindows Vista向けの最新タイトルを紹介するメディア向けイベントを開催。また、同時にXNA開発者へのインタビューの機会も得たので、それらについて紹介していこう。

 GDCは、ゲーム開発者向けのカンファレンスイベントであるが、今年からE3の規模が大幅に縮小されることを受け、ゲームパブリッシャーおよびデベロッパーはGDCを重要なイベントと位置づけ、例年以上に力を入れて対応しているようだった。そのためか、Expo会場は去年までの倍ほどの規模となっていた。

 マイクロソフトも例外ではなく、今年のGDCに合わせ、Xbox 360向けおよびWindows Vista向けの最新タイトルのプレイアブルデモを用意するとともに、開発者にそれぞれの内容や特徴を説明させるメディア向けイベントをGDC期間中に開催。ここではその中から興味深かったタイトルを中心に紹介していこう。

「家族愛」、「ゲームへの愛」、そして「動物愛」がテーマ――「Fable 2」

wk_070311ms01.jpg 「Fable 2」のプロデューサであるピーター・モリニュー氏。前作よりも非常に大きなスケールを実現し、”愛”がテーマの3つの要素が盛り込まれると説明してくれれた

 ピーター・モリニュー氏がプロデュースした異色RPG「Fable」。その続編となる「Fable 2」のプレイアブルデモが公開され、ゲーム内容の一端がモリニュー氏本人によって説明された。

 「Fable 2」は、主人公がヒーローになることを目指してさまざまなクエストを解いていくという基本となるゲーム性に大きな変化はない。ただ、ゲームの規模を前作から大幅に引き上げるなど、非常に壮大な内容を目指している。そのうえで、“愛”というキーワードに結びつく3つの新しい要素が盛り込まれているそうだ。その3つとは、「家族愛」、「ゲームへの愛」、そして「動物愛」だ。

 家族愛としては、主人公が家族を持ち子孫が生まれる、という要素が盛り込まれることになる。前作でも主人公は結婚できたが、「Fable 2」では、子供を作り育てていくことができ、より深い家族愛が味わえる。また、ゲームへの愛とは、ゲーム内の世界に対する愛情を抱きやすくするということで、ゲーム進行の展開をプレーヤーのゲーム内での行動に沿って変化させることによって、プレーヤーがゲーム内の世界により親密感を得られるようにする工夫が盛り込まれるそうだ。そして3つめの動物愛。これは、ゲーム内でプレーヤーが犬を飼えるということにより実現しようとしている。犬を飼うということ自体は、それほど特徴的なものではないかもしれない。

 しかし「Fable 2」では、犬を飼うだけでなく、その犬をクエスト時に一緒に連れて行動できるようになっている。常に主人公の後を付いてくるのはもちろん、ボールを投げると走って取りに行きくわえて持って来るなど、本物の犬を飼っているかのような感覚である。特に、戦闘シーンで足をケガしてしまった犬が、足を引きずりながら必死に主人のもとに帰ろうとする姿は、痛々しいとともに、非常に愛を感じるシーンだと感じた。もちろん、プレーヤーの行動により主人公の容姿が変化すると、それに合わせて犬の性格や容姿も変化するそうだ。

 今回公開されたプレイアブルデモは完成度としては非常に低く、やろうとしていることの一部分のみを作ってみた、といった程度のものだったが、モリニュー氏の構想は非常に壮大で、氏の話通りに完成したならば、前作をはるかに凌ぐ大作に仕上がりそうな印象を十分に感じ取ることができた。

wk_070311ms02.jpg 「Fable 2」の重要な要素のひとつである”犬”。接し方によってなつき方なども変わってくるようだ
wk_070311ms03.jpg ケガした足を引きずりながら、主人のもとへと必至に帰ろうとする姿は、愛を感じるはず!?
wk_070311ms04.jpg 武器なども種類が増え、ゲームの規模は非常に大きくなるそうだ

、5スクリーン環境でのプレイが可能――「Forza Motorsport 2」

wk_070311ms05.jpg 「Forza Motorsport 2」の物理シミュレーションの開発を担当するDan Greenawalt氏

 Xbox 360向けの本格レースシミュレータとして開発が進められている「Forza Motorsport 2」。秒間60フレームの描画はもちろん、秒間最大360回の物理演算処理を行うことによる非常にリアルな挙動を目指している本作、今回はかなり完成度の高まっているプレイアブル版を利用しての説明が行われた。

 「Forza Motorsport 2」の最大の特徴となるのが、やはり車の物理演算部分だ。エンジンやタイヤ、路面との摩擦といった基本的な部分の物理演算処理は当然として、今回特にこだわっている部分は、ダメージに関する物理演算だそうだ。レース中の他車との接触、ハンドル操作を誤るなどしてガードレールに激突した場合の車体が受けるダメージや、それによる部品の破損や脱落といった部分を、実車に限りなく忠実に再現しているそうだ。しかも、脱落した部品はゲーム中も消えることなくコース内に存在することとなり、例えば1週目に脱落したパーツを2週目に踏んで粉砕し破片が飛び散る、といったことも実現されている。

wk_070311ms06.jpg 前作同様、登場する車やパーツ類などは、すべて実在のものばかりとなっている

 この、ダメージや破損は、実際の自動車メーカーとの協力の下、実際の車とほぼ同じ挙動を実現しているとのこと。ゲーム内とはいえ、自社の車が破壊されることを拒否するメーカーもいそうだが、聞いた限りでは、この点を取り上げて協力を拒否するメーカーは皆無だったそうだ。それは、「Forza Motorsport 2」が、本物のシミュレータとして各メーカーが認めているからだそうで、それだけ「Forza Motorsport 2」の物理演算はこだわりが深いということを示している。

 ちなみに、「Forza Motorsport 2」では、最大で5台のXbox 360とモニターを用意することによって、5スクリーン環境でのプレイが可能となっている。5台のモニターの役割は、3台が前方表示、1台がバックミラー、もう1台がスペクテーター(観覧)として利用される。デモルームでは4台のディスプレイを使ったデモプレイが可能だった。実際にこの環境を実現することは非常に難しいが、その迫力は大いに体験する価値がある。今後、東京ゲームショウなど日本で開催されるイベントでまず間違いなく体験できることになると思うため、機会があればぜひとも体験してみてもらいたい。「Forza Motorsport 2」の発売は、日本では5月24日が予定されている。

wk_070311ms07.jpg 物理演算は1秒あたり最大360回。タイヤひとつとってみても、1本につき3カ所の温度をシミュレーションするなど、非常に高度な物理演算を行っている
wk_070311ms08.jpg ダメージのシミュレーションも、非常に細かな部分まで行われている
wk_070311ms09.jpg 最大5台のXboxとモニターを利用したマルチ画面でのプレイも可能となっている
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[平澤寿康,ITmedia]

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