“日本モデル”に生まれ変わるR.O.H.A.N(1/3 ページ)

YNK JAPANがサービスしている「R.O.H.A.N」が日本独自仕様にリニューアルされる。4月末よりフリーテストを開始。

» 2007年03月27日 17時57分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 YNK JAPANは3月27日に発表会を開催し、同社が運営するMMORPG「Renaissance of Human and Nature(R.O.H.A.N)」についてのリニューアル計画を発表した。

 今回のリニューアルにおける一番の主眼は「日本モデル」への変更だ。「R.O.H.A.N」サービスプロデューサーであるシン・ウィル氏は「R.O.H.A.Nは韓国および台湾でもサービスをしているが、両国ともに人気のタイトルとなっている。それと比べて、なぜ日本では受け入れられなかったのか、どうしたら受け入れられるのか考えてきた」と語る。その後ユーザー分析を行い、日本ユーザーのプレイスタイルや特徴にあわせて、「新生『R.O.H.A.N』」として再スタートをすることにしたとのこと。このため、4月末より開始される「R.O.H.A.N」は、完全な日本独自仕様となる。

画像 「R.O.H.A.N」サービスプロデューサー シン・ウィル氏
画像 韓国と台湾でのR.O.H.A.N

 今回のリニューアルに当たっては、「親切」、「軽さ」、「面白さ」、「華麗に」の4つがキーワードだ、とシン氏。初心者に優しい視点でゲームを見直し、レベルアップを楽しくするために、Lv30以前にクリアできるクエストの内容と報酬を強化。クエストを通じて早いレベルアップを促すという。また、初心者対象のイベントを毎月行い、短時間でのLv30到達を誘導するとのこと。その代わりゲームバランス調整のため、Lv50以降の経験値が減少することになる。

 また、従来はアイテムにランク制限があったのだが、新生「R.O.H.A.N」以降はランク制限を撤廃。ソロプレイユーザーも限界を感じることなくプレイを楽しむことができる。また、ゲーム内通貨「クロン」の単位を、日本の金銭感覚に合わせて1/10にデノミネーションするほか、PKシステムを一新。これまでは仕掛ける側が一方的に強かったシステムを、デスペナルティの増加や死亡ドロップ率向上により、PKを望むユーザーだけのハイリスク、ハイリターンシステムになる。PKしやすい仕様のアサシン系種族「ダン」についても、初期設定を「平和モード」(通常のプレイが可能)にして、Lv30になると受けられるモード変更のクエストを経て、リスクを説明の上、暗殺モードへ転換できるようにするとのこと。ゲームガイドが強化され、ポップアップヘルプやガイドマニュアル、スクロールチップが導入される。

画像画像画像

 新生「R.O.H.A.N」では、グラフィッククオリティを現状のまま維持しながら、PCの最低スペックが推奨Pentium 4/2.4GHzから2.0GHzへ、必須1.8GHzから1.4GHzへ下げられ、ノートPCでもプレイできるようになる。クライアントの容量も1Gバイト以上減少し、ダウンロード時の負担も少なくなるとのこと。これについて聞いてみたところ、バックグラウンドで動作していたプログラムやデータなどの最適化を行った結果、実現できたそうで、プレイ中の通信量が増大したり、ということはなさそうだ。

画像画像

 「面白さ」についてだが、テキストウィンドウを読みやすくするとともに、日本ユーザーが好む「クエスト」について強化したとのこと。クエストの数を増やし、報酬をアップするだけでなく、連続してプレイできるリレークエストを日本独自仕様として追加する。

 これらの項目に加えて、メイン画面とローディング画面、キャラクター選択画面が変更されるほか、NPCのグラフィックも変更。ゲーム内に日本風のアイテムが置かれたり、エンシェント装備についても和服テイストが盛り込まれるなど、グラフィックが一新される。詳しくは次ページのスクリーンショットを参考にしてほしい。

画像 「R.O.H.A.N」運営チーム責任者 細井貴之氏

 サービス面についてだが、運営側とユーザーのコミュニケーションを強化するために、GMがかかわるイベントが増えるようになる。GMとパーティを組んで探検に出かけたり、1人もしくは複数のGMとPvPを行ったりといった具合だ。「R.O.H.A.N」運営チーム責任者である細井貴之氏は「GMはこれまでセキュリティパトロールが主な役割だったが、ユーザーとふれあうために活動をしていく。これまでに1度だけオンラインでの座談会も開催されたが、今後は積極的にユーザーの声を取り入れていきたい」と語る。

 「『R.O.H.A.N』をプレイしてくれるユーザーは、モンスターを討伐したくて遊んでいる。それと同じでGMを倒すことで達成感を感じてほしい」(細井氏)

 このほかにも、コスチュームのデザインを公募したり、ユーザーが企画したイベントをGMがサポートしたり、初心者向けの講習会を実施したりという予定が組まれている。

 新生「R.O.H.A.N」のフリーテストは、先ほども述べた通り4月末の開始を予定。現状のアカウントが利用できるほか、ユーザーデータもそのまま引き継げる。なお、フリーテスト中は無料でプレイができるようになる予定で、課金システムがアイテム課金に変更されるかについて同社は、1つの案として検討はしているが、フリーテストの結果をふまえてユーザーの希望に添う形で検討したいと述べている。なお、フリーテストの詳細については、後日発表される予定だ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」