レビュー
2007年04月02日 14時07分 更新

「ぷよぷよ!」レビュー:

石の上に3年ならば、ぷよの上にも15年――熟成された最新のぷよぷよをあなたに (2/2)

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 ただ、前述したように12種類の個性的なルールがあるので、初心者は要注意だ。逆に言えば多彩なルールこそが本作の魅力の要になっていると言ってもいいかもしれない。対戦で勝利したければ「ぷよぷよ」、「ぷよぷよ通」、「ぷよぷよフィーバー」、「はっくつ」、「ばくだん」、「だいかいてん」、「サーチライト」、「ずっとフィーバー」、「すいちゅう」、「こおりづけ」、「なぞぷよ」、「でかぷよ」という12種類のルールの特徴と傾向をそれぞれ把握しておく必要があるだろう。

 たとえば「ぷよぷよ通」ルールは、文字通り「ぷよぷよ通」に則ったルールだ。連鎖を打ち消す“相殺”が盛り込まれてはいるが、相殺しても次のターンでおじゃまぷよが降ってくるのでご注意を。「はっくつ」 ルールでは、プレイスタート時にある程度ぷよが積まれていて、最下段に星がある。この星を消すと相手に彗星ぷよを送り出し、大量のおじゃまぷよを降らせることができるのだ。どっちが先に星にたどり着くかが勝負の分かれ目なので、とにかく星を目指して脇目もふらず他のぷよを消していかねばならない。「すいちゅう」ルールでは 、お互いフィールドいっぱいに水がはられた状態でスタートをする。ぷよはフィールド下に積むのではなく、水面に浮かぶ形で置いていくので、ぷよが置かれるたびに位置がずれこみ配置が変わっていく。最初は戸惑うかもしれないが、慣れてくるとこのルールならではの思考ができてきて、また違った楽しさを味わえる秀逸なルールだ。

wk_070492puyo09.jpg ルール説明は簡潔かつわかりやすい
wk_070492puyo10.jpg 「ぷよぷよフィーバー」でフィーバー作動中!
wk_070492puyo11.jpg 「すいちゅう」ルール、プレイ中のヒトコマ。この独特の浮遊感はくせになる?

 その他の9つのルールもいずれも一癖あるものばかり。これらのルールは「ストーリー」だけでなく、その他のモードでも楽しめるが、最初から全てが自由に選べるわけではない。プレイをやりこんでさまざまなルールで遊べるようにしていくのはプレーヤー自身だ。

wk_070492puyo12.jpg かいだんづみは基本中の基本。知らない人は「じゅぎょう」を受けてください!

 1人用の「じゅぎょう」では連鎖に関して勉強することができる。かいだんづみ、はさみこみ、おりかえしなどの「ぷよぷよ」上達における欠かせないテクニックがぎっしり詰まっていて、しかもていねいにレクチャーしてくれるので、友人にいつも負けている…友人を打ち負かしたい…というユーザーはここでみっちりテクを学ぼう。

 「とことん」には「とことんたいせん」「とことんぷよぷよ」「とことんフィーバー」「とことんなぞぷよ」の4つのモードがある。個人的にオススメなのは「とことんなぞぷよ」。詰め将棋のようにお題を解くという独特の楽しみが味わえるモードだ。


wk_070492puyo13.jpg 「とことんなぞぷよ」はひたすらに問題を解くモード。高いテクニックが要求される

 「フリーたいせん」には「ふたりでぷよぷよ」と「みんなでぷよぷよ」がある。「みんなでぷよぷよ」を選択するとコンピュータ3人との4人対戦が楽しめるので、1人でコツコツとプレイしているユーザーはぜひ一度プレイしてみてほしい。マルチタップと3人の対戦相手がなくても、手軽に4人対戦が味わえるというのは大いに評価したいところだ。

みんなでぷよれば、もう止まらない……多人数ぷよ対戦のススメ

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 1人用でも「フリーたいせん」の「みんなでぷよぷよ」で擬似4人対戦は可能だが、「ぷよぷよ」の醍醐味はやはり対人戦! というわけで、周りに相手がいるのならぜひとも対戦プレイをしていただきたい。マルチタップがあれば4人までの対戦が実現する。周辺機器と3人の友人という環境はちょっと敷居が高いかもしれないが、それらが揃えば大盛り上がりになること間違いなしだ。

 特に本作では前項でもお伝えしたが多彩なルールが用意されているので、元々ハマり度の高いゲームであるうえになかなか飽きの来ない作りに仕上がっている。筆者がプレイしたのはプレイステーション 2版なので、友人を家に招いて何人かでやってみたのだが、やはり家の中でテレビ画面に向かってみんながコントローラを握り、ああだこうだと言いながら(時には「くそおおお!!!」とか「のああああ!!!」とか悶えながら)盛り上がるさまは、正しいパーティーゲームの絵そのものだ。

 「テトリス」しかり「ぷよぷよ」しかり、基本的なシステムがしっかりしているゲームというのは、油断すると延々やってしまうからコワイ。かいだんづみを会得している友人と同じく会得している筆者とのプレイで、同じような流れでぷよが降ってくると、あとはどちらが先に連鎖を成功させるかという一点になってきたりする。武士の居合い切りのような、白熱の攻防が展開し、負けた方は「もう一回!」と思わず叫んでしまうような局面も何度もあった。ルールによっては「ぷよぷよ」初心者が一気に逆転する面白さもあるし、勝ったほうがハンデを一つ上の段階(たとえば中辛から辛口)にしていくという友人間の取り決めで勝負はどこまでも熱くなったりする。やればやるほどに独自ルールが編み出され、対戦の熱はヒートアップしていくに違いない。

wk_070492puyo15.jpg ハンデの表現は「ぷよぷよ」伝統の“辛さ”。激甘、甘口、中辛、辛口、激辛の5つから自分のハンデを選ぼう
wk_070492puyo16.jpg 対戦モードは細かいルールや仕様をカスタマイズできるのがいいところ
wk_070492puyo17.jpg 4人でプレイできる人たちは幸せ者です。どうぞとことんやりこんじゃってください!

15年の歴史は伊達じゃない。やはり定番ゲームには磐石の面白さがある

 なにげに筆者がプレイしてみて高評価だったのはセーブ、ロードがさくさくと早い点。その点においてストレスに思うような“間”は見当たらなかった。手軽さが売りなパズルゲームだけにこれは重要なポイントだ。また、「ぷよぷよフィーバー」から一新されたキャラクターのデザインも、ポップでとっつきやすいので好印象。おそらく女性や子どもに対してキャッチーな方向にしているのだとは思うが、「ぷよぷよ」のライトなゲーム性と非常に親和したトータルデザインになっている。

 ハマるとやめられない「ぷよぷよ」シリーズは、携帯電話のアプリ、PCゲームなど、そのプラットフォームの広さからも人気のほどがうかがえる。本作が3つのプラットフォームでリリースされたのも15年間の根強い人気あってこそだろう。

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 ニンテンドーDS版、PSP版は今回プレイしていないが、周りにそれらを持っている人がいるなら、そちらを買うというのも手だ。何度も言及しているが、やはり「ぷよぷよ」は対戦してなんぼ。何時間連続でプレイしても飽きない「ぷよぷよ」の魅力に久しぶりに触れた筆者は、いずれニンテンドーDS版やPSP版も手にしてそうな気がする。家の中でじっくりやるのもいいが、お外でぷよるなんてのもオツではなかろうか。いずれにせよ基本システムのしっかりしたゲームは15年の月日が流れても色褪せないのだなと、当たり前な事実にちょっと感動する筆者であった。

 遅ればせながらではありますが、「ぷよぷよ」さん、15歳おめでとうございます。これからも私たちを楽しませてください。

「ぷよぷよ!」
対応機種プレイステーション 2
メーカーセガ
ジャンルパズル
発売日2007年3月21日
価格(税込)4800円
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[仗桐安,ITmedia]

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