2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その3) :ヴァナ・ディールをもう一度(1/2 ページ)
少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。人気の高い狩場で経験値をガッポリ稼ぎ急速に成長したガルカ君。ついに念願のエキストラジョブを習得する……のか!?
初めて飛空艇に乗ってカザムへ着いた僕は、街をひと通り散策したあと外へ出てみることにした。リンクシェル(以下、LS)のメンバーには「今のレベルじゃまだ危ないから、外に出ちゃだめだよ」と忠告されてはいたものの、初の飛空艇旅行で舞い上がっている僕の好奇心は、今のところとどまることをしらない。少し雰囲気を味わうだけデスヨ、とユタンガ大森林へ出発した。
外に出てマップを開いた時点で驚愕。迷路のように入り組んでいる通路でギッシリと埋め尽くされている地形。今まで冒険してきた、どのエリアよりも複雑に感じられた。現実世界でも方向音痴な僕は、「これは奥へ進むともう帰ってこれないぞ……」と直感したのである。
まずは落ち着いて景色を見ようと、カザムを出てすぐ外の光景を見てさらに驚愕した。すでに何組かのパーティがこぞって、マンドラゴラ族やゴブリン族と激しいバトルを繰り広げていたのだ。まだユタンガ大森林の入口なのに、もうこんなに盛り上がっているとは……。
試しにマンドラゴラ族の強さをチェックしてみると、これまた驚愕の「とてもとても強そう」クラス。サルタバルタ地方やコルシュシュ地方に生息するマンドラゴラ族とは格が違うというわけだ。進まずとも、この先のエリアで待ち構えているであろう危険な冒険が想像できた。あんなにかわいかったマンドラゴラ族が、6人パーティで次々と経験値稼ぎの標的になっていく姿を見て少し同情し、その日はすごすごとカザムへ引き返すことにした。
しかし、次の日になるとそんな気持ちもどこへやら。僕もパーティを組んで、当たり前のようにマンドラゴラ族をひたすら倒して経験値を稼ぐ、俗に言う“おいしい”体験を味わう日々を満喫していったのだ。実際に戦ってみると(あくまでパーティ目線で)それほど手強い相手ではなく、獲得経験値も多いので、比較的短時間でレベルアップしていくのがすごくうれしい。レベル20台前半の冒険者にとっては、まさに“おいしい”相手としてうってつけなのだ。故に多数の冒険者がマンドラゴラ族をターゲットとしているので、ときには取り合いになることもしばしば見受けられる。
その争奪戦は(個人的には)なかなかおもしろいものがあり、パーティによっては無理してマンドラゴラ族を深追いするあまり、ゴブリン族に襲われてしまいあえなく全滅……というのを何度も繰り返していた。戦闘不能になると経験値が少し減るというペナルティーがあるので、本来ならなるべく避けたいのだが、初めて目の当たりにした僕は、その戦闘不能をも恐れない壮絶なプレイスタイルに感動したのを覚えている。
憧れの人気スポット「コロロカの洞門」へ
メインジョブ(戦士)のレベルだけ上げてもバランスが悪いので、久しぶりに暫定サポートジョブのモンクでパーティ参加希望を出すことにした。比較的すぐに声をかけてもらってあいさつを交わし、見ず知らずの人たちとパーティを編成する。もうこのへんの流れは慣れたものだ。レベル10前半なのでバルクルム砂丘でクラブ族をメインに狙い、順調に経験値を稼いでいく。ある程度レベルが上がると、リーダーの提案でコロロカの洞門へ場所を移すことになった。
コロロカの洞門は、僕がプレイしていた数年前までは存在しなかったエリアで、ワーム族(通称ミミズ)を狩るのがとても「美味」であるという噂を方々から耳にしていた。ついにその恩恵を授かることができるのか……! と、1人で興奮したのを覚えている。
まずはコンシュタット高地へ行き、そこからチョコボに乗り一路バストゥークへ。僕はバストゥーク出身者なので、バルクルム砂丘からアウトポストテレポサービスを使えば一瞬で到着できるのだが、それをするのはやぼってもんだ。みんなで足並みそろえて行くのが冒険の醍醐味ではないか。1人だと長く感じる移動時間も、大勢だと雑談しながらワイワイと、それこそ遠足気分で楽しめる。そんなことを考えながらチャットに勤しんでいるうちに一向はバストゥークへ到着。各々がモグハウスや競売などで戦闘準備を終わらせたのち、コロロカの洞門へと足を踏み入れた。
構造さえ知っていれば迷うことのない簡単なエリアなのだが、当時の僕はコロロカの洞門のマップは持っていなかったので、ほかのメンバーを見失わないように必死であとを付いていった。目当てのミミズは入口付近からすでに生息していたのだが、さすがに街からも近いこともあり先にキャンプをはっているほかのパーティでいっぱいだ。
「もう少し奥へ行こう」とリーダーが提案してきたので、同意してあとを追う。道中には巨人族や、初めて見るスパイダー族のモンスターもチラホラと生息しており、襲われやしないだろうかとドキドキしていたが、何とか無事に迷子になることもなくミミズ生息ポイントへたどり着いた。そしていざうわさのミミズ狩りがスタート。魔法攻撃が厄介な相手だが、防御力が高くないので多少のリンクも恐れることなくどんどん倒せる。獲得経験値も多く人気が高い理由を実感できた。
その日はあまり長時間プレイするつもりはなかったのだが、あまりに経験値が稼げるので寝るのを惜しんでバトルに没頭した。ほかのメンバーもなかなか「もうそろそろやめましょうか」と言い出さなかったので、僕と同じ気持ちだったのかもしれない。
エキストラジョブ取得のためのイメージトレーニングが続く……
モンクのレベルも15以上に達したので、これで心置きなく戦士をレベル30まで上げられる。そうなれば、いよいよエキストラジョブ(EXジョブ)取得のクエストに挑戦できるのだ。今のところ吟遊詩人を目指そうと思っているのだが、やはりガルカの特徴を生かすのなら攻撃に優れたジョブを選んだほうがいいだろう。そうなれば、まずは忍者や竜騎士、侍などを取得するべきか……。とくに竜騎士は「コールワイバーン」で呼べる飛竜がカワイイ。竜騎士のプレーヤーが飛竜を連れている姿を見るたびにいいなぁと思っていたので、ぜひやってみたいジョブのひとつだった。
(ここから妄想が加速しますので少々辛抱してください→)そう言えば以前パーティで組んだナイトさんが、敵対心を上げて敵の攻撃を一身に受ける姿がカッコよかった。僕もガルカの高いHPを生かしてパーティの盾を目指そうか……。それなら忍者のほうが貢献度が高いかも……。いや、ここはやはり見た目を重視して、獣使いにチャレンジするのもいいかな。いやいや、攻略本で見た獣使いのAF装備(通称モコモコ装備)が暖かそうで、すごくオシャレだった。前にこの装備一式で身を包んでいたガルカを見たことがあるのだが、何とも言えない可愛らしさがあった。見た目と言えば赤魔道士のAF装備もかなりオシャレ度が高い。とくに頭装備は初期のFFシリーズに登場した赤魔道士のテイストで見ていて懐かしい。しかし赤魔道士を育てるとなると、サポートジョブ用のために白魔道士や黒魔道士も上げる必要があるぞ。しかもガルカはMPが低いから果たして役に立てるかどうか……。
こんな風に、まだEXジョブもAF装備も取得していないのに、頭の中でどんどん空想が広がっていく。あーでもない、こーでもないと、まだ未知の世界、未知の能力にあこがれてどんどん気持ちが盛り上がっていく。僕がFFXIで一番おもしろいと感じているのは、もしかしたら「想像している時間」なのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
【今日の計算】「2+13×2−6」を計算せよ
-
柴犬が仮設住宅に入ると、布団に隠れた大好きなお姉ちゃんが! 被災した柴犬が見せた最高の笑顔に「こちらまで幸せな気持ちになります」
-
パパがヒゲをそって大ショックな息子の反応が3600万再生 予想外な落ち込みように両親苦笑い【海外】
-
トリンドル玲奈の結婚相手は誰? 2024年に2歳年下俳優と結婚発表、ラブラブ2ショットを公開
-
「人生で一度は見てほしい」「息をのむ美しさ」 この世のものと思えない幻想的な“一本桜”に15万いいねの大反響
-
元パティシエ直伝、スライスチーズを使う激ウマ蒸しパンが209万再生! あまりのおいしさに「秒でなくなった笑」の声も
-
【今日の計算】「101×99」を計算せよ
-
スマホがネットにつながらないと思ったら…… 想定外すぎる落とし物の事例に「こわ!」「こんなん初めて見た」と驚く声上がる
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」