レビュー
2007年04月10日 18時05分 更新

「ときめきメモリアルGirl's Side 1st Love」レビュー:

あの“王子”こと葉月珪にまた会える! しかも、タッチでさわれるようになって!! (1/2)

乙女心をがっちりとつかまえた「ときめきメモリアル Girl's Side」シリーズの新作がついにニンテンドーDSに登場。新キャラや男子にタッチできる新要素も加わり、甘さと遊びやすさがパワーアップした!

王子様にもタッチしちゃおう!

画像 本シリーズでも屈指の人気を誇る葉月珪。成績優秀、スポーツ万能のドイツ系クォーター。完璧すぎて最初はどことなく近づきがたいが、本当は……

 女性向け恋愛ゲームの最大級のヒット作「ときめきメモリアル Girl's Side」(プレイステーション 2、2002年)をベースにしたニンテンドーDSの新作「ときめきメモリアルGirl's Side 1st Love」(以下、1st Love)が登場した。基本的なシステムや設定に大きな変更はないものの、ファンにはうれしい要素が多数追加された。

 何よりもニンテンドーDSになったことで、気軽にプレイできる点が高く評価されている。寝る前に軽く1カ月分プレイ、電車の中でサクッとデート。どんな空き時間でも、ニンテンドーDSを開けばすぐに好きな彼と会えてしまうのだ。

 もし、乙女ゲーを未プレイの女性がいるならこの「1st Love」をオススメしたい。“恋愛ゲーム”だからと避けていては、あまりにもったいない。恋愛小説や恋愛映画を楽しむのと同じように、恋愛ゲームも、もっとカジュアルに遊ばれればいいのにと思う(男性でも、女心を知る上で役に立つかも!?)。

 「1st Love」は、恋愛感はしっかりと伝わってくるが、それほどドロドロしていないのがポイント。部活に入ったり、学園祭に参加したり、バイトしたり……と、学園の雰囲気も満喫できる。手軽なニンテンドーDSで「ときめきメモリアル Girl's Side」デビューを飾ってみては?

 もちろん、プレイステーション 2版を何度もプレイしたファンにとっては、タッチシステムが新鮮で、もう一度、新しい気持ちで遊べてしまう。持ち運べる携帯機だから、友人への布教用にも持ってこいかもしれない。

画像 キャラにタッチすると、いろいろなマークが出る。ピンクのハートは「Love」、黄色の音符は「Friend」が上がっていることを示す

 今回は、すべての操作がタッチペンだけでOK。コマンドを選ぶのもタッチ、選択肢で質問の答えを選ぶのもタッチ。非常にシンプルでわかりやすい。さらにこのタッチ操作を生かしたのがスキンシップシステム。なんと、デート中に、男子キャラの体にタッチすると好感度が上下するという画期的なシステムなのだ。触れる部分も手や体、頭、顔など、いろいろに分かれていて、かなり凝っている。

 あまり仲良くならないうちに手をてを触ろうとして「なんか、ついてるか?」と冷たく言われたり、冗談っぽい会話の最中に、彼をつついてみたり……。恋愛度が深まれば「こら、くっつき虫か、おまえは」なんて照れた顔も見せてくれる! 「ときめきメモリアル」のデートは比較的さっぱりしているが、このスキンシップシステムによって甘さが倍増した。キャラによって反応もさまざまで面白い。

 しかも、イベントシーンやエンディングなどでも、画面をタッチできるので、積極的にあちこち触って反応を楽しもう。

新キャラの天童壬

画像 謎多き不良少年、天童壬。会える機会は少ないが、強烈な印象を残す

 学園の王子・葉月珪や、メガネの教師・氷室先生といったおなじみのキャラは健在だが、今回は新キャラの天童壬(てんどう・じん)が加わった。彼は「ときめきメモリアル Girl's Side 2」の舞台、庶民的でヤンチャな男子が多い羽ヶ崎学園の生徒だ。

 危険な香りがする彼との出会いはドラマチック。どんな風に知り合い、どう展開するのかは、プレイしてのお楽しみ。とにかく、彼の魅力に引きつけられること間違いなし。特別な条件で、学園生活の後半から出現する彼に、「もっと出番を!」という声も多い。

親友モード

 「1st Love」はエンディングの種類もボリュームアップ。およそ3倍に増えているという。中でも注目したいのが、親友告白エンド。これを見るためには、男子と親友になっておく必要がある。

 実は、2人の男子キャラと仲良くなり、ある条件を満たすと、一方が本命、もう一方は親友の関係になる。これが目玉のひとつ、親友モードだ。これまでは恋愛対象か、そうでないかにきっぱり二分されたが、その中間のカテゴリーができたことで、恋愛ゲームとしての幅も広がった。

 親友は本命の彼との恋を応援してくれる存在。なんと、恋愛対象のときとはセリフも変化し、恋の相談に乗ってくれたりもする。「わたしって魅力ないのかな……」と聞くと、「魅力あるよ、おまえ。俺が保障してやる。……だから、なあ、元気出せ」と励ましてくれたり。遊びに行った帰りにも「楽しかったな。……次は、あいつと来てみろよ」とデートの心配をしてくれたり、と完全に友達感覚だ。

 ところが親友といってもやっぱり異性同士、時として未練たっぷりの気持ちが会話から垣間見える。キスについて質問すると、「そういうの、聞くなよ。やっぱり、キツいから」と辛そうだったり……。

 本当は好きなくせにいい友達でいようとする、いじましさに負け、本命からの告白を断ると、親友が大逆転にかけて告白してくるエンドが存在する。これはまさに青春の甘酸っぱい三角関係! ぜひ多くのプレイヤーに体験してもらいたい。

画像 デート後、もう1人の男子が玄関先に現れて、あわや修羅場!? このあときちんと好きな人がいることを告白すると、親友として恋を応援してくれる
画像 親友になると会話の中身も変わる。デート後は恋愛相談もできるが、彼の心中は……。男子の切ない気持ちが乙女心を惑わせる

 この3点以外に、乙女ゲームファンが気になる部分をいくつかチェックしていこう。まず、ボイスは従来のDSソフトとは比べものにならないほど大量に収録されている。「ニンテンドーDS=容量が少なくボリューム不足」という常識を覆すデキに大満足だ(ハード性能の限界か、一部のキャラで声が割れているのが残念)。

 グラフィックは、細かく見ればやや立ち絵が粗いが、気になるほどではない。むしろ予想よりもきれいという印象を受けた。

 また本作では「名前を呼んでくれる機能」が導入され、一般的な名前ならば各キャラクターがしっかり呼んでくれる(一般的ではない名前は、ゲームスタート時にあだ名のような候補がいくつか出る)。これもニンテンドーDSソフトとしては画期的なのではないだろうか。

 さすがに主題歌やアニメムービーなどはなくなってしまったものの、「ときめきメモリアル Girl's Side2」をベースに、システム周りがユーザーフレンドリーに改良されている点も見逃せない。1日消費せずに弟に各男子キャラの情報や評価を聞けたり、ショップを一気に2つ回れたりする。用意されたセーブデータは24個と多い。セーブロードも速くて快適! 思う存分やり込みたい。

画像 基本操作はタッチメインでボタンはほとんど使わない。コマンドは2回タッチすると実行されるので、誤動作の心配もなし
画像 本体を横に持ってプレイする。平日は、右画面でコマンドをタッチしたあと、左画面で成功・失敗が表示される。パラメータが上がっていくのを見るのは楽しい
画像 主人公に男子が恋愛と友情のどちらの感情をより抱いているかわかる「ときめきパネル」。休日に、弟の尽に情報を聞くと見られる

ロマンチックな伝説が残る学園

 さて、ここからは、気になるストーリーとゲームシステムを簡単に紹介しよう。

 ――小さいころ住んでいたはばたき市に戻ってきた主人公。今日は「私立はばたき学園」の入学式だ。ところが、主人公は学園内の教会の前で、男子学生とぶつかってしまう。「ほら……。どうした? ……手、貸せよ」。彼の名前は葉月珪。高校生モデルで成績は常にトップ、運動神経も抜群という話題の存在だった。

「うん、私の高校生活、いいことありそう!」

 離れ離れになった恋人たちの伝説が残る教会の前で出会った2人。学園での3年間はどう過ぎていくのだろうか?

画像 “伝説”は「ときめきメモリアル」のお約束。今回は、遠くへ追放された王子を待つ姫が祈り続ける教会の伝説。閉ざされた扉が開くとき、奇跡が起こる
画像 プレイステーション 2版ではおなじみのイベントのほか、なんと新イベントも追加! ファンは要チェックだ
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