法廷に「待った!」と「異議あり!」の嵐が吹き荒れる――オドロキの新章に突入した「逆転裁判」「逆転裁判4」レビュー(3/3 ページ)

» 2007年04月25日 16時10分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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オドロキくんの物語は始まったばかり……次回作に熱烈期待しますッ

 さてさて。肝心の物語はどうなのかというと、筆者のインプレッションを伝えてしまうと、それはそれはネタバレの嵐になってしまうので、ぶっちゃけ“腹を割った感想は何も言えないじゃないか”という状態。差し支えない範囲で言わせていただくと、前3作と比べると若干パンチに欠けるな、というのが個人的ながら率直な感想だ。

 本作においてもエピソードが進むに従ってつながっていく点と点、次々と明らかになる新事実、最終話を終えたときにすべてがわかる細かい複線の数々などは健在。まさに“オドロキ”の連続で、プレイのやめどきがつかめないほどに一気にハマり込んでしまった。法廷パートでのムジュン探しや探偵パートでの捜査など、全体的に難易度は低かったように思ったが、新章展開とともに新規ライトユーザーへの訴求も考えてのことだろうか(※新章開廷なので難易度は1をイメージしたものになっている)。

 難易度の低さ=パンチの弱さ、というわけではないが、前述したキャラのリアクションも含めて、もう少しコッテリした感じ、なりふりかまわず好きに作った感じ、というのが筆者がこのシリーズに求めていたものなので、その点でもうひと押し欲しかった。これに関してはおそらくリリースされるであろう次回作以降に期待したい。

 成歩堂を主人公に据えた作品が3つ続いたのだから、希望的観測としては王泥喜が主人公の作品もまだ続くだろう。本作が世代交代的な、成歩堂から王泥喜へのバトンタッチそのものを表し、王泥喜顔見世興行という意味合いがあるのなら、王泥喜くんの真価は次で問われることになる。みぬきちゃんとのコンビも堂に入った「逆転裁判5」を心待ちにしながら、今から2周目プレイを始めてみることにしよう。

「逆転裁判4」
対応機種ニンテンドーDS
メーカーカプコン
ジャンル法廷バトル
発売日2007年4月12日
価格(税込)通常版:5040円、限定版:9240円
(C)CAPCOM CO., LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.


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