「ドラクエ」シリーズなど「SQUARE ENIX PARTY 2007」ブースリポート(前編)スクウェア・エニックス「SQUARE ENIX PARTY 2007」:(4/4 ページ)

» 2007年05月13日 08時16分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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「いただきストリートDS」のプレイアブルコーナーに長蛇の列

マリオとスライムのツーショット。まさに夢の競演だ

 2007年6月21日発売予定ということで、いよいよ発売まで1ヶ月強となった「いただきストリートDS」。「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターと「スーパーマリオ」シリーズのキャラクターが一同に介してドリームマッチが繰り広げられるタイトルだ。

 「いただきストリートDS」のブースは、20機の試遊機によるプレイアブル出展。通信プレイではなく1人用プレイを遊ぶことができた。1人20分存分に遊んでよいというルールで、20分ごとの入れ替えが行われていた。人気の高い2つのシリーズからキャラクターが集まっているだけに来場者の期待も高かったようで、待ち時間が120分待ちになることもあった。

な、なんと一時期120分待ちに! それでも少しでもいいから遊びたい、というファンが詰め寄り、行列が途絶えることはなかった。遊んでいた人の年齢層が平均的にかなり若めだったのが印象的だった

 筆者が並んだのはピーク時を越えたあたり。それでも看板には100分待ちと書かれていたのでニンテンドーDSで暇をつぶしながら並んでみた。長い待ち時間の末にようやくたどり着いた試遊機でいざマリオとドラクエの世界へ。

 モードセレクト画面にはツアーモード、フリープレイ、きせかえショップ、コレクション、通信、ルール説明、セーブ/終了という項目が並ぶ。ひとまずここは遊んでおかなくては、ということでフリープレイを選択。自分のキャラはあらかじめ作られたスクエニくんを選択し、しのぎを削りあうライバルを3人選択する。今回の試遊機で選べた対戦相手はスライム、マリオ、プリン、ピーチ、ヨッシー、クリフト、少年ヤンガス、キノピオの8人。その他に12人のキャラクター枠が謎のままになっていた。ステージはトロデーン城、幽霊船、マリオサーキット、ヨッシーアイランドが選べるようになっており、こちらもまだまだたくさんのステージが用意されていそうな感じ。



 実際に遊んでみると、こう言っては何だが「思ったよりきれい」というのが正直な感想。PSP版には残念ながら負けてはいるが、それでも背景の見やすさ、キャラクターのなめらかな動きは十分なクオリティで、プレイしていて見た目に楽しい。シチュエーションに合わせて繰り出される各キャラクターの豊かなセリフの数々も健在。そしてゲーム性は、どこからどう切っても、と言っていいほどに「いただきストリート」そのものだ。

 意外だったのはタッチペンをまったく使う必要がない、という点。完全にボタンのみでプレイできるようになっているのだ。ブース内のスタッフがタッチペンでプレイしようとする子どもを見て「タッチペンは使わないから置いておいてね」と言う場面もあったほどだ。Aボタンで決定、Bボタンでキャンセル、Xボタンでマップ表示、というのが基本的な操作。それ以外のボタンも使わないことはないが、とにかくシンプルな操作体系で好感が持てる。ただ気になったのは操作説明ボードに書いてあった“スタートボタンでチャット画面との切り替え”という箇所。試遊機では通信プレイはできなかったが、製品版では通信プレイでチャット画面があるのだろう。わいわいと遊びながらの楽しいチャット機能に期待したい。

筆者ももちろんゲットです

 人気キャラ大集合という点でも十分に面白いが、元々の「いただきストリート」自体がとてもよくできたパーティーゲームなので、DSを4台持ち寄ってわいわいとやりたいタイトルだ。

 なお、試遊機を遊んだ来場者には、ブース内の至るところに積まれていた金塊……ならぬゴールドティッシュが進呈された。

「すばらしきこのせかい」は、すばらしきゲームになりそう

 クローズドメガシアターではニンテンドーDS用ソフト「すばらしきこのせかい」の長大なムービーを閲覧することができたのは既報のとおり。今まで公開されていた動画や画像よりも更に情報量は多く、渋谷を舞台にした新感覚のゲームが登場する、というワクワクした感覚を感じることができた。ポップで斬新なデザインやかっこいい世界観が注目されがちな本作ではあるが、登場人物たちがなかなか深いセリフをしゃべったり、切なくて考えさせられるシーンが用意されていたり、どうやら一筋縄ではいかない作品になりそうだ。おそらくこの映像を観れば「すばらしきこのせかい」への興味がぐっと増すことだろう。

 クローズドメガシアターに隣接して「すばらしきこのせかい」の試遊機が用意されていた。試遊したい来場者が常に行列を作る盛況っぷりで、ユーザーの関心の高さがうかがえた。プレイしてみた来場者が友人とともに「いやー、面白かったね」とコメントしているところも見受けられた。具体的な情報はこれからさらに出てくることだろう。どんなゲームに仕上がるのか、非常に楽しみなタイトルだ。

注目のモバイルコンテンツを一挙放出

 モバイルコンテンツのブースでは、スクウェア・エニックスが提供している携帯電話用ゲームアプリが一同に介し、各タイトルごとに2、3台のケータイを使ってプレイアブル出展されていた。ブース内で遊べたのは以下のタイトル。

  • 聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝
  • 聖剣伝説 FRIENDS of MANA
  • ドラゴンクエストモンスターズMOBILE
  • チョコボdeモバイル
  • ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE
  • BEFORE CRISIS ファイナルファンタジーVII
  • DIRGE of CERBERUS LOST EPISODE ファイナルファンタジーVII
  • MONOTONE
  • 魔界塔士SaGa
  • ファイナルファンタジー
  • ファイナルファンタジーII

 その他に、ファイナルファンタジーシリーズなどの着メロや壁紙のダウンロードサイトを紹介しているコーナーもあった。

ブース内で一際大きく目立ったのが「聖剣伝説 FRIENDS of MANA」の巨大なビジュアルイメージ。その傍らにはサボテン君、サボテンちゃんのかぶりものが置いてあり、誰でも気軽にかぶって記念撮影できるようになっていた。カワイイ!
各タイトルの試遊機はそれぞれ少ないものの、タイトル数で圧倒するモバイルコンテンツのブース。大行列にはならないものの、それぞれのタイトルにかなりの人数が集まっていた

 筆者もひとつやってみっかー、と選んだのは、大好きなシリーズのモバイル版である「ドラゴンクエストモンスターズMOBILE」。3人くらいの列で待ったのだが、1人のプレイ時間を特に限定していないようでけっこうな時間待ってしまった。ようやく端末を手にして、さっそくプレイ。

 ケータイ端末のアプリの進化については知っていたつもりだが、それでも「ここまでちゃんとゲームできるのねえ」と、ちょっと感心してしまった。2Dの頃の「ドラゴンクエストモンスターズ」を思い出し、そのテイストがしっかり味わえるものに仕上がっているのが分かった。昨年の東京ゲームショウでもモバイル関連ブースの台頭には目を見張るものがあったが、今後さらにゲーム業界におけるケータイ市場、ケータイ勢力は拡大していくものと思われる。そんな勢いを感じさせるモバイルコンテンツブースだった。

 なお、ブース紹介後編の記事はこちら。後編では「ファイナルファンタジー」関連を中心にお伝えしたい。

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