連載
2007年07月20日 00時00分 更新

ヴァナ・ディールをもう一度:

2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その7) (1/2)

少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。今回もプロミヴォンをはじめ、「ガリスン」や「ビシージ」といったイベントバトルを初体験した日々をふり返ります。

7月のイベント「銀河祭」でもらった誕生日プレゼント

 台風が去り、これから暑くなるであろう夏真っ盛り直前の7月。この月は僕の誕生月でもある。そしてつい先日、三十路の誕生日をヴァナ・ディールで迎えた。その日はリンクシェル(LS)のメンバーと一緒にミッションをクリアして、とくに「お誕生日おめでとう〜」的なお祝いコメントを一切もらわず、そのまま深夜12時が過ぎてログアウト。

 ま、実際に会ったことがある人がいないし、故に僕の誕生日を知る由もないわけで当たり前のことなんだが、やはり何かプレゼントが欲しい! というわけで「銀河祭」に参加した。

 銀河祭というのは「ファイナルファンタジーXI」の公式ホームページにあるリンクシェルコミュニティ内に作られた笹飾りに、テーマにちなんだ詩歌を短冊に書き込んで飾り付けるという7月のイベントだ。笹飾りが短冊でいっぱいになると、ヴァナ・ディール内の特定の場所にモーグリが現れ、3国間ワープや調度品がもらえるといった特典があった。

 参加……とはいっても僕の場合、リンクシェルコミュニティを利用しなかったので、笹に短冊がいっぱいになるのをひたすら待つ側の、つまりは他力本願のプレーヤーだった。誕生日を迎えた頃にはすでに笹飾りは短冊でいっぱいになっており、イベント用のモーグリと会話して、めでたく調度品をゲット。リンクシェルコミュニティにてオリジナルの詩歌を書き込んだプレーヤーの皆様、どうもありがとう。強引な妄想ではありますが、この調度品を皆様からの誕生日プレゼントだと思って、大事にモグハウスに飾っておきます。

 ……と、いささか哀愁漂う誕生日の話はこれくらいにして、前回に引き続き今回も「プロマシアの呪縛」ミッションのプロミヴォンで巻き起こった冒険をつづっていく。残ったのは、プロミヴォン-ホラとプロミヴォン-メアの2カ所。これらをクリアすると新たなエリア「タブナジア群島」へ行けるのだが、その道のりは想像以上に険しくて……。

wk_070720ffxi01.jpg モーグリからもらったのは3種類の飾笹。殺風景だったモグハウスが、だんだん賑やかになってきた。「冒険者紹介システム」の特典でもらった調度品も飾ってあるのだ
wk_070720ffxi02.jpg 現在はようやくメインジョブがレベル60に。ようやく「エインヘリヤル」の参加資格を満たしたのだが、こういうイベントものって、ほとんどレベル75の人を対象に募集しているプレーヤーが多いので、結局募集にのることができず……。

数ミリのHPを減らせなかった、その理由は……

wk_070720ffxi03.jpg BFで待ち構えているボスの名は「Delver」。昆虫のように足が細長く、胴体(頭?)が見えにくいので、誰に攻撃しているかが確認しづらいのが難点。あと強い!!

 事前にLSメンバーと集合時間と場所を決め、目指したのはプロミヴォン-メア。ここで待ち受けるBF(※1)戦は、全3カ所のプロミヴォンのなかで最難関と言われているらしく、実際に戦ってみると、大ダメージを受ける「インペールメント」や「回転木馬」、毒のスリップダメージ(※2)が大きい「虚ろなる霧」などの強力な技を多用し、少なくともプロミヴォン-デムのBF戦と比べるとはるかに難易度が高く感じた。

 とくに「回転木馬」は範囲に大ダメージを与える技なので、一瞬にしてメンバー全員がピンチになる。戦闘の序盤で前衛の1人が戦闘不能になったものの、何とか攻撃を続けて敵のHPゲージがあと数ミリというところまで減らせていたのだが、1人のメンバーを失った代償が終盤になって出てしまったのか、強力な技に対応しきれずあれよあれよ、と全滅してしまったのである。クリアまであと少し、というところまで追い込んだにも関わらず全滅という残念な結果になってしまったので、悔しさもいっそう大きい。

「今回はちょっと段取りが悪かったのかもね〜」

 などと各々が反省しているなか、僕は戦闘中にチェックしきれていなかったログを確認してみることにした。終盤は敵が「回転木馬」を連発してきたので、それに回復が追いつかなかったのがおもな敗因だったが、確かに各種アニマを使うタイミングをそれぞれが伝えきれていなかったようにも思う。僕もその中の1人だ。

 さらに注意深くログを読み直すと、思わず目が点になってしまうほどの痛恨のミスが発覚した。最後の追い込みをかけるときに、僕ともう1人の前衛で連携を決めようと事前に打ち合わせをしていたのだが、それが失敗に終わっていたことだ。原因は僕のWS(※3)発動のタイミングミス。そのあとには、後方から黒魔道士が明らかにMB(※4)を狙っている魔法発動のログが残っていたが、連携が成功しなかったのでそれも徒労に終わっている。

 さらに言うと、僕が終盤に使った「マイティストライク(※5)」も、効果発動中に延々とハイポーションでHPの回復に専念していたため、これも無駄になっている。つまり、僕が連携のタイミングとアビリティ発動のタイミングを間違えなければ、あと数ミリまで減らせていた敵のHPを削ることができたのかも知れないのだ。

 僕が起こした大失敗の一部始終がログに残っている事実にメンバーは気づくだろうか……。そしてその事実を知ったとき、僕は責任を問われるのだろうか。もしかしたら、責めたれられるかもしれない。自分から失敗の原因を言って謝るべきか、それとも卑怯にもこのままスルーすべきか……!? いろんな考えが頭の中を駆け巡る。ひとりで嫌な汗をかきながら、誰も言葉を発しないログウィンドウを眺める。このあいだ、ほかのメンバーも戦闘中のログを確認しているのだろう。そして敗因に気づいて……!!

 誰かが「あっ!」と声を挙げた。僕はついに「バレた……!!」と思った。もう、腹をくくった。キーボードで「すいませんでした!」と入力しておいた。何か言われたら、すぐにEnterキーを押すつもりだった。そして、声を挙げた人のコメントが流れた。

「回転木馬のことを、三角木馬って入力してる人がいますよ!www」

(……何だそれ!!)

 と、超どうでもいい指摘に1人でツッコミながらも、それをきっかけにほかのメンバーも笑いを表す「ww」を入力して、ようやく会話の時間が流れ出した。僕もとりあえず笑っておいた。こうしてその場は事なきを得て(と自分では思っている)、日を改めて再挑戦することになった。今思えば、深く重く考え過ぎずにちゃんと謝ればよかったんだ。そこを何となくうやむやに終わらせるあたり、そして序盤に倒された前衛も敗因のひとつでは……と責任転嫁するあたり、今頃になって自分の卑怯さを痛感している。今なら素直に言える。ごめんなさい!!

 そして日を改めて行ったリベンジ戦は1回目の苦戦がウソのように見事に成功し、最後のプロミヴォン-ホラは道中にNM(※6)に襲撃されて全滅したものの、BF戦は1回目で快勝。ようやく新エリア「タブナジア群島」に行けるようになったのである。

 これで冒険の幅が広がったわけだが、僕のプレイがそれに追いつけていない。レベル上げに金策、クエストなど、ほかにやってみたいことが山積みなのだ。とりあえずBF戦がないミッションを進め、唯一の町「タブナジア地下壕」のマップが入手できるクエストをクリアしてタブナジア群島を去った。次に来るときはもっとレベルを上げてくるから、それまで待ってろよ!!

wk_070720ffxi04.jpg プロミヴォン-ホラのボス「Wreaker」はさまざまな状態異常攻撃を行う。前衛は自己回復できるようにアイテムを揃えておくのが重要なのだ
wk_070720ffxi05.jpgwk_070720ffxi06.jpg 初めて歩いたルフェーゼ野。ほかのエリアとは違って、緑や湖といった自然の色が鮮やかなような気がする。BGMものんびりとして気持ちよく眠れそう。好きなエリアの1つだ

(※1)BF。バトルフィールドの略。ミッションやクエストなどのボス戦などを行うバトル専用のエリア。
(※2)スリップ。ファイナルファンタジーシリーズでおなじみとも言える、HPが徐々に減っていく状態異常のこと。放置しておくと戦闘不能になることもある危険な状態。
(※3)WS。ウェポンスキルの略。武器固有の特殊技のこと。
(※4)MB。マジックバーストの略。連携のあとに特定の属性を持つ魔法を使うことで、魔法の威力が上がる現象。
(※5)マイティストライク。戦士固有のアビリティで、一定時間のあいだ物理攻撃がすべてクリティカルヒットになる。
(※6)NM。ノートリアスモンスターの略。固有の名前を持つモンスターで、強さを調べても「計り知れない」と表示されるのが特徴。同じエリアに生息する通常モンスターよりも強い。
       1|2 次のページへ

[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


-PR-Game Shopping