夏だ、野球だ、パワプロだ!「第3回実況パワフルプロ野球全国大会」マスコミ予選
KONAMIは、7月19日に発売したPS2用ソフト「実況パワフルプロ野球14」を使用した「第3回実況パワフルプロ野球全国大会」のマスコミ予選を開催した。一瞬に一蹴される様をご覧ください。
KONAMIは7月25日、プレイステーション 2用ソフト「実況パワフルプロ野球14」(7月19日発売)を使用した「第3回実況パワフルプロ野球全国大会」の特別選抜枠(マスコミ枠)をめぐって争うマスコミ予選を開催した。
この大会は、11月11日に東京で開催される予定の全国決勝大会に進出できる16枠のうち2つを争うもので、腕に覚えのある猛者たちが集まった。大会会場が渋谷のイングリッシュパブ「HUB」を借り切って行われたこともあり、すでに試合開始前にも関わらずちょっとお酒が入っている人々もちらほら。
結局、ほどよく酔いはじめた頃、参加表明をしていた27媒体(うち2媒体遅刻)によって開催されることになった。試合ルールは以下のとおり、大会規約に則って行われた。
- 試合規定回数は5回。
- 試合時間は15分。時間切れになるとそのイニングが最終回
- 投球時間制限あり、牽制回数制限あり。
- 1回に最大10点までしか得点できない特別コールドとする。1イニングの得点が10点になると、アウトカウントに関係なくチェンジ。
- 延長戦は、1アウト満塁からイニングが始まる特別延長となる。
- オプションの途中変更はできない。
- 引き分け時はヒット数の多いチームが勝ちとなる。ヒット数も同じときは「じゃんけんゲーム」にて勝敗を決める。
- 大会中、球団の変更はできない。1回戦から準々決勝まで、球団は前の試合の状態を引き継ぐ。 また準決勝から決勝まで、球団は前の試合の状態を引き継ぐ(準決勝で仕切り直し)。
なお、大会に勝利するとパワプロ特製クリスタルトロフィーの授与と次回最新作のサクセスモードへの登場が約束されている。
冒頭、A〜Dに分けられたブロック分けを行うくじ引きを行い、ITmedia +D GamesはAブロックに。このAブロックにはなぜか遅刻していた2媒体が入るという幸運が舞い込んだものの、前回大会のマスコミ枠に優勝した2媒体も居るという、いいんだか悪いんだか分からない構成に。少なくとも腕に自信のある優勝者にはラッキーなブロックとなっていた。ちなみに選んだチームはソフトバンクホークス。
そもそも、今回のマスコミ大会に参加を表明しておきながら、実はソフトを開けていなかった。コンセプトは「素人でも遊べるはずだパワプロ!」を(勝手に)標榜してみたわけだ。当然、ポケットに忍ばせているのは説明書。基本的に×ボタンを押せば打つし投げるという基本操作は変わっていないので、あとはどうタイミングに合わせ、どう最新作に対応できるかが鍵となっていた。そして、自らの運の良さ(悪さ?)次第だろうと高をくくったのだ。
さて、運命の組み合わせ抽選。筆者は見事遅刻している媒体との対戦となる。おめでとう不戦勝! 1回戦は自動的に勝利だ! ……と喜んでいる場合ではない。練習をする隙間も与えてくれないらしい。肩を温めることなく、各ブロックの1回戦が行われていく。
ちなみにAブロックには7媒体が振り分けられている。内、遅刻していた2媒体とほとんど素人が1媒体(筆者)……。つまりまともな選手は4媒体だけということになる。いや、本当は実力差が歴然とあったブロックであったと分析する。事実、前回優勝者はさっくりと序盤で大量得点を奪い、コールド勝ちを連発している。それは他のブロックでも同様だ。このゲームは間違いなく経験がものをいう。つまりは舐めてかかって昔のシリーズものをやった経験だけで勝とうなど甘かったのだ。
1回戦。軽く不戦勝を獲得し、コメントを求められた筆者は「一瞬ですよ」と余裕(余計)なことを口走る。もうこの時点で、次の試合を不戦勝として逃げ出したい気持ちいっぱいだったことを書き止めておきたい。
そうこうしているうちに2回戦へとそれぞれのブロックが駒を進める。いよいよ恥さらしの時間だ。開始前に対戦者に対し「よろしくお願いします」と礼儀正しく挨拶は忘れない。そしてプレイボールとなった……。
――時は流れて。昨年のチャンピオン同士の息もつかせぬ熱い戦い、アルコールも入ってもうただの飲み会となった敗者たちの宴会、フェンスにぶつかって退場するどっかの選手、まさかの特別延長による大逆転劇、そして、虎視眈々と大会進出を狙うルーキーの躍進などなど。まさに、パワプロの日本一を決定すべく、美しくも儚い、そして熱い、汗臭い戦いの場がそこにはあった。
各ブロックの優勝者の中から決勝戦に駒を進めたのは、巨人で参戦したファミ通のジャストさんと、中日で参戦したNintendo DREAMのにんどりさんの2人。この2人がマスコミ枠として「第3回実況パワフルプロ野球全国大会」に出場することになった。
ジャストさんは「3年連続出場なので、今年こそは優勝したい」と、にんどりさんは「勝利を優先して中日を選んだかいがありました」と全国大会への意気込みを述べた。ちなみにその後エキシビジョンマッチとして行われた決勝戦をジャストさんが勝ち抜いて栄冠をもぎとった。
え? 結果はどうだったって? もちろん、コールド負けに決まっているじゃないか。負けた際の最期のコメントも「一瞬ですよ」と、ウィットに富んだというよりも、余計なことを言ってしまったのはナイショだ。
白球を追った日々よ、さようなら。この夏は、パワプロをやりながら、甲子園でも見て、そして我が愚かな思惑を呪って過ごしてみようと思う。「第3回実況パワフルプロ野球全国大会」に参加する諸氏たちは、同じ轍を踏むことなく、配球やタイミング調整、中継のコントロールさばきを鍛えてもらいたい。
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