オヤジに訪れた三度目の“なつやすみ”は、懐かしくて、やさしくて、ちょっぴり切ない「ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原」レビュー(2/3 ページ)

» 2007年07月30日 14時45分 公開
[小泉公仁,ITmedia]

昆虫採集、魚釣り、王冠集め、ゴム跳び……遊びきれないほど“遊び”がいっぱい

 “ぼくなつ”シリーズでは、昭和50年頃の子供の遊びが当時そのままに再現されているが、今回の「ぼくのなつやすみ3」はゲームの中でできることがとにかく豊富。何といっても、虫取り網でさまざまな種類のチョウやトンボを捕まえて昆虫標本を作ったり、クワガタなどの甲虫で虫相撲をしたり、川や湖で魚釣りをするなど、豊かな自然を肌で感じられるような遊びがいっぱい詰まっているのがいい。

画像 昆虫採集は“ぼくなつ”定番の遊びのひとつ。ゲーム中で捕獲できる虫の種類は全部で128種もあり、中には北海道にのみ分布する珍しい虫もいる。また「2」と同様に、虫を生きたままでも標本箱に入れておける
画像 甲虫が集まる木を調べてみると、クワガタやカミキリムシなどを見つけることがある。これらの虫を虫かごにキープしておいて、地元の子供たちと虫相撲で遊ぶことができる
画像 虫相撲で10勝した虫には、2つの言葉を組み合わせて“通り名”を付けられるようになる

画像 水辺では、おじいちゃんから借りた釣り竿を取り出して魚釣りができる。場所によって釣れる魚が違うので、どのような仕掛けや餌が最適かを試行錯誤するのもまた楽しい
画像 大きな魚を釣ってくれば、おばちゃんが料理してくれると言うのだが…?

 さらに「2」にもあったサイダーの王冠集めや水泳に加え、今回新たに草すべり、ゴム跳び、アルプス一万尺の手合わせ遊び、そして俳句まで取り入れられた。遊びのほかにも、ツバメのヒナたちが無事に巣立つまで見守ったり、おじいちゃんが趣味でやっている家庭菜園の水やりを手伝ったり、地元の子供たちと肝試しや七夕に参加するなど、さまざまな体験や行事が用意されている。やることが尽きないくらいにあるので、夏休みの間じゅうひたすら遊び回ることができそうで、なんだか子供のようにわくわくする。

画像 各所を調べると、サイダーの王冠が見つかることがある。王冠の種類は全50種で、それぞれに世界各国の国旗が描かれている。また、王冠を多く集めるほどボクくんのライフゲージが上がっていき、水泳や素潜りの際に息継ぎをしなくても長く潜っていられるようになる
画像 タンバリンの音に合わせてタイミングよく○ボタンを押す「ゴム跳び」。子供の頃、女の子の遊びに混じるのが何となく気恥ずかしかったのを思い起こさせる
画像 牛乳の集荷で吉本牧場に毎日やってくる“裕美”おじさんは、俳句を教えてくれる。おじさんが詠んだ句を並べ替えてボクくんが俳句を作ると、評価と採点をしてくれるのだが、その観点がいろんな意味ですごい……

画像 どこへ行こうと何をしようと、ボクくんの自由。夕方6時になると、どこにいてもおじちゃんが迎えに来てくれる

 これだけたくさんの要素が詰め込まれた世界で、プレーヤーであるボクくんは一日中、どこに出かけても何をしてもかまわない。朝ご飯を食べてから日が暮れるまでの間と、夕食後から就寝まで、特定のイベントがない限りは制約を受けることなく気ままに過ごすことができる。虫が好きならひたすら野山を駆け回って虫を追ってもいいし、大物を釣り上げるべく川や湖を回って釣りに徹するのもいい。遊びの幅が広がったことで、今回の「3」は過去のシリーズ作以上に自由度が高く感じられる。また、日が経つにつれてボクくんの行動範囲が少しずつ広がるようになっているところにも工夫が見られる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」