CESA日本ゲーム大賞に「Wii Sports」と「モンスターハンターポータブル2nd」東京ゲームショウ2007

コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)は、優れたコンピュータエンターテインメントソフトウェア作品を選考し表彰する「日本ゲーム大賞2007」の発表受賞式を開催した。

» 2007年09月20日 22時23分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)は、優れたコンピュータエンターテインメントソフトウェア作品を選考し表彰する「日本ゲーム大賞2007」の発表受賞式を開催した。

 アワーズと呼称していた時を含めて今年で11年目を迎える「日本ゲーム大賞」は、今年から「CESA スチューデントゲーム大賞」と「インディーズ部門」を統合、アマチュア制作作品を対象とした「アマチュア部門」が新設。そして、9月20日には2006年4月1日から2007年3月31日までの1年間にリリースされた作品を対象とする「年間作品部門」の発表授賞式が行われた。年間作品部門では、一般からの投票により830タイトルが選出され、その中から最終審査を経て各賞が決定している。

CESA会長の和田洋一氏

 冒頭挨拶に立ったCESA会長の和田洋一氏は、「ゲームユーザーの裾野の広がりと深みを感じています。日本で始まった家庭用ゲーム機は、いつしか世界に拡大しています。世界中で誰からも愛されるエンターテインメントとして定着してきたのも、ゲームクリエイターたちの努力。ゲーム機もスペックが上がり、特性がでてきています。ゲームを作る表現の多様性が以前に増して出てきており、腕の見せどころなのではないでしょうか?」と、授与すべき作品の多様性を提示した。


伊集院さんの巧妙でゲームに造詣の深いコメントは、時には笑いを、時にはゲームへの愛情を感じさせる温かいものだった

 昨年同様、伊集院光さんと前田美咲さんによる司会で進行する中、海外市場において評価された作品に贈られるグローバル賞の日本作品部門に「デッドライジング」が、そして海外作品部門に「Gears of War」が受賞。日本国内で最多セールスを記録したタイトルに贈られるベストセールス賞に、全世界で1000万本を販売した「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」が受賞した。また、一般の投票のほか各選考委員会の推薦で贈られる特別賞には「アイドルマスター」と「オシャレ魔女 ラブ and ベリー 〜DSコレクション〜」の2タイトルが輝いた。



ずらり13作品の関係者が並ぶのは壮観のひと言

 そして、年間を代表するにふさわしいタイトルに贈られる優秀賞には13作品がエントリー。この中から大賞が選ばれることになった。優秀賞13タイトルは以下のとおり。

  • 「Wii Sports」(任天堂)
  • 「大神」(カプコン)
  • 「ガンダム無双」(バンダイナムコゲームス)
  • 「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」(任天堂)
  • 「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」(スクウェア・エニックス)
  • 「New スーパーマリオブラザーズ」(任天堂)
  • 「ブルードラゴン」(マイクロソフト)
  • 「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」(ポケモン)
  • 「メタルギアソリッド ポータブル オプス」(コナミデジタルエンタテインメント)
  • 「モンスターハンターポータブル2nd」(カプコン)
  • 「龍が如く2」(セガ)
  • 「レイトン教授と不思議な町」(レベルファイブ)
  • 「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(カプコン)

 この中から選ばれた大賞受賞作品には「Wii Sports」と「モンスターハンターポータブル2nd」の2つが選ばれ、ダブル受賞となった。プレゼンターには養老孟司選考委員長が登壇。トロフィーが授与された。また、各タイトルを推したユーザー代表から花束の贈呈が行われ、各タイトルが持つユーザー層を特徴づけた。


なんのゲームを普段遊んでいるかは公平を欠くので控えるとしながら、養老氏はかなりのゲーマーであることを明かす。突き詰めないと気が済まないタチなのだとか

 選考委員長の養老孟司氏は、「Wiiなど新しい試みは、気がつかないところで世界に影響を与えているものではないでしょうか? 例えばムシキングが流行した際、私のところに日本人はなぜ虫が好きなのか? と聞かれることが多かった。昨今、ゲームに対する風当たりが強いこともあるが、発展する部門では常にあることで、バランスを見て修正していけばいいだけのこと。私はいろんなことに“中毒性”でして、ゲームのその中のひとつとして楽しんでいます。人間の文化は根本的には中毒性でできている。読書もそうです。中毒性があるから何冊も読めるわけですから。ゲームも同じでまだ若い文化ゆえに、まだまだ可能性は広がっているのではないでしょうか?」と挨拶して締めた。

 明日はアマチュア制作作品を対象とした「アマチュア部門」の発表、そして最終日の23日には東京ゲームショウ2007に出展された未発売作品を対象とした「フューチャー部門」の表彰が催される予定となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」