個性豊かな教官の指導を受けて、いざ戦場へ――KONAMIブース:東京ゲームショウ2007(1/2 ページ)
KONAMIブースは「メタルギア」20周年記念でシリーズ最新作が次々と控えているというのもあり、「メタルギア」関連のプレイアブルコーナーが充実していた。女教官や鬼軍曹によるティーチングなど、凝った演出も用意されており、来場者をとことん楽しませていた。
KONAMIブースのプレイアブルコーナーは、タイトル数こそ少ないものの、1タイトルごとの試遊台の数は多めで、その1つ1つはかなり濃いっ! という印象。中でも生誕20周年を迎えた「メタルギア」シリーズの最新タイトルである「メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」と「メタルギアオンライン」は試遊台の数が特に多く、プレイに至るまでの演出も秀逸だった。「メタルギア」シリーズにかけるKONAMIの意気込みがうかがえる、入魂のプレイアブルコーナーになっていた。
艶やかな女教官と6人の即席チームで挑むサバイバル大作戦!――「メタルギアオンライン」
「メタルギアオンライン」のプレイアブルコーナーではレッドチーム6名、ブルーチーム6名に別れての擬似オンラインプレイが楽しめた。プレイしている姿を通りすがりの人にアピールするかのような席の構成(さながらアメリカ横断ウルトラクイズのようにひな壇に並ぶことになる…って例えが古いか)に加えて、常に2人の司会がいて12人のプレイを実況・解説するという手の込みよう。さらに手が込んでいるのがプレイ前のレクチャーだ。
プレイする12人が確定した時点で、スタッフの采配により2つのチームに振り分けられるプレーヤーたち。レッドチーム、ブルーチームはそれぞれプレイアブルコーナーの奥に位置する別々の部屋へと案内される。そこは3畳ほどの狭いスペースで、なんと中にはベレー帽をかぶった女教官が待ち構えていたのだ。
艶やかな声で「まずは基本操作から説明するわ」と6人を導く教官。プロジェクタによってスクリーンに映し出されるのは「メタルギアオンライン」の操作説明画面。従来の「メタルギアソリッド」シリーズとほぼ同じではあるが、L1ボタンで武器をかまえてR1ボタンで射撃する、という点は異なっていた。そのほかにL2ボタンを押しながら左スティック操作で装備を変えたり、R2ボタンを押しながら左スティック操作で武器を変えるなどの操作説明がなされる。
さらに「メタルギアオンライン」で重要な要素、SOPシステムについても女教官はキビキビと説明する。これは仲間の近くで△ボタンを押すことで敬礼をし、仲間の状態を把握できる、というもの。これをやっておくと、仲間がその後どこかに身を隠した場合に、敵には見つからないのに味方からは位置を把握できるようになる。複数人で任務を遂行するというチームプレイと、従来のシリーズ特有の“ステルス”感覚が同時に楽しめる、なかなか考えられたシステムだ。
操作説明が終わったら、今度はおもむろにホワイトボードを出し「各人の配置はこうよ」とマーカーペンで戦略命令を繰り出す女教官。「01と02はここで敵を迎撃して。03と04はここで待機よ」と教官によって自動的に番号がふられていく6人。女教官によって勝手に“03”にさせられてしまった筆者は「勝手に番号ふられちゃったなあ」と若干とまどいつつも、「命令に従って任務を遂行するこの感じ、悪くないな……」と下士官のような雰囲気にちょっと酔ってみたりもした。
そんなわけで我ら即席6人のブルーチームと同じく即席であろうレッドチームの戦いの火蓋が切って落とされた。
実際のプレイはFPS的なTPSで臨場感のあるチームプレイが楽しめた。ライフル系やハンドガン系、グレネード系などの武器を変えつつ、いかに敵チームのキャラを効率よく倒すかを考えるのが楽しい。
最初は教官の指示通りのポジションに着いてはいたものの、レッドチームの容赦ない攻め込みに一度死んでしまってからは「ええい、なるようになれい!」と自由にマップ内を移動してはっちゃけるという形になった。教官ごめんなさい……。作戦守れませんでした……。何度死んでも制限時間内であれば復活できるので、やたら死にまくる人もいたり、的確にキル数を増やしてく達人もいたり……。それら個人の戦績が確実にチームの戦績につながっていく。
結果としては敵のレッドチームの勝利。筆者個人としては3人倒して4回死んで12人中8位という微妙にへっぽこな結果に終わった。
短い時間ではあったが、縦横無尽に行き交う12人のヒリヒリする白兵戦は十分に面白かった。箱の中に隠れたり、といういかにもメタルギア的なプレイもしてみたかったが、それは製品版が登場してから試してみたいと思う。チーム内の連携が肝心なのでチャット機能などがどうなるか気になるところだ。今後の続報を待ちたい。
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