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2007年11月20日 19時40分 更新

怪談聞いてお払いされた「四八(仮)」発売記念イベント――恐怖都市伝説サミット(仮)

バンプレストは、11月22日に発売を予定しているPS2用ソフト「四八(仮)」を記念したイベントを開催。シナリオでも参加している稲川淳二氏の会談ライブで恐怖し、川村ゆきえさんの幸せ祈願で悩殺された。
wk_071120smit01.jpg まさに好々爺、稲川淳二氏はオレンジ色のちゃんちゃんこで、川村ゆきえさんはわざわざ悩殺ミニ袴の巫女さん姿に着替えての登場となった。

 「一生発売されないんじゃないかと思った」――本作のシナリオ構成を担当した飯島多紀哉氏とプロデューサーの石川肇氏は2人、壇上で安堵の言葉をもらした。それほど47都道府県ミステリー「四八(仮)」は二転三転した作品となったらしい。

 プレイステーション 2対応として11月22日に発売を予定している「四八(仮)」は、日本全国に伝わる恐怖都市伝説や怪奇談をもとに、さまざまなシチュエーションで展開していくミステリーで、プレーヤーの選択によって物語は分岐し、新たな物語へと連鎖していく。47都道府県ミステリーの名のとおり、制作スタッフが日本全国47都道府県を舞台にした怪奇談が用意されており、総シナリオ数は100以上にも及ぶ。都市伝説や民話、伝承などが織りなすジャパニーズホラーの魅力と恐怖が再現されており、著名な作家陣が参加していることも話題のひとつとなっている。

 大作家・筒井康隆氏を筆頭に、妖怪の大家・水木しげる氏、ホラー漫画の旗手・伊藤潤二氏、怪異蒐集家・木原浩勝氏、霊の大家・つのだじろう氏、そして本日のイベント「恐怖都市伝説サミット(仮)」にも登場した怪談家・稲川淳二氏が新作や原作を寄稿、本人が出演も果たしていることもある。

wk_071120smit02.jpgwk_071120smit05.jpgwk_071120smit06.jpg ある日、あなたに電話がかかってくる。ちょっとした出来心だったのに……

wk_071120smit03.jpgwk_071120smit04.jpgwk_071120smit07.jpg 全国各地の都市伝説や逸話、伝記、怪談が登場する。あなたの知っている話もあるかもしれない

wk_071120smit08.jpg 途中、発売されないんじゃないかと何度も思ったと両氏

 ようやく発売を迎えた飯島氏と石川氏は、本来ならば夏場に発売したかったが駄目だったと悔しがる。それというのも本作は実に手間がかかっているからだ。飯島氏曰く、本来は200本以上もシナリオを用意したが、実際は半分しか収録されなかったというほど、取材に取材を重ねたのだという。日本全国47都道府県津々浦々、一昨年の9月からスタートした取材は、実に340カ所以上にも及び、登場人物も(生きている人間だけで)157人を優に越える。

 虚々実々入り交じる本作の内容については、ゲストの稲川氏と川村さんを交えてトークショー形式で行われた。そもそも本作が制作されるきっかけとなったのは、以前発売された「学校であった恐い話」をモチーフに、新しい世界観を取り入れて、それから紆余曲折を経てここに至ったと説明する。企画の段階でただ恐い話ばかりを集めても、ということでゲスト作家の起用が決まり、日本全国を取材して周ろうということになったと明かす。

wk_071120smit09.jpg トークショウでは恐怖体験についても語られた

 飯島氏と石川氏は、「これが間違いの始まりだった」といまだに後悔するほど、その取材は難航したのだとか。いつはてることもない取材の裏話だけで1冊本ができるほどなのだとか。「インターネットで調べればなんでも出てくる世の中じゃないですか。『四八(仮)』は、ネットに出てこない、実際行って聞かないと分からない話をどれだけゲームに詰め込めるかが基本コンセプトでした。上辺だけでなく、ネットでは調べられないありのままを描きたかった。だから本作には“フィクション”という言葉は入っていないんです」と飯島氏。

 苦労したのは飯島氏や石川氏だけではなかった。ゲストの稲川氏も提出したネタを何度も書き直し、再提出し、また書き直すという作業を何度も繰り返す、一度は立ち消えになったこともあるほど難産だったのだとか。

 「最初、全国のその手の怪談を収集するなんて、甘いこと考えているなと思いましたね。心霊探訪をしている身としては、難しいことは分かっていました。2回遭難しかけたりと、話を集めるのは大変なんです。それをゲームでやろうと聞いた時は面白そうだと思ったけど、いざ自分の提出するシナリオをまとめてみると、ゲームがやろうとしていることとギャップがあって苦労しました」(稲川氏)

wk_071120smit10.jpg 実際にデモプレイも。イベントでは北海道の「百段怪談」を……その後に、本作の真の姿が……

 音の収録時も苦労があって、ラップ音などで何度もリテイクするハメになったのだとか。いいところになるとトラブルが発生したこともあり、結果終わってみると何キロも痩せてしまったのだとか。稲川氏は「ただ恐いのはつまらない。恐面さがないと駄目だと思う」と、これらのトラブル含めて楽しむ心の余裕がなければならないと、怪談を楽しむ極意を語る。

 恐いものが大好きな川村さんは、北海道出身ということで、両親などから聞いた怪談やミステリーについて語る。そして、北海道某所にある「百段怪談」のシナリオを実際にデモプレイしてみせてくれた。


wk_071120smit11.jpg 恐怖でゲンナリしたまま帰るのは忍びないということで、川村ゆきえさんがやけにミニな巫女さんに扮した幸せ祈願でお払いしてくれた

 ここで、なぜ「四八(仮)」というタイトルなのかについて言及。本作は47都道府県の話はあくまでもサブストーリーという位置づけなのだとか。ある日、ゲームへの招待状を受け取ったプレーヤーは、いつしか本作の中に隠されている本当のミステリーに引きずり込まれていく……という構造になっているのだとか。つまり、プレーヤーそのものの話が48個目のシナリオであり、だからこそ「四八(仮)」なのだそうだ。ゲームではプレーヤーの名前で恐怖の幕が開く。「なお、いっそう嫌な気持ちになるでしょう」とのこと。

 イベントでは稲川氏によるスペシャル怪談ライブを開催。本邦初公開の怪談を特別に披露された。その語り口はさすが30年怪談家を務めているだけあり、実に朴訥ながらじわじわと恐怖を煽る。ひとオチしたところで時間となり、最後のいいところはまたの機会という、残念な引っ張り方で終了となった。最後には「ちゃんとお払い」ということで(?)、川村さんがミニ袴姿の巫女さんに扮して幸せ祈願をしてくれた。はい、幸せです。

wk_071120smit13.jpgwk_071120smit14.jpg 独特の稲川節で怪談話を盛り上げる。新作は富士の樹海での恐怖体験について。続きが気になる……
wk_071120smit15.jpg 最後は「恐怖」の顔で!
「四八(仮)」
対応機種プレイステーション 2
ジャンル47都道府県ミステリー
発売予定日2007年11月22日
価格(税込)7140円
CEROC(15歳以上対象)
(C)飯島多紀哉 (C)BANPRESTO 2007

[加藤亘,ITmedia]

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