連載
2007年12月28日 00時14分 更新

くねくねハニィの「最近どうよ?」(その19):

2007年末に海外ゲーム業界を語りたい (1/2)

師走だというのになぜかアメリカ、アジアをバタバタと駆け巡ったくねくねハニィがお送りする「最近どうよ?」第19回目。年末バタバタ業界リポートを今年の締めにしてみたいのでよろしこ。今年も読んでくれてありがとー(涙)。それから来年もよろしこ!
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 約束通り、年末までに書いてみることにするワン。最後くらいお約束を守らないとね〜(笑)。12月のハニィはアメリカから帰ってきた後、なぜか台湾に。台湾では電気屋さん回りをしてみたら、Xbox 360のデモ機が気になったね〜。Xbox LIVE!の試遊が行われていたんだけど、ちゃんとUI(ユーザーインタフェース)もきちんと中国語化されていたの。Xbox 360を買ってちょうだいって見せ方よりも、Xbox 360を買うとこんなにオンラインで遊べるのよ〜って演出がなかなかウマイなと思いました。

 帰国する時に空港で航空会社のラウンジに入ったんですが、PlayRoomとやらがあって、Xbox 360提供らしいゲーム部屋があったの。おおお、すごいなぁと思っていたら、搭乗口近辺でこんなもの(写真別途)も! アジアでも白熱する次世代戦争ですね。

 あんまりPSPとかニンテンドーDSとか見かけないな〜と思っていたら、な、な、なんと、両親に連れられてデパートを歩くお子ちゃまがGP2Xを遊んでいました。偶然レアものを見ただけだよね? 実はけっこう出回っているのかしら……。日本ではあまり知られていないこのGP2X、韓国製で全世界に出荷されているんだけど、中身はと言うと、タッチペンっていうところは確かにニンテンドーDSっぽいんだけど、スペック的にはどちらかというとPSPの対抗馬。うーん、もっと言っちゃうとiPodにも対抗できるって感じかしら。LinuxをOSとする音楽や映像を楽しめるポータブルマルチメディアプレイヤーなんですが、ゲーム機としても楽しめる。SDカード対応なのでPCとの連動も可能。欧米での売れ行きも確認しなきゃね。


wk_071228kune02.jpg これが台湾のPlayRoom。編集者がフランスの空港にも試遊コーナーがあったと申しておりました

 と、ハニィの台湾話はこれくらいにして、今年の総括をしてみようかな〜なんてね。相変わらずまとまりのない、いろんなことを語っちゃおうと思っとりますのでよろしこ。ってことで、今回は「2007年末にゲーム業界を語りたい」。その前に、いつもの北米売上データのニュース。すごいことになってるから読んでみてね〜。

11月はすごかった! 北米市場の報告だじょ

 年末商戦の終盤ですが、もっとも期待の新作が発売された11月の結果が早くも発表されました(きっと、クリスマス休暇に入るため早めに発表があったのね)。「Call of Duty 4」(Activision)、「Super Mario Galaxy」(任天堂)、「Assassin's Creed」(UBI)など大型タイトルが投入されたのでどんなになってるかしらん? と思っていたら、まず驚きはハードでしたよ。

 何と任天堂さん11月は大量にWiiを北米に投入しました! その数、97万4千台! 先月の51万4千台のほぼ2倍ではないですか! 入荷してもすぐに売切れてしまうという品切れ状態はずっと続いているので、投下数を増やしているのにまだ間に合わないってことですね。Xbox 360は、「Call of Duty 4」、「Assassin's Creed」、「Mass Effect」(マイクロソフト)などの大型タイトルの投入もあって76万8千台。まだまだ売れ続けるプレイステーション 2が49万1千台。そしてそして、値下げで前月の4倍売れたのに最下位はプレイステーション 3で46万5千台。日本でもPS3が一時Wiiの売上を抜いた! ってニュースがあったから、PS3がどんなに健闘しているかと思ってデータを見たのに……PS3も頑張ったけど、他ももっと頑張ってしまってましたと……。

 携帯ゲーム機でもニンテンドーDSが前月から100万台以上多い152万1千台。1カ月で150万台以上売っちゃうなんて……びっくりしましたよ。子供に対するホリデーシーズンのプレゼントとして目玉だったんでしょうなぁ。PSPも頑張って56万6千台。この年末でニンテンドーDSとPSPの発売以来の総売上台数のギャップはニンテンドーDSが1千500万台超 VS PSPが939万台で、1.5倍の差がついてしまったの。PSPが頑張ってないんじゃなくて、ニンテンドーDSが異常に売れているってこと。PSPだってもうすぐ1千万台のハード。Xbox 360よりも出回ってるハードなのに陰に隠れちゃった感じですなー。

 さてさて、ソフトはどうかと申しますと、これまたすんごかったですよ〜。1位は発売になったばっかりの「Call of Duty 4」(Xbox 360)で、156万5千本も売っちゃった。この「Call of Duty 4」、PS3版も合わせると何と209万本超。みんなが待ってたWiiの「Super Mario Galaxy」は112万本。「Assassin's Creed」(Xbox 360)は98万本、PS3版を含めると134万本ですね。この「Assassin's Creed」、最初はPS3エクスクルーシブで開発されていたものだけど、途中からXbox 360でも発売しま〜すと方針転換されたもの。売上結果を見てみると正解だったのかな〜。

 Activisionの「Guitar Hero III」は相変わらず売れ続けていて、PS2版だけで96万7千本、Wii版、Xbox 360版、PS3版を合わせると190万本ほど11月だけで売っちゃいまして、発売以来全プラットフォームですでに330万本近くまで売れちゃいました〜。期待されていたMTV Gamesの「Rock Band」は、Xbox 360版が31万2千本で169.99ドルと高額なわりによく売れましたけど、PS3版は「Guitar Hero」のコントローラが動かないことが判明したりして7万本前後とイマイチな滑り出しでした。楽曲ダウンロードサービスなど今後の展開が発表されたので、まだまだロングランすることは間違いなしだから心配はいらないかなぁ。

 マイクロソフトの「Halo3」もまだまだ順調に伸びていて、北米だけで400万本を超えましたよ。お化けソフトですね〜。日本で言う「ドラクエ」なのかもしれませんな。期待された「Mass Effect」は47万3千本。他のタイトルがすご過ぎて目立っていませんが、もちろんすごい数字。アメリカ発RPGの売れ行きは好調だね〜。

 この11月末の時点で、昨年度1年の市場規模を5%上回ってるそうですよ。また、2007年英国ゲーム市場は15.2億ポンド(約3400億円)を達成するらしく、2006年に比べて25%大きくなったって報道もありましたし、空前のゲーム業界ガッポガッポイヤーとなったわけですね。ちなみに北米では11月だけで約3000億円の売上規模だから、どんだけ北米がゲーム業界に与えるインパクトが大きいかってことだけどね。Wiiが海外市場でニーズ通り供給されていたなら、ゲーム業界はもっと大きくなっていたかも? ですなぁ。

 ってことで、今年12月までの最終データは来月下旬に出るんですが、無理やり(笑)今年気になったこと、行ってみよっと!

Wiiの勢い止まらず

 2006年3月のキーノートスピーチで任天堂の宮本氏が約束した「Mii コンテストチャンネル」。ちゃんと実現されてますね。約束をきちんと守る、任天堂ってホントにステキ。とは言え海外での出荷不足は痛かった。前出の通り10月までは50万台前後だった北米の投下台数も11月からは倍増して100万台前後まで持ってきた様子ですが、まだまだ足りないです、はい。ハニィも12月初旬にアメリカ西海岸に行ってたんですが、視察に行ったお店(GameStop、Best Buy、Fry's、Target)には1つもありませんでした。このままのスピードだと、2008年第一四半期にはWiiはXbox 360を抜いて、PS2に次ぐプラットフォームになることは必至ですね。

 リテイラー(お店)側からすると、せっかく買いに来てくれたお客さんに売るものがないって意味で機会損失なわけで、だいぶ前からクレームはあったんだけど、クリスマス商戦で子供にプレゼントで買ってあげようとか、家族でホリデーシーズンに一緒に遊ぼうって思ってたエンドユーザー達からもブーイングが起こってたのね。中には「任天堂は市場に飢餓感を与えるためにWiiを大量に備蓄して市場を混乱させているのでは?」っていう噂も出ていたくらい。

 これに関しては、NOA(Nintendo of America)の社長さんがその噂を強く否定していたけど。「こんなに売れるとは思っていなかった、月間100万台の生産ベースを180万台に増産しているけど間に合わない……」とのこと。そんな中、任天堂は1月にGameStop(ゲーム専門小売店)に対して優先供給をするらしい。12月20日、21日にエンドユーザーがGameStopに行ってもWiiがなかったら、1月中にWiiを必ずゲットできる権利を売りますとのことでした。これってWiiの代金全額を払ってチケットを買っておけば、1月に実物が手に入ります、ってことだけど、実際はホリデーシーズンに遊びたいんじゃないかなぁ? ま、間に合わないことに対しての最善策なんでしょうけど。

 また、海外のリテーラーにしばしば見られる売り方なんですが(Wiiに関しては米国、英国では特にそうなんだけど)、ソフトとのバンドル販売がほとんどで、Wii単体(とはいえ、欧米市場向けWiiはWii Sportsがデフォルトで任天堂出荷時に同梱されてます)で買えないらしいのね。ここはリテイラーの判断だから何も言えないんですが、「欲しくないソフトを付けないと買えないのはたまらん」ってクレームもエンドユーザーから出ているらしいの。確かにどうしてもハードが欲しいユーザーは、バンドルされているソフト代(しかも、こんなのいらないって場合もあるわけで)も負担してハードを購入しなきゃいけない、ってことには疑問を感じるよね〜。これに対してもNOAの社長さん苦言を呈していましたけどね。そもそも足りないから便乗していろんな商法が生まれてしまうわけですよ、ほら、ネットオークションでも相当な額で売られてるらしいし。それに比べればこのソフトバンドル商法なんてまだマシな売り方かも、なんて思ってしまうハニィでした。

 在庫が足りない英国では、この年末商戦にやろうとしてたWiiの広告が、全部ニンテンドーDSのものと差し替えられてるそうですよ。タマが足りないのにキャンペーンをしてもしょうがない、って対応らしいんだけど、ここまで行くと「うれしい悲鳴」を超えている気がするね。2008年には欲しい人が買える状況を作ってもらいたいもんです。

 ニンテンドーDSも含めて任天堂大飛躍の年であったことは否めませんな。「Wii Fit」のアメリカ発売も楽しみですね! ある意味次世代機戦争とは一線を画しているとも言える独走っぷりにハニィも脱帽ですよ〜。

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