レビュー
2008年01月10日 00時00分 更新

「アサシン クリード」レビュー:

バシュっと倒すと、気分は暗殺者 (1/3)

“暗殺者”という職業を疑似体験できる、大人のためのアクションゲームが登場。コソコソ動いてズバッと暗殺するアサシン気分をたっぷり楽しめる、爽快感たっぷりの大作ゲームだ。

敏腕暗殺者となり、十字軍の遠征を食い止めろ

 2006年末にXbox 360で登場し、今年の1月31日にはプレイステーション 3版が発売される「アサシン クリード」は、その名のとおりアサシン(暗殺者)になりきれる作品だ。プレイヤーが操作するのは、スゴ腕の暗殺者“アルタイル”。暗殺者の最高称号であるマスター・アサシンまで手に入れた、伝説の仕事人なのだ。人を殺すのは当然なんだけど、ここまで殺人ばかりだと暴力描写が苦手なプレイヤーだったら目を回して倒れてしまうのでは……と心配するくらい、豪快かつ爽快に殺人劇を繰り広げてくれる! ダテにCERO Z区分(18歳以上のみ対象)ではありませんヨ。

 まず、本作の物語を紹介しよう。本作の舞台は1191年の第三次十字軍時代で、エルサレムは十字軍とイスラム教団の戦いによって混沌としている状態。この争いを止めるために、アサシン教団によって送り込まれたのがアルタイルなのである。本作は、その任務の遂行中のシーンから始まる――。

 アルタイルが任された任務には、他にふたりのアサシンも同行していた。今回のミッションは、あるお宝を教団本部まで持ち帰るのが目標だったのだが、アルタイルは独断で要人の暗殺も行なおうとする。……が、寸前のところで失敗、アルタイルは命からがら帰還することができた。教団の最高権威者である大導師“アル・ムアリム”は彼の身勝手な行動に立腹し、地位を剥奪する。

 新米アサシンとして、イチからやり直すことになったアルタイル。再びマスター・アサシンの称号まで上り詰めるために、数々のミッションに挑戦するわけだ。

 多少ややこしく聞こえてしまったかもしれないが、遊んでみれば、そんなことはない。簡潔に言えば、“堕落したアサシンの立身出世物語”とか、そんなニュアンスである。

画像 アルタイルの雄姿。常にフードをかぶっているのは人目につきにくくするため
画像 アサシン教団の本拠地が置かれた土地。山岳地帯に作られた街だ
画像 宗教戦争が勃発した聖地。この地を巡って各宗教が争っている

暗殺の気持ちよさに酔いしれるのだ!

 では、実際のゲームを紹介していこう。本作は三人称視点でアルタイルを操作し、広大なフィールドを走り回って探索したり、敵と戦ったりする。3Dアクションゲームの王道といえるだろう。グラフィックがキレイという以外、さほど目新しい要素はないが、実は本作のセールスポイントは、見た目ではないのだ。

 筆者が「アサシン クリード」をプレイして一番感動したのは、“暗殺の気持ちよさ”だ。いい大人が“暗殺が快感!”などと言うと精神状態を疑われそうな気もするが、本心だからしかたがない。いや、ほんと、気持ちいいんですって! 遊んだら誰だってそう言うはずです!!

 アルタイルは剣とアサシン・ブレード、投げナイフ、素手という、4つの武器で戦う。このなかで暗殺を行なうときは、主にアサシン・ブレードを用いる。これは、左腕に隠された短い刀のことで、普段は衣服に隠されて外部からは見えない。いざ使うときになるとシャキッと鋭利な刃物が飛び出てくる仕組みなのだ。仕掛けは地味だが機能的ではある。

 暗殺をする場合、あらかじめこの武器を使用するよう設定しておき、目標の人物にそっと近づいていく。対象が暗殺できる距離に入ったら、暗殺攻撃ボタン(Xボタン)をポチッと押す。すると、アルタイルは敵の腹部やノド元にアサシン・ブレードをブシューッとひと突き。カメラアングルも絵になる視点に変わり、敵を突き刺す残虐シーンが画面いっぱいに写し出される。敵は声も出せずまま、グタッとその場に倒れる。もちろん、一撃必殺なので反撃も受けない。これが、暗殺の概要である。

 文字で説明すると非常に長いが、この間はたったの数秒。この数秒のために、いかに格好いい暗殺ができるかを、いろいろ考えながら遊ぶのが楽しいのだ。目標人物の数メートル後ろをこっそり追跡し、薄暗い路地裏に入ったところで暗殺したり、人ごみにまぎれて気づかれないように暗殺したり……と、プレイヤーごとの“暗殺の美学”をトコトン追及できるのだ。

画像 ターゲットのスキをうかがいつつ、どのように暗殺するかを考える。ストーリー上で暗殺する人物以外も暗殺することが可能だ
画像 アサシン・ブレードで標的をひと突き、目にも止まらぬ剣さばきで瞬殺。アサシンの醍醐味である

 他の武器についても紹介しておこう。もっともオーソドックスな剣は、リーチが長く、ガードをすることも可能。ただし、刃が長いので人目につきやすく、戦っているとすぐに敵兵が集まってきてしまう欠点もある。

 この武器もアサシン・ブレードほどではないが、爽快感を味わえる。通常はボタンを押すと剣を振るだけだが、タイミングよく振るとコンボ攻撃を発動させたり、カウンター攻撃も可能だ。これらの攻撃が成功すると、アサシン・ブレードの暗殺と同じように、カメラアングルが変わってかっこいい殺人シーンをアップで見ることができる。敵の腹部に突き刺した剣をグイッと持ち上げる等、CERO Z区分ならではの残虐表現を見せてくれる。

 基本的に人目につく武器のため、数人との乱戦になることが大半だが、チャンバラの醍醐味を味わいたいならばアサシン・ブレードよりもオススメだ。

 投げナイフは、読んで字のごとく小刀を敵めがけて投げつける武器だ。遠くにいる敵を殺すこともできる。

 そして、もっともユニークな攻撃方法が素手だ。ご想像のとおり、パンチで殴るという原始的な攻撃方法で、目的は致命傷を負わせることではない。パンチは敵を痛めつけるだけなので、主に重要情報を握っている人物を脅迫するときに使うのだ。“○○から情報を聞き出せ”といったイベントで使うことになるだろう。

 実際に脅迫イベントで使ってみたら、思い通りに相手は情報を吐いてくれた。ボッコボコに殴ってやったから、当たり前か。しかし、その後のデモシーンでアルタイルは、こともあろうことか剣を抜いて殺してしまった……。せっかくゲンコツを使って白状させたのに。やっぱり暗殺者って血も涙もないんだな〜と思った瞬間である。

画像 剣を使った戦闘では、攻撃と防御が重要になる。腕を磨けば無傷で勝てる!
画像 遠くから攻撃するには投げナイフが便利。投げられる数は決まっており、街中でスリをすることで補充できる
画像 人目につかない場所で要人を殴り倒せば、重要な情報を聞き出せる。拳でアツく(?)語るのだ
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[佐藤ポン,ITmedia]

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