いよいよ始動――「Soul of the Ultimate Nation」プレス説明会で聞いてきた

ゲームオンは、韓国のウェブゼンが開発する「Soul of the Ultimate Nation」を日本でサービスするにあたり、プレス説明会を行った。2月8日よりクローズドβテストの募集が開始される本作を紹介しよう。

» 2008年02月07日 19時53分 公開
[加藤亘,ITmedia]

かっこいいと思えるものにしたかった

 ゲームオンが昨年10月、韓国のオンラインゲームの開発会社ウェブゼンと、MMORPG「Soul of the Ultimate Nation」(以下、「SUN」)の日本におけるサービスについて独占ライセンス契約を締結したことは記憶に新しい。

 「SUN」は、日本でゲームオンが運営するMMORPG「ミュー〜奇蹟の大地〜」の開発元でもあるウェブゼンが、総制作費100億ウォン(約12億円相当)以上を投じて開発、2006年11月に韓国でスタートして以来、中国、台湾と展開している大型タイトルだ。


左が本作プロデューサー麥谷将人氏、右が常務取締役オンライン事業本部長 椎葉忠志氏

 2月25日からのクローズドβテストの募集開始を控えた2月7日、「SUN」の体験と内容の説明としてプレス説明会がゲームオン社内会議室で行われた。ゲームオンからは常務取締役オンライン事業本部長の椎葉忠志氏と、本作プロデューサー麥谷将人氏が説明に立った。

 ゲームオンとして9番目のタイトルとなる「SUN」について椎葉氏は、本作の日本への導入が遅れたことをコンテンツとして未成熟であった点を挙げる。当初「バトルダンジョン」のみのMOスタイルとしてリリースされた「SUN」だったが、開発を進めていく中で通常のフィールドでの戦闘も実装されMMOとして新たな魅力が加わり、かつ度重なるボリュームアップで、日本へ訴求できるものとの自信を深めたと語る。

 西洋風のグラフィックでかつ高スペックなタイトルというのは、ゲームオンが持つどのコンテンツともかぶることがないというのも、ポートフォリオ的にもバランスがいいと判断したのも大きいと椎葉氏。

 「SUN」は、椎葉氏の説明にあったように西洋風のグラフィックが特徴。ブランキオン大陸を舞台に、シュバルツ皇帝が統治するガイスト帝国と、謎の才女「イグニス」に導かれた解放軍との戦いを題材としている。プレイヤーはイグニスとともに立ち上がったバーサーカー、ドラゴンナイト、ヴァルキリー、エレメンタリストのいずれかとなり、巨悪なガイスト帝国に立ち向かうといった内容だ。ゲーム内容については引き続き、麥谷氏から説明を受けた。

 通常のフィールドと、限られた仲間だけで入場する専用マップ・バトルダンジョンとで構成されており、フィールドとバトルダンジョンを行き来しながらストーリーを進めていくことになる。バトルダンジョンで戦う「バトルゾーンシステム」を利用するには、専用のNPCに話しかけることで作動する。通常のフィールドで受けるクエストの中には、バトルゾーン内でのミッションクリアが条件のものもある。バトルゾーンでのミッションは短いものでも15分、長くても60分ほどで複数のミッションが連続したストーリーで結ばれているというのだ。

麥谷氏からゲーム開始からの流れをざっと紹介してもらう。キャラクターは4つのタイプから選択。世界観などの紹介が入る

 ミッション開始時には背景ストーリーなどの説明が入るなど、映画的な手法も用いられている。特に「ロード・オブ・ザ・リング」なども担当したことがあるハワード・ショア氏の音楽は必聴。ナレーションは世界観を大事にするために、すべて英語となっている(字幕は日本語)。

 プレイヤーキャラクターは前述したとおり、バーサーカー、ドラゴンナイト、ヴァルキリー、エレメンタリストの4種類から選ぶことになる。バーサーカーは戦士タイプで、防御力と体力の高さからパーティーの盾役にもなる。ドラゴンナイトは龍族であることから、クエストを進めることで龍人に変身することができる。ヴァルキリーはボーガンと銃を駆使して戦う遠距離攻撃のエキスパートで、育成次第ではモンスターを召喚することも可能となる。銃を撃ちながら移動することができるということで、韓国でも人気の職業とのこと。そして、エレメンタリストは、いわゆる魔法使いタイプで、攻撃、回復ともにバランスよく育てることもでき、蘇生能力も持つことができるという。

バーサーカー
ドラゴンナイト

ヴァルキリー
エレメンタリスト



 各フィールド、ミッションで指定された特殊アイテムを収集し、コンプリートさせることで褒章が得られる「エリアコンクエストシステム」や、敵がドロップする宝石などを使用し、武器や防具などの装備の基本能力を高める「エンチャント」(7回以上改造を行うと、装備が光り輝きだす)、NPCを使って同じ武器を組み合わせることで武器のランクを上げる「ランクアップ」(ランクアップで武器に付加効果が付く数が増える)、通常入手できないアイテムを精製できる「アイテム合成」などのやり込み要素も充実している。

 本作ではキャラクターがレベルアップすると、ステータス(5種)やスキル(2種)に、付与される5ポイントを振り分けるようになっている。スキルには攻撃タイプと防御や補助タイプのスキルがあり、スキルにポイントを振り分けず、ステータスに集中して振り分ける個性付けも可能だ。これにより、スキルは使えないが強い防具が装備できるキャラクターや、防具は弱いが多種多様なスキルが使えるキャラクターなどが誕生することになる。

「エリアコンクエストシステム」
アイテム合成画面。獲得したアイテムはパーティー全員に行き渡る
キャラ育成画面

パーティープレイでは8人、PvPでは10人でのプレイが可能とのこと

 キャラクターの重量感が攻撃を放つ際のリアルな挙動につながり、打撃感や爽快感を生み出していると麥谷氏。ローカライズにも時間をかけ、日本人にも違和感ないようていねいに調整しているのだそうだ。今後のスケジュールなどは未定ながら、サービス開始後は1年くらいで韓国との差を埋めつつ、キャラクターの追加なども含めて積極的な展開をしていきたいとのこと。攻城戦なども将来的には実装していきたいと話していた。


 「SUN」のクローズドβテストの実施期間は2月25日(月)午後3時から3月10日(月)午後1時まで。応募期間は2月8日(金)午後0時より2月18日(月)午後0時までとなっている。総勢2000人のテスター参加を見込んでいる。クローズドβテストでは、既報の4種(男性2:ドラゴンナイト/バーサーカー、女性2:ヴァルキリー/エレメンタリスト)を使用することができる。レベルキャップは30を予定。ワールド数は1つで、「野獣の森」などのフィールド・ミッションが楽しめる。

 なお、「SUN」のクローズドβテストに関しては、ITmedia +D Games枠を確保しての募集を行うことになっている。そちらの記事も楽しみにしていただきたい。

スクリーンショット





必要環境推奨環境
OSWindows 2000、XP、VISTAWindows 2000、XP、VISTA
CPUPentium4 1.8GHzPentium4 3.0GHz
メモリー512Mバイト以上1Gバイト以上
グラフィックスカードGeforce TI4200以上、RADEON 9200以上、ビデオメモリー128M以上Geforce 6200以上、RADEON 9600以上、ビデオメモリー128M以上
HDD空き容量3Gバイト以上3Gバイト以上
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