ちょっとした時間にササッと遊べる、パズル要素満載のオンラインアクションRPGが登場「エレメンタルタワーズ」レビュー(2/2 ページ)

» 2008年03月07日 13時00分 公開
[ITmedia]
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モンスターにはさまれないよう要注意!!

画像 フロアの端っこにモンスターが固まっているけど……大丈夫かな。飛び込む前に退路を確認しておこう

 本作のユニークなところは、プレイヤーが何もできなくなる「詰み」状態があるところだろう。1マスの上には、1体のキャラクターまたはモンスターしか入ることができないので、障害物とモンスターにはさまれると、魔法陣を敷けずにモンスターの攻撃を受け続けてしまう、いわゆる「ハマり」状態になってしまう。この辺りもパズルゲームを意識した仕掛けなのかもしれない。

 「詰み」のような状態になった場合、仲間が一緒ならば、仲間にモンスターを除去してもらう、という解決策がある。このあたりは、オンラインゲームの醍醐味問えるだろう。だがソロプレイの場合は、特殊なアイテムを使って脱出するしか手段がない。アイテムもなければ、その時は潔くリタイア(=ゲームオーバー)を選択するしかないのだ。残念ながらアイテムも経験値も投げ捨てることになるけど……。

 このシステムはなかなかスリリングで、ゲームにほどよい緊張感を与えている。ただし、モンスターよりもプレイヤーの方が動きが速いので、気をつけてプレイしていればこの状況は回避できる。何よりもまず、つねに退路を確保しておくこと。これが「エレメンタルタワーズ」で生き抜くための鉄則なのだ。

多人数プレイのメリットはちょっと少なめ?

画像 塔の主「シャシャヴー」が宝物を隠したという暗闇の塔。広いフロアだが、隠しスイッチのある床に辿り着けば敵を倒さなくても次の階に行くことができる

 オンラインゲームで気になるのは、多人数プレイとソロプレイのバランスだろう。今のところ、ソロプレイでも充分に遊べるバランス……というよりも、多人数プレイでのメリットは、前述した「ハマり」からの救出ぐらいにしか見いだせなかったのが残念である。

 何よりまず視界がせまいため、仲間がどこで何をしているか把握しづらい。さらに、敵と戦うのに忙しい時にはチャットウィンドウを開く余裕がなく、ある程度敵を倒した後は、もう次のフロアに進む状況となってしまっている。む? これではむしろデメリットの方が多いような……。

 もちろん、手強いフロアに挑むには心強いのだが、よほど息のあった相手でなければ、モンスターの誘導をしてる仲間を邪魔してしまうこともありそうだ。プレイヤー同士に役割分担がないのだから、当然目的が被って邪魔になってしまうのだが……。うーむ。

 プレイヤー同士で対戦できるタワーや、広いフロアに宝が隠されている迷路型のタワーも用意されているので、多人数プレイ時には、そちらを中心に遊ぶのがいいのかもしれない。もちろん、筆者がプレイしたのはクローズドβテストの段階なので、この辺りを解消するようなシステムが実装されるのかもしれない。今後のアップデートに大いに期待したいところだ。

モンスターを育てたり、精霊と契約することも

画像 守護精霊との面会。精霊との友好関係を築けば、より多くの加護をもらうことができる。かわいらしいイラストも必見

 メニュー画面にある「モンスタールーム」では、塔の中で捕まえたモンスターを見ることができる。捕まえたモンスターはペットとして飼うことができ、塔の中でいっしょに戦ってくれるのだ。ペットモンスターも戦闘で成長し、一定のレベルになるとより強いモンスターへと姿を変える。愛情を注いで育てたモンスターが姿を変える瞬間は、非常にワクワクすることだろう。

 また、同じメニュー画面にある「精霊との契約」の項目では、かわいらしい女の子の姿をした精霊たちと契約を結んで、守護精霊にすることができる。守護精霊の契約を結ぶと、キャラクターの防御力が上昇したり、持てるアイテム数が増えるといったメリットがある。さらに、塔で集めたCE(クリスタルエナジー)と魔法書に代表されるさまざまなアイテムを交換してもらうことも可能。CEは塔を攻略していくと自然と貯まっていくので、うまく利用すれば、お金を節約することができそうだ。

ほどよくまとまったお手軽アクションRPG

 シンプルな遊び心地が好印象の「エレメンタルタワーズ」。1日中やり込むヘビーユーザーよりかは、気軽にちょこちょこ遊んで、キャラクターやモンスターの成長を見守れる人の方が楽しめそうに感じた。

 また、βテストでは未実装だったため試せなかったが、アイテム課金のバランスの気になる面であろう。テスト段階では、最低レベルの衣装、魔法書にも課金ポイントが設定されていたのは、ちょっと気になった。お金さえ使えば気持ちよく遊べるといった作りではなく、お金を使わなくても遊び心地は変わらないようにしてほしい、というのが筆者の意見だ。うまくバランス調整すれば、ルールが単純な分だけ、友達を誘いやすいゲームになるのではないかと思う。

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