レビュー
2008年03月21日 19時53分 更新

「信長の野望・革新withパワーアップキット」レビュー:

焦るべからず。じっくり腰を落ち着けて戦国乱世に挑め (1/3)

史実にこだわるか。思い切りイマジネーションの翼を広げてみるか。バリエーションは無限、あの手この手で戦国の争乱を満喫してみよう。いかなるアプローチを取るにしろ、そこにあるのは歴史ifの醍醐味。無数の武将たちが紡ぐ筋書きのないドラマはつねに新鮮で面白い。

新要素の搭載により、さらに多彩になったプレイモード

 「信長の野望 革新」は、織田信長、武田信玄、毛利元就などの戦国大名となって天下統一を目指す歴史シミュレーションゲームのシリーズ通算第12作。オリジナル版であるWindows版が2005年6月に発売され、以降、プレイステーション 2版(2006年2月)、Windows版パワーアップキット(2007年9月)と拡張を続けてきた。2008年3月にリリースされたプレイステーション 2版/Wii版はそうした「革新」諸作の集大成。これまでの要素をすべて盛り込み、さらに追加仕様を搭載。より深く、より多彩に戦国乱世の戦いを楽しめる内容となっている。

 それでは早速、プレイステーション 2版/Wii版で追加された要素をご紹介しよう。

wk_080321nobu01.jpg 最初に追加される「民政家の跡継ぎ」。既存のシナリオを1本クリアすればプレイ可能になる

 まずは「チャレンジモード」に新シナリオが6本追加されている。チャレンジモードとは、天下統一を目標とするのではなく、あらかじめ定められた目標のクリアを目指すショートシナリオ。本編に比べて格段に短い時間でプレイでき、その分、特別な戦略が必要になってくる。すでにWindows版パワーアップキットまでの段階で20本が収録されていたが、それに6本の新シナリオが加わったことで総計は26シナリオ。1日1本解くだけでも1ヶ月近くは遊べるというボリュームだ。

 なお、追加の6シナリオは最初からプレイできるのではなく、他のシナリオをクリアしていくのにともなって1本ずつ追加されるようになっている。チャレンジモードはゲームシステムに慣れたり、戦術を磨くうえでも参考になることが多いので、特に初心者の場合、本編に先立ってプレイしてもいいかもしれない。

 第2に「国替」。何と大名の初期配置をシャッフルするという、大胆不敵なモードだ。次のマップを見て戴きたい。

wk_080321nobu02.jpg 桶狭間の戦い直前の全国マップ。尾張に織田信長、甲斐に武田信玄、京都に足利将軍と、シリーズファンや歴史ファンにはおなじみの配置になっている。これを国替してみると……
wk_080321nobu03.jpg 尾張から三河にかけてを支配しているのは本来なら畿内が基盤の三好長慶。信長は北東北に移動。毛利元就が関東、長宗我部元親が山陰と、相当な変わりっぷりなのが分かる

 大名の隣接関係が変更されることで、例えば史実では牽制せざるを得なかった武田家と上杉(長尾)家が行動の自由を得たり、真田家のように人材に恵まれていても経済力が低かった家が豊かな地盤を手に入れたりと予想外の状況が発生する。もちろん配置はシャッフルするたびに変わるから、面白そうなシチュエーションができるまで繰り返してみるのもいいだろう。

 第3は「スペシャル武将」の追加。当たり前だが「信長の野望」は戦国から安土桃山時代を舞台としている。年代設定によっては江戸初期も含まれるが、歴史シミュレーションである以上、あまりに時代を無視した設定は難しい。ところが、スペシャル武将はその縛りを超越。何と、古くは平安時代、そして近きは明治維新に至るまで、日本史上に残る著名人が集結している。PS2版の「信長の野望・革新」で、20人いたが、パワーアップキットでは、さらに江戸時代の武将32人を追加し、スペシャル武将の総数なんと52名。どんな人物がいるかはぜひプレイしてチェックして戴きたいが、ここではそのうちの3人をご紹介しておこう。

wk_080321nobu04.jpg 西郷隆盛
幕末の薩摩藩士。維新三傑の一人。本名は隆永。維新後、親友である大久保利通らと対立して官を退く。西南戦争を引き起こし官軍と戦うが、城山にて自害
wk_080321nobu05.jpg 坂本龍馬
幕末の志士。土佐藩郷士出身。脱藩し各地を奔走して、亀山社中・海援隊を結成。「薩長同盟」「大政奉還」を実現させた。剣は北辰一刀流免許皆伝の腕前
wk_080321nobu06.jpg 大石良雄
赤穂藩筆頭家老。大石内蔵助。主君・浅野内匠頭の刃傷事件を受けて浅野家は改易される。赤穂浪士四十七士を率いて吉良を討ち、主君の無念を晴らした

 以上ご紹介した新要素の追加により、より遊びごたえが増したプレイステーション 2/Wii版。だが、中には「革新」自体を未プレイという方もいるだろうし、システムの一部を説明しただけでは、具体的にどんなゲームが楽しめるか、全体像がつかめないかもしれない。

 そこで次ページからは、実際のゲームの模様をリプレイ形式でお伝えしよう。さまざまな遊び方が可能だが、今回は時間的拘束の少ない「チャレンジモード」と「地方統一モード」をプレイしてみることにした。さて、その顛末は……。

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[水野隆志,ITmedia]

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