机上の空論と侮るなかれ――盤上で雌雄を決する「国盗り頭脳バトル 信長の野望」

コーエーの創立30周年記念タイトルは、ニンテンドーDS用波瀾盤上ストラテジー。武将をコマに統一を目指す。

[ITmedia]

ステージごとに武将を組み合わせて軍団を編成し、出陣する。ステージをクリアすると、プレイ結果に応じて、新しい武将が獲得できる。武将は、それぞれ兵科や特技を持っており、組み合わせ次第でバラエティー豊かな戦略を取ることができる。繰り返し使うことで成長していくので、自分だけの最強軍団を作りあげるのも夢ではない

　コーエーの創立30周年記念タイトルとして6月26日に発売されることが決定したニンテンドーDS用波瀾盤上ストラテジー「国盗り頭脳バトル 信長の野望」は、シンプルながらも国取りの駆け引きを楽しめる。プレイヤーは戦国大名となって、コマを進めて領土を広げ、敵と戦い制圧を試みる。

　ゲームの操作はすべてタッチペンで行う。「戦力値」や「特技」などといったさまざまな能力を持ったコマとなる武将をタッチして動かすことを基本としている。敵の武将がいるマスに進入すると戦闘が発生し、戦力値の大きさや兵科の相性で勝敗を決す。見事、戦闘に勝利すればそのマスを奪うことができるというわけだ。なお、コマの兵科には騎馬、足軽、鉄砲の3種類があり、3すくみの関係になっている。ゲーム中にレベルアップしていき、敵に与えるダメージが増えていく。

　本作は長くても30分程度と1回のプレイ時間が短いのが特徴で、キレの良い演出とテンポよく進行するゲーム展開で、自軍の旗が日本をおおっていく達成感と、ライバルの動きを読み、華麗に撃破していく爽快感を手軽に味わうことができる。通信対戦機能を搭載しているので、家族や友人との対戦はもちろん、Wi-Fiコネクションを使って、日本中のプレイヤーとの対戦も楽しめる。

「信長の野望」シリーズでお馴染みの武将たちが登場。「シナリオモード」と、マップやゲームルールを自由に設定できる「戦乱モード」が用意されている。大名によっては史実と異なる展開を楽しむことができる

一定の領土を獲得するとクリアとなるので、短時間で遊ぶことができる。命令フェイズでのコマ（武将）の移動は、画面上に表示されているコマを選択して移動させたいマスに動かすだけ

コマとコマがぶつかると戦闘に入る。互いのコマの相性や総戦力を比べて大きいほうが勝利となる

戦闘中に先制攻撃を仕掛けられる「一騎駆」や敵を混乱させる「混乱」といった武将の「特技」をはじめ、劣勢でも一発逆転がねらえる「切り札」、ライバルとの「同盟」などをうまく使いこなすことがキモとなる。左は特技「水攻め」を使用した場面。敵城の戦力値を一時的に大幅に下げる。中央は特技「焙烙玉」を使用した場面。攻めてきた敵武将に大ダメージを与える。右は「切り札」を使用した場面。ゲーム中にそれぞれ1回だけ使用することができ、敵の兵士全体にダメージをあたえるものや、ダメージを受けた兵士の戦力を回復するものなどがあり、一発逆転を狙うことが可能となっている

シナリオモード

　シナリオはいくつかのステージで構成されており、ステージをクリアしていくことで物語が進行していく。各ステージには0〜5までの6段階の難易度が設定（チュートリアル部分は難易度0）されており、ステージごとにもうけられた勝利条件を達成することでクリアとなり、次に進める。

　最初に選択できるシナリオは「織田信長」編のみだが、シナリオを進めていく中で、他のシナリオが選択できるようになる。「織田信長」編の序盤はチュートリアル風になっており、自然にルールや操作方法などを覚えていくことができるようになっている。

織田信長編ステージ選択。魔王と呼ばれた信長が苛烈な天下布武を目指した理由とは果たして？　守役である平手政秀との絆を軸に、従来より人間味ある信長が描かれる。まずは尾張統一へ

各ステージ開始時にはストーリーイベントが入る

勝利条件には、敵勢力の撃破、敵城の支配、一定石高の獲得などさまざま。このステージは、信長のコマを吉良大浜城まで移動させて支配すればクリアだ

織田信長編第5章「桶狭間の戦い」ステージ開始。織田家の命運をかけた世紀の奇襲戦の火蓋が切って落とされる

今川義元のコマを倒せばステージクリア

信長の特技「三段撃ち」発動。「三段撃ち」は2回連続攻撃を行う強力な特技

今川義元隊を撃破するとイベント発生

残すは今川軍の城を支配するのみ

第5章ステージクリア後のイベント。戦績を見ることができる

「国盗り頭脳バトル 信長の野望」
対応機種	ニンテンドーDS
ジャンル	波瀾盤上ストラテジー
発売予定日	2008年6月26日
価格（税込）	5040円
プレイ人数	1〜4人

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※画面は開発中のものです