アニキの魂が注入された「スーパーロボット大戦感謝祭2008」は真っ赤に燃えた(1/2 ページ)
スパロボ2年ぶりのファン感謝祭が、東京・品川のステラボールで開催された。PS2で版権キャラ使用の完全新作「スーパーロボット大戦Z」が公開されたほか、声優陣によるトークショウやアーティストによるスペシャルライブと大盛り上がり!
バンダイナムコゲームスは、東京・品川のステラボールにおいて、「スーパーロボット大戦感謝祭2008」を開催した。
シミュレーションRPGの「スーパーロボット大戦」シリーズは、1991年にゲームボーイ用ソフトとして発売されて以来17年間、さまざまなスーパーロボットたちによる夢の共演を実現し、累計販売本数1260万本を突破している。今回は、その17周年を記念し、さらに据え置きハードでの原作ありきスタンダードタイプとしては3年ぶりのシリーズ完全新作である「スーパーロボット大戦Z」の発表を兼ねている。
感謝祭では、6月19日発売予定のPSP版「スーパーロボット大戦A ポータブル」と5月29日発売予定のDS版「無限のフロンティア スーパーロボット大戦 OG サーガ」のPVも初公開。声優陣や登場作品原作アニメ監督、制作スタッフなどをゲストに招いてのトークショウや、サプライズゲストを招いてのスペシャルライブと、約3時間の濃密な時間を過ごすことができた。なお、イベントは今年デビュー40周年を迎えた“アニキ”こと水木一郎さんが総合プロデューサーに就任している。そんなわけで、終始“アニキ”色の真っ赤に染まった感謝祭の一部始終をお届けしよう。
1200名の熱き魂よ、集結!
約1000人のスパロボファンを招いての2年ぶりの「スーパーロボット大戦感謝祭」は、開演から熱く盛り上がった。今回で6回目を迎えるスパロボ感謝祭は、過去最多の8000名を超える応募の中から1200名が当選し来場している。にわかに太鼓のリズムが会場に響いたかと思ったら、まさかの水木一郎さんの太鼓パフォーマンスが開幕の合図となった。今回の感謝祭の総合プロデューサーに就任している“アニキ”は、太鼓の稽古万全でこの日を迎えたとのこと。腹の下から響く重低音とともにアニキの魂が注入されたところで、主催者挨拶へとなだれこんだ。なお、司会進行役は、置鮎龍太郎さんとかがずゆみさんが担当した。
登壇したのは、主催者を代表して、代表取締役副社長の鵜之澤伸氏。2008年4月1日付でバンプレストの家庭用ゲームソフトおよび業務用ゲーム機の企画開発を行うゲーム事業部門は、バンダイナムコゲームスに統合されている。鵜之澤氏は冒頭、統合の経緯を軽く説明。バンダイナムコゲームスが、従来のバンダイレーベルとナムコレーベルに加え、バンプレストレーベルが加わることに触れ、「これぞ三体合体」と会場を沸かせる。
鵜之澤氏は、こうして17周年を迎えられたことも、ひとえにファンに支えられ、版権元の理解のおかげと感謝する。自身もロボットマニアとして紹介。「ダンガイオー」や「エウレカセブン」、「アクエリオン」でも総合プロデューサーとして参画しており、過去には「機動警察パトレイバー」などにも参加していると明かし、バンダイグループ全体で新しいロボットアニメを世に送り出していきたいと豊富を述べた。
ここでいきなり新作「スーパーロボット大戦Z」の最新CG映像が上演された。今回初参戦する「キングゲイナー」(「オーバーマン キングゲイナー」より)を筆頭に、ゴッドグラヴィオン(「超重神グラヴィオン」&「超重神グラヴィオンツヴァイ」より)、「オーガス」(「超時空世紀オーガス」より)、「ソーラーアクエリオン」(「創聖のアクエリオン」より)、「ニルヴァーシュtypeZERO」(「交響詩篇エウレカセブン」より)、「バルディオス」(「宇宙戦士バルディオス」より)が、画面狭しと敵を駆逐し、空を駆けていく。もちろん、スパロボおなじみのスーパーロボットたちも大活躍する。
今回公開されたCG映像は、どうやら冒頭のオープニングともいうべき、本作の世界観を現したものとなっていた。ちょっとだけ内容に触れると、並行世界のいくつもの地球が画面上でリンクし、つながっていく様子が描かれたかと思ったら、いきなり今ある世界が崩壊した後の未来世界(?)でスーパーロボットたちが集結するという内容。どうやらその集結した世界も崩壊の危機にあるようだ。この映像には参加者も釘付けで、参戦機体が登場する度にどよめきや歓声が上がる(「スーパーロボット大戦Z」の紹介はこちら)。
ここで満を持してスーパーロボット大戦シリーズ・チーフプロデューサーの寺田貴信氏が登場。こうした機会を与えてもらえることに感謝し、約3年かけて開発を進めてきた新作「スーパーロボット大戦Z」をようやく発表することができたと語る。
寺田氏曰く、「若かりし頃の自分が、『Z』というタイトルはスパロボの最終作につけると言っていたらしく、そのいいわけは別の機会でさせてもらうとして(笑)、その最後につけようとしていた『Z』を新たなシリーズの始まりにつけてみようと思った」と、反響次第で「α」シリーズのように続編を考えていることに言及。「一時期、ロボットアニメが減ったが、最近増えてきておりまだまだ頑張れる。声援をよろしくお願いします」と、今後も開発していくと約束してくれた。
ここからは「スーパーロボット大戦Z トークセッション」と題して、超重神グラヴィオンの監督・大張正己氏、声優の緑川光さん、寺島拓篤さん、杉田智和さん、そして寺田氏と司会進行の置鮎さんとかがずさんも加わりトークショウが催された。
念願かなって「超重神グラヴィオン」がスパロボ参戦となったことに対して大張氏はよほどうれしかったらしく、CG映像にも満足していると興奮している様子。やはりグラヴィオン参戦に感慨ひとしおな緑川さんに「そのへんにいる小僧のようだ」と言われるほど、CG映像に夢中だった寺島さんと杉田さん、そしてかかずさんの通称アクエリオンチームも初参戦もさることながら、今日こうして最新映像を目の当たりにすることができた幸運に感謝していた。
寺田氏は「Z」の新規参戦作品を選んだ理由について、「超重神グラヴィオン」のように以前から扱いたいと思いながらもとっておいた作品と、「創聖のアクエリオン」のような昨今の盛り上がりに乗らないにこしたことがない作品とが、バランスよく考慮した結果と説明。朝まで作業していたという新作戦闘シーンVTRを公開した。
戦闘シーンは従来のものよりもさらに作業量的にも3倍手間のかかることをしており、新たな地獄の門を開けたと寺田氏。緑川さん曰く、「キメが細かい」描写がなされた戦闘シーンは、カットインのバリエーションも増え、無駄ともいえる細かい小芝居も笑わせてくれ、現時点でも待ったかいのある渾身の出来となっていた。
その後のトークショウ第2部では、声の収録に時間をかけている(「OG」の追加収録の際に「Z」の収録も行っていた)という話題に。さらに水木さんも加わると、「Z」の次があるとしたら残り少なくなったアルファベッドの中でどれにするとかという話で持ちきりに。水木さんが「G(グレート)」はどうだと提案するも、「いいんですが、それだとスーパーなのかグレートなのか分からなくなりますね」と寺田氏に切り替えされていた。
なお、この第2部の終わりに寺田氏の口から「THEビッグオー2nd SEASON」も収録されていることが明かされた。これで参戦全22作品が出揃ったことになる。
「スーパーロボット大戦Z」
前作「第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ」から約3年の年月を経て、プレイステーション 2に登場するシリーズ最新作「スーパーロボット大戦Z」は、過去作すべてを凌駕するクオリティを保証するシミュレーションRPG。本作でも、古今東西のスーパーロボットたちの夢の共演が描かれる。
参戦作品
- ☆オーバーマン キングゲイナー
- THEビッグオー
- ☆THEビッグオー 2nd SEASON
- 無敵超人ザンボット3
- 無敵鋼人ダイターン3
- 戦闘メカ ザブングル
- 機動戦士Zガンダム
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動新世紀ガンダムX
- ∀ガンダム
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- ゲッターロボG
- UFOロボ グレンダイザー
- ☆宇宙大帝ゴッドシグマ
- ☆創聖のアクエリオン
- ☆交響詩篇エウレカセブン
- ☆超時空世紀オーガス
- ☆宇宙戦士バルディオス
- ☆超重神グラヴィオン
- ☆超重神グラヴィオンツヴァイ
(C)サンライズ
(C)SUNRISE・BV・WOWOW
(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送
(C)ダイナミック企画
(C)東映
(C)PRODUCTION REED 1980
(C)1983 ビックウエスト・TMS
(C)2002 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオン製作委員会
(C)2002 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオンツヴァイ製作委員会
(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION
(C)2005 BONES/Project EUREKA・MBS
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