過酷な世界だからこそ生まれる“絆”がありました:「エミル・クロニクル・オンライン」SAGA8体験リポート(3/3 ページ)
新システム、PvPとPvPランキング
ドミニオン世界のPvP(現在はフィールドチャンプシステム)は、自分のレベルからプラスマイナス20以内のレベルの相手にしか攻撃をしかけることができない。また、レベルが1〜4のキャラクターはPvPの対象外となり、ドミニオン世界について即攻撃を受ける心配はない。
また、どうしてもPvPを避けたいプレイヤーたちのための救済策として、PvPを避けるお守り的なアイテムも実装予定とのこと。このアイテムは、ショップで購入するのではなく、素材アイテムを合成して作り出すものという話だが……詳細はその目で確かめてほしい。
PvPを行い、相手を倒した場合は、経験値と「War Record Point(WRP)」が貯まり、WRPと交換で特殊なアイテムを入手することもできる。またWRPはPvPランキング(現在はWRPランキング)として反映、WRPの高い者は街中などにあるランキングボードに名前が掲載される。このランキング上位に掲載されているプレイヤーに対してはレベルが20以上離れているプレイヤーであっても攻撃を行えるようになり、倒した際の経験値やWRPも通常よりも多くなる。そのため、他プレイヤーから狙われる危険が増し、下手をするとレベル30のPvPランキング上位者が、レベル5のキャラクターたちに寄ってたかって攻撃を受ける可能性も出てきてしまうのだ。
「ECO」の世界観を深めるPvP
ほのぼのとした「ECO」の世界観が好きなプレイヤーのなかには、PvPを殺伐としたものとしてあまりいい印象を持っていない人がいるかもしれない。宣伝担当の平原氏によれば、「『ECO』のようなハートフルさや、穏やかでかわいらしい雰囲気を特徴にしているオンラインゲームには向いていないのでは?」という声も、一部のプレイヤーから挙がっているとのこと。
実際筆者も「ECO」をプレイしている現役プレイヤーだが、PvPらしいことに手をだしたことはほとんどなかった。それでも実装に踏み切ったのは、ドミニオン世界はモンスターと戦うだけでなく、人間をも相手にして戦うことで腕を磨かなければ生きていけない厳しい世界なのだ、ということをプレイヤーに理解してもらいたいためなのだとか。食わず嫌いはもったいないので、平原氏や開発担当の水落氏ら開発スタッフの操るキャラクターとPvPを体験してみた。
パーティーを組んで、2つのチームで試合開始。実際戦いが始まってみると、最初に抱いていた殺伐とした殺し合いというイメージとはだいぶ印象が違った。「マリオネットが強い!」とか「HPが自動で回復するのは心強いね」とか談笑しながらの戦いは、いわば運動会のようなノリと雰囲気。相手がどのようなスキルを使ってくるか、どのような役割分担をしてくるかを予測して相談しながら戦うのも、システムでランダムにスキルを使用するモンスター相手とは異なっていて新鮮だった。
終了後の印象としては、PvPといってもリングメンバーなどの仲間内でワイワイお祭りのようなノリで楽しむこともできそう。また、ソロでは厳しい世界でも、仲間たちと協力し合って生きていくという点を考えれば、このPvPシステムは「ECO」の絆を大切にする"ハートフル"な世界観により深めることになるのではないだろうか。
まだまだ続く大型アップデート
「SAGA8 戦歌の大地」では、今後も随時大型アップデートが行われる。5月30日に予定されているアップデートでは、「ECO」の正式サービス当初にファミリーマート限定パッケージの特典アイテムで、現在は手に入らない「背負い魔・ネコマタ(緑)」の入手イベントが実装。ただ、以前のものからグラフィックに変化があるとのこと。すでに背負い魔・ネコマタ(緑)を持っているプレイヤーにとっても楽しみなイベントだ。
また、「みんなでつくろうキャンペーン」のプレイヤー投票で実装が決定した新たなジョブ「ガーデナー」は、6月に実装が予定されている。詳細はまだまだ不明だが、ファーマーから転職するとかなりパワーアップするとの情報を聞くことができた。
夏に実装予定のDEMから街を守る集団戦の「攻防戦」では、物理攻撃を得意とするファイター系、魔法攻撃を得意とするスペルユーザー系の職業はもちろん、これまで戦闘には不向きと言われてきた、生産や採取を得意とする職業・バックパッカーが活躍できるようにと開発が進められている。今回のPvPシステムをはじめ、続々と新しい要素が実装されていくECOから目が離せない。
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