トム クランシーシリーズ最新作はRTS「エンド ウォー」
今秋、日本で発売が決定したXbox 360/PS3対応「エンド ウォー」は、トム クランシーシリーズでは初となるリアルタイムストラテジーである。
POWER OF VOICE
トム クランシーシリーズ初のリアルタイムストラテジー(RTS)「エンド ウォー」がXbox 360/プレイステーション 3で発売される。「H.A.W.X」とともに、トム クランシーシリーズが多角展開した形だ。
「エンド ウォー」は、第三次世界大戦を舞台に、熾烈な全面戦争を繰り広げることになる。すべての指示が声で操作できる革新的なボイスコマンドシステムが特徴だ。プレイヤーは自軍へのすべての指令を、ヘッドセットを使って声だけで行うことができる。例えば、ボイスコマンドで自軍の部隊へ攻撃指示を出したい場合、自軍を呼びだし、攻撃指令を出すといった具合だ。カメラの切り替えなども指示できるので、自分と同じ思考速度でプレイできるのがうれしい。
プレイヤーは、アメリカやヨーロッパ、ロシアの北大西洋で繰り広げられる戦場に、アメリカ軍「ジョイントストライクフォース」、ヨーロッパ連合軍「ヨーロッパ・エンフォーサー軍団」、ロシア軍「スペツナズアルファ旅団」から軍隊を選択して、シングルプレイのキャンペーンモードやマルチプレイモードで戦うことになる。
本作は、RTSで用いられるトップダウン視点ではなく、独自の第三者視点カメラを採用。プレイヤーは各部隊がどのような状況にあるかを、カメラを切り替えることにより瞬時に確認できる。
空陸戦闘の一体化として知られる海兵隊進攻部隊をモデルにしたエリート戦闘部隊。精密兵器に優れており、迅速に世界中に部隊を配置することが可能だ。“高速と抵抗力”と言われる総合攻撃部隊は、小さくて、早くて軽い部隊を作ることができ、ハイテク武器などにも精通している。
ヨーロッパ・エンフォーサー軍団は新生ヨーロッパ連邦の加盟諸国から集められた、テロに立ち向かう精鋭部隊や平和維持軍で構成されている。経験豊富で、高度に訓練された冷静で緻密な部隊は、都市での戦闘に非常に長けている。総合攻撃部隊の兵器や武装には若干及ばないかもしれないが、非常に高性能な指向エネルギーや高速な車両を配備している。
スペツナズアルファ旅団の戦闘員は、ロシアの多くの地域紛争で鍛えられたベテラン兵。非常に多くの戦争をくぐり抜けてきた、人命に対する尊敬の念がまったくないと言う者もいるほど。それに加え、非常に効率的で、とてつもなく頑強な戦闘員が揃っている。重砲と重装甲に重点を置いており、必要性に応じて常備できるように改良されている。
プレイヤーは次から次へと自軍を戦場に投入することができる。軍隊は戦闘で経験を積むことによって、ランクや何百ものオプションを徹底的にカスタマイズすることが可能だ。
戦場は40以上用意され、パリのエッフェル塔やワシントンのホワイトハウスなど、実際のモニュメントや街がマップに反映されている。プレイヤーは、本当の世界軍事研究に基づくさまざまな乗り物、兵器や設備を使って戦うことができる。
ストーリー
近い将来起こり得るような第三次世界大戦を舞台に、プレイヤーはアメリカ軍、ヨーロッパ連合軍、ロシア軍のどれかの軍隊を率い、全面戦争をくぐり抜けていく。第三次世界大戦が起こった背景には、複雑に絡み合った各国家勢力の争いがあった。
- 2011年〜2014年:高い防衛技術によって核戦争の脅威がなくなり、世界中がかつてない平和な時代を楽しんでいた。この平和な時代は果して続くのか……?
- 2016年:石油が安価な時代の終焉。サウジアラビアで核テロが勃発し、600万人もの人々の命が奪われ、世界中で石油が供給不足となる。世界は壊滅的なエネルギー危機に陥り、多くの国の政府が経済秩序を維持しようともがき苦しみ、「エネルギー安全保障」は世界中の政府の最優先事項となった。
- 2017年:核戦争の終焉。アメリカとヨーロッパは、歴史的なS.L.A.M.S.(Space-Land-Air Missile Shield)条約を締結。そして、共同のミサイルシールドが稼働したことにより、戦略的な核戦争を起こすことが不可能となる。大西洋の両側で、群衆は平和で安全な新たな時代の到来を祝い、称賛した。
- 2017年〜2020年:今や、ロシアが世界一の原油や天然ガス供給国となっていた。その莫大なオイルダラーをつぎ込んで、冷戦以来最強の武力を築き上げようとしているのだ。そして、いまだに続いているエネルギー危機を対処するため、ヨーロッパ連邦加盟国は、人口、GNPともにアメリカを超える“ヨーロッパ連合”という単独国家として統合することに合意。イギリスは加盟を拒否したが、ヨーロッパ連合との緊密な経済、外交関係を維持していた。そこに、アメリカが軌道に世界初の動態砲撃サテライト(kinetic bombardment satellites)を立ち上げると、それに対し、国際社会、特にヨーロッパ連合は激しい憤りを示し、独自のサテライトシステムを立ち上げるに至る。両超大国は軍拡競争のスパイラルに陥ってしまうのだった。2019年末まで、互いにかなりの数の地面効果兵器のサテライト(ground-effect weapons satellites)を軌道に乗せようと競っていた。
- 2020年:アメリカは、軌道海兵隊員の大隊を収容するため、軍事宇宙ステーション“Freedom Star”を作り始める。このような“アメリカ航空母艦”への万国の反応は、非常に否定的なものであった。国際的に批判されているにも関わらず、アメリカは予定通りに“Freedom Star”の立ち上げを推し進める。
そして、全面戦争が今まさに始まろうとしている……。
「エンド ウォー」 | |
対応機種 | Xbox 360/プレイステーション 3 |
ジャンル | リアルタイムストラテジー |
発売予定日 | 2008年 |
価格 | 未定 |
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