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2008年07月04日 17時27分 更新

そこに海があるという幸せと未知への好奇心――「AQUANOAUT’S HOLIDAY 〜隠された記録〜」

海にたゆたう「アクアノートの休日」がPS3でよみがえる。美しすぎる環礁の底に眠る謎を求めて、ひと味違う海洋探索はいかが?

深海に眠る謎を求めて

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 そこにはただ、すべてを包み込む青い海が広がっていた。南太平洋にある某国ポリネシア領内に存在する楽園――キシラ環礁。この海域は、その閉ざされた環境から独自の生態系を持っており、その閉鎖性ゆえ、海賊の根城になっていたという伝説まである。地上の島々には、年代不明の古代遺跡が存在し、神話や伝承も残っているバカンスで訪れるなら最高のロケーションだ。

 そんなキシラ環礁に浮かぶ島のひとつ、ルクノア島に設置された海洋研究所、通称“アクアヘブン”で、独自の研究を進めていた学者が謎の失踪を遂げた。彼の名前はウィリアム(ビル)・グラバー。愛用の潜水艇で海洋調査の最中、彼は消息を絶ってしまったのだ。

 彼の失踪(しっそう)から3カ月。当局は捜索を中止し、遭難事件扱いとした。しかし、ビルの残した研究日誌を入手し、特ダネの匂いを感じた「私」(=プレイヤー)は今、この島に足を踏み入れた。この事件には何かあるという確信とともに……。

 1995年、潜水艇による海洋探索シミュレーションゲームとして、プレイステーションで発売された「アクアノートの休日」シリーズ最新作が、深海の底から帰ってきた。シリーズ2作目「アクアノートの休日2」でプレイステーション 2の潜在能力をこれでもかと引き出し、海中を再現してみせた描写力が、プレイステーション 3でさらに磨きをかけることになった。それが本作「AQUANOAUT’S HOLIDAY 〜隠された記録〜」である。

 「アクアノートの休日」シリーズは、特に探索する目的がなく、あえて言うなら海中散歩をすることが目的の環境ゲームだった。しかし、「AQUANOAUT’S HOLIDAY 〜隠された記録〜」では、どうやら海中散歩もできるが、それなりの目的が設定されている。それが前述した失踪したグラバーを探すこととなる。

 海洋学者のビルは、キシラ環礁のアクアヘブンで独自の研究に没頭していた天才だが、彼の理解者は少なく、その経歴も一切謎に包まれている。

 舞台はキシラ環礁。アクアヘブンと呼ばれる「キシラベース」を中心に、プレイヤーは少しずつ美しい海の底にひっそりと沈む謎を明らかにしていく。アクアヘブンは、キシラ環礁ルクノア島に設置されたラボの研究施設で、南洋風のバンガローと潜水艇のドッグのみの簡素な施設となっている。駐在員は1名のみ。プレイヤーはビル(グラバー)が乗っていた小型潜水艇“Dolphin 01”の兄弟機、“Dolphin 02”に搭乗し、深淵の世界へと降りていく。

wk_080704aqua02.jpg そのパラダイスな雰囲気から、いつしか「アクアヘブン」と呼ばれるようになった。高速通信により、ラボとデータのやりとりが可能
wk_080704aqua03.jpg 小型潜水艇「Dolphin 02」には、擬似人格インタフェースが備わっており、乗務員と会話が可能。01号と連動した隠された拡張機能もあるといわれている

 プレイヤーはキシラ環礁の海域を少しずつ探索し、ビル失踪(しっそう)の真相を折っていく。この海洋世界には、メインエピソード以外にも、それぞれのエリアに隠されるさまざまなサイドストーリーも用意されている。わずかの痕跡も見逃さず、海と向き合うことが肝要なようだ。

wk_080704aqua04.jpg 沈没船の海
wk_080704aqua05.jpg アトラスの柱と呼ばれる4つの岩の謎とは?

wk_080704aqua06.jpg 冒険の門
wk_080704aqua07.jpg 神殿

wk_080704aqua08.jpg しらべの海
wk_080704aqua09.jpg 静かな海
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追跡者君、とうとう、ここまで来たようだね。

あらためて自己紹介しておこう。

僕はビル。ウィリアム・グラバーだ。

君はもう気づいているだろうが、これは本名ではない。

しかし、僕の名前など、大した問題ではないじゃないか。

これは僕の最後のメッセージだ。

これを読んでくれる「君」がいることが、なぜかうれしい。

僕の最後のメッセージをどうか読んでみてくれないか?


 プレイヤーはすぐに彼の手がかり(メッセージ)と出会うことになる。それは、彼はまるで誰かが追いかけてくることを想定したかのような足跡だった。探索の相棒となるのは、擬似人口インタフェースを持つDolphin02号だが、こいつもグラバー氏についての情報はあまり語りたがらない。次々と発見されるグラバー氏の残した記録(メッセージ)は、彼の乗っていた01号とプレイヤーの乗っている02号が連動して、読み出される仕組みらしい。何かに導かれるように、徐々に謎に迫っていく。


wk_080704aqua12.jpg 「SONOBUOY(ソノブイ)」。キシラ環礁は、海底の磁鉄鉱の影響でコンパス装置が使えないため、「SONOBUOY」と呼ばれる特殊なブイを各所に設置しながら、航海領域を広げていく。グラバー氏が調査中に設置していたはずのブイを探し、バッテリー交換によって再起動させ、この謎に満ちた海の全貌を切り開いていく
wk_080704aqua13.jpg 「NaSU(ナス)」(ナビゲーション・シグナル・ユニット)。広げた航海領域の中で任意の場所へ設置し、航海を続ける上で灯台の役割を果たすオートナビゲーションシステム。これにより、各エリアへの移動をスムーズにすることができる
wk_080704aqua14.jpg キシラ環礁の海洋地図。「NaSU」を設置することで航行を楽にする

謎を追うだけではアクアノートの休日とはいえない

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 プレイヤーがDolphin02号に搭乗してキシラ環礁を調査していると、さまざまな生物達と出会うことになる。Dolphin02号は、これらのを確認、認識する機能をも搭載し、海洋調査をナビゲートする。

 各生物のデータは、アクアヘブンと共有されているライブラリへ収録され、それら一切をこのDolphin02が行ってくれるというのだ。グラバー氏の消息の謎を解くという特ダネが目的でありながらも、それを忘れて海域に生息する生物たちを追いかけてみるのも、このゲームの醍醐味といえる。


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スクリーンショット

wk_080704aqua18.jpg ダイオウイカ
wk_080704aqua19.jpg コククジラ
wk_080704aqua20.jpg シーラカンス

wk_080704aqua21.jpg ジンベイザメ
wk_080704aqua22.jpg ネコザメ
wk_080704aqua23.jpg マイワシ

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「AQUANAUT‘S HOLIDAY 〜隠された記録〜」は、ただ美しいだけ、ではないゲームです。

何万匹ものサカナたちの織りなすハーモニー。

水の中の微妙な光と珊瑚礁の大地のパノラマ。

そして、これらを貫く物語。

単なるテクノロジーのデモンストレーションではない、本物のドラマ、本物の表現、本物のエンタテインメント。

それを目指して制作しました。

このゲームを体験した後、プレイヤーそれぞれに何かが残る……

そんな「読後感」のあるゲームを味わってみて下さい。

アートディンクディレクター 山口洋一


「AQUANOAUT’S HOLIDAY 〜隠された記録〜」
対応機種プレイステーション 3
発売予定日2008年9月25日
価格(税込)5980円

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