「SIREN: New Translation」発売記念――「SIREN SECLET MUSEUM」オープン(1/2 ページ)

プレイステーション 3ソフト「SIREN: New Translation」の発売を記念して、東京・渋谷に「SIREN SECLET MUSEUM」が期間限定でオープンした。これまで「SIREN」シリーズに登場した小物などを展示。

» 2008年07月24日 17時13分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「SIREN: New Translation」の発売を記念して、東京・渋谷にある渋谷LE DECOにて2008年7月24日(木)〜2008年7月27日(日)までの4日間限定で実施される。7月24日のオープン初日には報道陣を招いたプレスイベントが開催された。

 「SIREN SECLET MUSEUM」には、「SIREN」「SIREN2」、そして本日発売された「SIREN: New Translation」に登場した小物の数々を展示。これまでの同シリーズの雰囲気を十分に味わえるものとなっている。

画像画像画像 展示コーナーは、「SIREN」「SIREN2」「SIREN: New Translation」にコーナーが分かれている

画像 SIRENシリーズディレクター 外山圭一郎氏(右)

 プレスイベントにはソニー・コンピュータエンタテインメントのSIRENシリーズの外山圭一郎ディレクターが登場し、これまでのシリーズ制作秘話などを紹介してくれた。

 「SIREN」シリーズは当初から、“ゲームと現実との垣根を壊す演出”を取り入れてきたとのことだが、そのときに使った衣装や「アーカイブ」に登場した小物の実物を紹介することで、ファンに恩返しができればと思ってこのイベントを企画した、と外山氏。

 シリーズ1作目となる「SIREN」が発売されたのは2003年11月。外山氏はゲーム業界に入ってからホラーゲームに携わることが多かったそうだが、この作品を作るきっかけについて外山氏は「途中ほかのジャンルのゲームを作ることになったのだが、離れるほどにアイディアがたまっていった。当時は映画『バトルロワイヤル』がヒットしたり、日本を舞台にした群像劇が非常に面白かった。こういったゲームはないし、これを題材にゲームを作ったら面白いことになるんじゃないかと思った」と語る。

 シリーズに登場する「アーカイブ」は、作りながら決まっていった部分が多かったとか。「SIREN」を作っていた時に、「こういうものがあったら面白いよね」となって作り、役者の人もそれをおもしろがって、プライベート写真なども提供してくれたそうだ。「細かいプロフィールシートなども書いて行くうちにどんどん“悪のり”していって、架空のタレントの年齢査証疑惑などの小ネタも入ったりして。今後のアーカイブにつながる礎が『美浜奈保子アイテム』で生まれましたね」(外山氏)。

 アーカイブを作るに当たっては、材料の調達が難しかったとか。「井戸底の偶像」などの立体物を作る時には“生魚”を使ったりして「150円の領収書を切ったものの、『何に使ってるんだ?』と言われて大変だった(笑)。基本的にはうちの実家にあったものなど、あるものを使うようにしてましたけど」(外山氏)。


画像 「アーカイブ」の“悪のり”を象徴する「美浜シリーズ」
画像 「井戸底の偶像」のような立体物も登場した
画像 結果的に「歌謡曲シリーズ」第1弾となった「東エリ」。実は、この女性は当時のサウンドディレクターを務めたスタッフが登場したもの。そして「SIREN2」で登場した「東リコ」は妹さん

 2006年2月に発売された「SIREN2」について外山氏は、「『SIREN』はフルスイングで作ったので、ネタ的には出し切っていた。『2』はどういう切り口にしようか悩んだが、『SIREN』よりも技術的に“もっとこういうことができた”というアイディアを投入しようという方向性で作った」とか。「“光と闇の駆け引き”がテーマですが、『闇人(やみびと)』を登場させて、ゲーム的な駆け引きにまで投影した」(外山氏)。

画像 亀ゼリーラーメン

 「SIREN2」のアーカイブについてだが、このときには“ご当地名産シリーズ”として「亀ゼリーラーメン」が登場。写真撮影のためにも実際に作って試食会をしたそうだが、「『羽生蛇そば』が相当やばかったのに比べると意外といけた(笑)」とか。ちなみに羽生蛇そばは、そば+イチゴジャム……。「『SIREN: New Translation』では『羽生蛇三大麺シリーズ』という新しい設定ができましたので、楽しみにしてください」(外山氏)。

 「矢倉市子の生徒手帳」について外山氏は、「これこそスタッフの力のむだづかいがアピールできるもの」と語る。「ゲーム中にはまったく見えないのだが、『時を超えろ 亀っ子発進 準備完了』といった校歌の歌詞が書いてあります(笑)」(外山氏)。会場には実物が置いてあるので、実際にどのような歌詞なのかはその目で確かめてほしい。

 中川翔子さんが登場しているアーカイブだが、「ブレイク寸前の中川翔子さんからゲームのお仕事をやりたいという話があり、登場してもらったもの。出演だけでは物足りないので、『週刊粕取』の表紙を担当してもらった」(外山氏)。こちらも実物が展示してある。

画像画像 「矢倉市子の生徒手帳」。右は実際に展示してあるもの。校歌を確認しよう
画像 中川翔子さんも登場

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/26/news158.jpg 元横綱・貴乃花、再婚後の激変ぶりに驚きの声 ヒゲ生やした近影に「ショーケンみたい」「ワイルドー」
  2. /nl/articles/2403/27/news130.jpg 中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
  3. /nl/articles/2403/26/news169.jpg 「『ちゅ〜る』の紅麹色素は大丈夫?」 小林製薬の「紅麹」報道で飼い主に不安広がる
  4. /nl/articles/2403/27/news126.jpg ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
  5. /nl/articles/2403/26/news161.jpg 【まとめ】小林製薬「紅麹」問題 味噌や酒など紅麹原料使用メーカーの自主回収相次ぐ 20社以上が発表
  6. /nl/articles/2403/27/news127.jpg 日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
  7. /nl/articles/2403/20/news067.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友だちから連絡→まさかの正体に爆笑 友だちはその後ジブリを見た?
  8. /nl/articles/2403/26/news016.jpg ドイツ人家族が日本のバウムクーヘンを実食、一番おいしいと絶賛したのは…… 満場一致の結果に「参考になります」「他の食べ比べもお願い」
  9. /nl/articles/2312/30/news041.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友人から連絡→まさかの正体に爆笑「それトトロやない」
  10. /nl/articles/2403/26/news145.jpg 「ご安心ください」 “紅麹ショック”でDHCとファンケルが声明…… サプリ販売は継続中 小林製薬では死亡患者がサプリ摂取
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」