レビュー
2008年07月31日 17時24分 更新

「信長の野望DS2」レビュー:

21世紀に蘇る「武将風雲録」、あの興奮ふたたび (1/2)

7月31日に発売された「信長の野望DS2」は、名作の誉れ高い「信長の野望・武将風雲録」のリメイク版。新モードや新システムもたっぷり搭載されているが、やはりここはベースとなる「武将風雲録」の魅力についてもしっかり振り返っておきたいところ。プレゼント情報も!

名作「武将風雲録」をベースにチューンアップ

 「信長」シリーズは、初代「信長の野望」(1983年発売)に続いて全国の大名でプレイ可能となった「信長の野望・全国版」(1986年)、“武将”という概念がはじめて登場した「信長の野望・戦国群雄伝」(1988年)を経て、今回の「信長の野望DS2」の原作にあたる「信長の野望・武将風雲録」が登場する。これが1990年発売だから、実に18年ぶりのリメイクというわけだ。「戦国群雄伝」では、大名だけではなく数多くの武将たちが登場したものの、東北地方と九州地方は削除されていた。結果として島津氏、伊達氏といった人気のある大名が登場しなかったのだが、「武将風雲録」では陸奥から薩摩まで全国を完全に網羅。「信長」シリーズ初期を代表する作品と言えるだろう。

 武将の存在、日本全国の登場に加え、「武将風雲録」の特徴といえばアイテムとしての「茶器」、国のパラメータ「文化」、武装としては「鉄砲・鉄甲船」だ。戦国時代後期に花開いた「茶の湯」の文化、そして南蛮渡来の鉄砲と鉄甲船を再現することで、より戦国時代らしさを感じることができるようになった。茶器を配下の武将に与えることで忠誠度を上げたり、茶会を開くことなどで領国の「文化」を上げれば国の商業価値の上限が上がったり商人と有利に取引が可能になる。鉄砲や鉄甲船を装備すれば、もちろん有利に戦闘を進めることができるようになるわけだ。

 ただやみくもに兵士を雇って戦闘するだけではない、文化や技術といった奥深さを備えた「武将風雲録」。さて、21世紀に「信長の野望DS2」として蘇った本作がどう変わったのか、さっそくプレイしてみるとしよう。

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今川の野望! 海道一の弓取り、混乱の京を目指す

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 見出しを見てずっこけた読者の方々は戦国時代通かもしれないが、残念ながらまだまだと言わざるを得ない。今でこそ今川義元はお歯黒デブで、馬にも乗れないだの貴族ぶって武士の風上にも置けないだの、ひどいことを言われ放題だが、「信長の野望DS2」のシナリオ「戦国の動乱」がスタートする1555年、天下取りにもっとも近かったのは今川家なのである!

 家柄、国力、地理的条件は文句なし。さらに甲斐・信濃を領有する武田氏、相模・伊豆の北条氏と固い同盟を結んで後顧の憂いを絶ち、万全の体制で京を目指したのである。背後に武田信玄の脅威を受けながら行われた織田信長の上洛に比べれば、まさに磐石といっても過言ではない。

 ところが史実では桶狭間の合戦で……というのは皆さんもよくご存知のところ。ということで、今川プレイの第一目標は「ノーモア桶狭間! 打倒織田信長、史実の恨みを晴らせ!」である。

働け三河の小せがれ! 「戦術」駆使して尾張攻め

 ゲーム開始直後、今川のターン。まずは配下の武将をチェック……そう、今川氏の強みは、戦国最強クラスの陣容を誇る三河衆、つまり徳川家の面々を手足のように使えるのである! 後の徳川四天王のひとり酒井忠次や石川数正をはじめとした、能力の高い武将がゴロゴロしている。もちろん、徳川家康本人はゲーム中でも最高クラスの能力を持つ名将。史実の今川上洛では義元本隊とは別行動をとっていた家康だが、ここは全力で働いていただくとしよう。

 シナリオ開始直後、今川家2万の軍勢が尾張に侵入! 織田勢は野戦には打って出ず、篭城を選択。織田勢にも柴田勝家などおなじみの名前は見えるが、やはり戦力の差は圧倒的だ。城門を打ち破り、城内に入る今川勢。なんとここで、天守閣からの鉄砲攻撃の流れ弾を受けて酒井忠次が討死! さらに将を失った忠次配下の兵5000は逃亡してしまう。これ以上の兵士の損耗は避けたい今川勢、ここで「信長の野望DS2」の新要素、「戦術」を発動だ!

 「戦術」とは、合戦中に使用できるコマンドで、敵または味方部隊全体に対して特殊な効果を与えることができる。機動力がアップする「速攻」、足軽隊の攻撃力が上がる「槍衾」など、さまざまな効果を持つ戦術があるのだ。各大名家は最大6つの戦術を設定でき、そのうち3つは大名家固有のもの。武田家の「風林火山」など個性的な戦術がそろっている。

 残り3つは、領国の「技術」パラメータを上げることで獲得できる「技法」を組み合わせて戦術を編み出し、設定することが可能。甲斐は「馬術」、伊賀は「忍術」など、技法は国ごとに設定されている。例えば馬術1と槍術1で騎馬隊の攻撃力と機動力が上がる「突進」など、その組み合わせはさまざま。全部で24ある戦術から、自国の技法と戦略に合った戦術を探し出すわけだ。

 今回は今川家の固有戦術「弓構」を使用。その名のとおり、足軽隊が弓を構えて15ターンの間遠隔攻撃ができるようにするものだ。天守閣を囲む塀の上によじ登った三河武士たちが、いっせいに弓を構えて織田勢に矢を射掛ける! さらに2ターン目には弓の攻撃力アップ+士気を下げる効果のある戦術「矢雨」を発動させて、さらに攻撃。織田の鉄砲隊も戦術「三段構え」を使って銃撃を加えてくるが、やはり多勢に無勢。最小限の損害で、今川家は見事に尾張攻略を成し遂げたのだ。

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