特集
2008年08月01日 13時52分 更新

夏のホラーゲーム特集:

呪い、都市伝説、ゾンビ、怪談、お化け屋敷……恐怖が大好物なあなたにプレイしてほしい、この夏のホラーゲーム (1/3)

夏だ。ホラーの夏だ。今年の夏は、ホラーゲームが続々とリリースされている。いったいどのタイトルが自分の心臓を凍りつかせてくれるのか……。こればっかりはやってみないと分からないが、この特集がちょっとしたとっかかりになれば幸いである。ビバ! 恐怖!

今年は本当にホラーゲームが豊作なんです

wk_080729ho36.jpg この夏、ゲームの恐怖が止まらない

 “夏といえばホラー”なんてのはもう定番中の定番すぎて、気が引けたりもするのだが、それでもやはりホラーというジャンルがしっくり来るのは、春でもなく、秋でもなく、冬でもなく、夏なんですっっっ! と主張させていただきたい。

 例年、この季節になるとホラージャンルのゲームが多く発売される傾向にあるが、個人的には今年はかなり豊作なように思う。ザッと見てみるとニンテンドーDSなどの、携帯型ハードでのホラー作品が多く目立つ。携帯型ハードでのホラーがここに来て活況を見せているのは、単純に市場が大きいからというのもあると思うが、携帯型ハードの方がより気軽に作品世界に没入出来るから、というのもあるのではないだろうか。

 この没入の前提として、筆者はヘッドフォンやイヤフォンをつけてのプレイを推奨したい。携帯型ゲーム機で音なしでホラーゲームをプレイしても、おそらく恐怖や楽しみは半減するだろう。ホラーというジャンルにおいて、音の演出は非常に重要だ。1人で画面と向き合い、ヘッドフォンで臨場感ある音の演出を楽しむことで、携帯型ハードによるホラーの魅力は大きく広がる。怖がりな人なら公共の場でプレイするもよし。とことん恐怖を味わいたい人は、家の中で部屋を暗くして黙々とやるもよし。同じゲームをプレイしている友人がいたら「あのシーンのあれは怖かったよね」とか、「どこまで進んだ?」という話で盛り上がったり、攻略情報を交換したるするのも、正しい楽しみ方のように思う。

 また、携帯型ハードは、最新の据え置き型ハードと比べるとグラフィック演出などに限界があるのは事実。だが、それを逆手にとって映像の粗さもうまく恐怖演出として取り込んでいる作品が多いように感じた。制約がある分、演出の工夫で各作品に個性が出ているような印象を受けた。

 一方、据え置き型ゲーム機のホラー作品も、ホラーファンにはたまらないラインアップだ。最新のスペックをフルにいかして紡ぎ出される恐怖は、ぜひとも大画面とよい音響で楽しんでいただきたい。

 とにかく! この夏、リリースされるホラーゲームは、バラエティに富んでいてよりどりみどり。ホラー好きにとってシアワセな夏だと言っていいだろう。どれから手をつけてよいのか迷うところだと思うが、己の感性で好きなタイトルを選んで、味わい尽くしてほしいところだ。

「戦慄迷宮4.0」×「ナナシ ノ ゲエム」という世にも怖ろしい企画

 各タイトルを紹介する前に、まずは、ホラーゲームと連動した企画を体験してきたので、ここで報告しておきたい。

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 富士急ハイランドの「戦慄迷宮4.0」は、ギネス世界記録認定のお化け屋敷として有名なホラーアトラクション。この戦慄迷宮4.0が、今夏7月19日から「戦慄迷宮4.0 ナナシ ノ シタイ」という期間限定バージョンになっているのだ。“ナナシ ノ シタイ”と聞いてピンと来た人もいるだろう。これは、スクウェア・エニックスの「ナナシ ノ ゲーム」と提携した共同新企画だ。アトラクションの“体験する恐怖”とゲームの“思考する恐怖”を融合させた、“恐怖”のコンセプトリレーションなのである。

 コンセプトリレーションとは、共通するコンセプトを持つ別分野のコンテンツが手を組み合う、新しい形のコラボレーションのこと。今回の企画においては、「ナナシ ノ ゲエム」のあるシーンで「戦慄迷宮4.0」が完全再現されている。また、「戦慄迷宮4.0 ナナシ ノ シタイ」では、呪いの言葉が書かれた“あるモノ”を手に入れなくては外に出られないという仕掛けがあり、その言葉を「ナナシ ノ ゲエム」で入力することで更に恐怖の世界が広がるという連動が用意されている。

 さてさて。そんな旬の仕様にリニューアルされた「戦慄迷宮4.0」に、筆者が挑んできた。筆者はなにげに富士急ハイランドに行くこと自体が初めて。お化け屋敷は平気な人間だが、それでも「戦慄迷宮4.0」が相当怖いという噂は耳に入っている。果たしてその恐怖に耐えられるだろうか……。若干不安になりつつも、古びた病院に潜入してきた。

wk_080729ho02.jpg フラッシュを炊いたのでこのように写っているが、本当はもっと暗いのです
wk_080729ho03.jpg スタッフの案内に従って奥へと進んでいく
wk_080729ho04.jpg 怪談の上に人影が……

 通常は友人たちと複数で移動して、わーきゃー言ったりするのが正しい楽しみ方のように思うが、取材で赴いた筆者は、あからさまに単独行動。カメラを携え1人でひたひたと進むホラーアトラクションは何だかちょっと寂しいものだ。とは言え、中に入ると自分の前後に移動している人たちの「キャーーーー!」とか「オワーー!」などという声がこだまし、恐怖を味わう人々のリアクションを見聞きすることができた。

 さすがに世界最大級のホラーアトラクションだけあって、内装のディテールの凝り方は半端ではない。途中で持っているペンライトを回収され、暗闇を突き進む演出もたまらない。襲い来る血まみれの看護士や異形の者たちの動きもいい。よく見ると、そこかしこに「ナナシ ノ ゲエム」関係の物が置かれていたり、部屋の中で流れるBGMが全て「ナナシ ノ ゲエム」のサウンドトラックになっていたりと、連動によるアレンジを体験することができた。

wk_080729ho05.jpg 徹底的に作り込まれた内装が恐怖を煽る
wk_080729ho06.jpg ディテールに凝った小物の数々
wk_080729ho07.jpg 生身の人間が演じる恐怖の追跡者たちを目の前にして、絶叫が鳴り響く

wk_080729ho08.jpg ゼーヒ、キーテネー

 今回筆者が体験したのは15分くらいで終わるショートバージョンだったのだが、フルバージョンは所要時間が最長約50分、歩行距離約700メートルという、かなりのボリューム。これはお化け屋敷ファンも大満足のアトラクションだと言えるだろう。「戦慄迷宮4.0 ナナシ ノ シタイ」を体験して改めて思ったのは「自分、お化け屋敷、大丈夫だわ」ということ。ただ、怖がりな人なら絶叫、号泣するんだろうなあという秀逸な演出が張り巡らされており、そのクオリティは一級品だった。加えて「ナナシ ノ ゲエム」との連動による面白さもあるので、ゲームの方をプレイしている人ならば、よりいっそう楽しめるに違いない。ゲームとアトラクションの絶妙な融合を、ぜひ楽しんでいただきたい。

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