リズムにノってスクリーンをはじけば、そこは天国――あのリズムゲームがゴールドになって帰ってきた!「リズム天国ゴールド」レビュー(1/3 ページ)

みなさん「リズム天国」はご存知だろうか。その続編がDSで登場した。今度はタッチペンでリズムを刻む。叩いてはじいて刻む。つんつんぴぴんとリズムを刻んで、爽快感、高揚感、緊張感、いろんな“感”を楽しめる。そしてもっとも必要なのは、もちろん“リズム感”だ。

» 2008年08月06日 11時45分 公開
[仗桐安,ITmedia]

リズムを刻めて……ヨカッターーーー!

 「リズム天国」の新作がァ……ニンテンドーDSにィ……キターーーーー!

 と喜びの声をあげているのは、筆者だけではあるまい。任天堂の「リズム天国ゴールド」は、ゲームボーイアドバンスでリリースされた「リズム天国」の続編だ。

 「リズム天国」は、2006年8月に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトで、奇妙なテイストと本格的なリズムアクションが好評を博したタイトル。プロデューサーに音楽業界でのヒットメーカーであるつんく♂氏を迎えた「リズム天国」は、そのとっつきやすくも奥深い“リズム”の世界が高く評価され、第10回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞している。また、昨年セガによってアーケードゲームに移植され、ゲームセンターで遊べるリズムゲームのひとつとしても、多くのユーザーに親しまれている。


リズムの天国へようこそ!

 個人的なことを言わせてもらえば、筆者は「リズム天国」にホンットウにハマった人間のひとりだ。すべての面を味わい尽くし、「もうやることないよ」というところまでやり込ませていただいた。リズムに合わせてボタンを押すだけ、というシンプルな内容ながら、面ごとに現れるキャラクターや演出も冴えていて、音楽にのる楽しさをしっかり体験させてくれる名作だった。

 そんな「リズム天国」にハマった夏から、ちょうど2年……。続編が出ると聞いた筆者は、本作の発売に「キターーーー!」と喜びの雄叫びをあげてしまうのだった。さてさて。ゲームボーイアドバンスの名作リズムゲームは、ニンテンドーDSでどうなったのか。その魅力を探っていこう。

リズムにノって、スクリーンをはじく! 新たな操作で新たな楽しさ

 前作は、ハードがゲームボーイアドバンスだったということもあり、もちろんボタン操作でリズムを刻んだわけだが、本作はニンテンドーDSの特性をi生かして、タッチペンによるプレイをすることになる。

 本体は縦持ちで、右利きであれば右側にタッチスクリーンが来るように持つのだが、スタート時の画面で左利き用に切り替えることもできる。その場合はニンテンドーDSの右側面を下にして、タッチスクリーンが左に来るように持つ。タッチスクリーン上にある丸いキャラをはじくことでゲームスタートだ。

 この“はじく”という操作が、前作になかった、本作ならではの要素だと言っていい。リズムアクションなので、タッチペンでつんつんとタッチスクリーンを叩く操作が採用されてはいるのだが、ピンッとはじく操作も要求される。最初は戸惑ったが、はじくという操作のアタック感がリズムを刻む気持ちよさと親和した内容が多く盛り込まれており、慣れれば慣れるほど、はじく楽しさも味わうことができた。

 ただ、本作の操作方法がタッチペンオンリーである点は、賛否両論分かれそうなところ。個人的に前作のボタンを押してリズムを刻む感覚が好きだったので、ボタン操作との併用とか、ボタン操作できる面を用意するなどの計らいはほしかった。“はじく”という新しい操作も加わったのでタッチペンによる入力に絞ったのだとは思うが、残念な点である。

 とはいえ、リズムアクションとしての楽しさが損なわれているわけではなく、これはこれで新しい「リズム天国」として十分にやり応えがあるものに仕上がっている。叩いてはじいて叩いて叩いて、叩いて叩いてまたはじいて……。クリアできそうでクリアできない難しい面をクリアした時の達成感、楽曲とプレイがシンクロした時の爽快感は、なかなかのものだ。

 ちなみに、本作をプレイするなら、ぜひともヘッドフォンやイヤフォンをご用意いただきたい。ニンテンドーDSのスピーカーで音を聴くよりも、しっかりと耳に音を届けてくれるはずだ。

左利き用のスタート画面
プレイが始まると、まずははじく練習をすることになる
個性的なリズムゲームが多数収録されている

楽しくノリノリなリズムゲームが、ギッシリ詰まってます

最初は1つしかないゲームだが、クリアするたびに増えていく

 本作は、順々にステージをクリアしていくタイプのゲームだ。最初に操作説明があり、まずは「組み立て」という名前のゲームをプレイする。このゲームで“平凡”もしくは“ハイレベル”という評価がもらえたらクリアしたことになり、次のゲームに進める。“やりなおし”という評価だった場合は、そのまんまやり直しになってしまう。

 4つのゲームをクリアすると、それまでやったゲームがリミックスされた、いわゆる“最終ステージ”的なゲームが登場し、これをクリアするとさらに次のゲームに進むことができる。この繰り返しで、さまざまなルール、さまざまな楽曲のリズムアクションをこなしていく、という流れだ。


うまくいった! と思っても平凡だったりすることもある。リズムの世界は険しいのだ

メニュー画面にある喫茶店ではいろいろなことができる

 途中で苦手なゲームにあたってしまい先に進めなくなった場合は、救済措置があったりもするので、ご安心を。6つ目のリミックスをクリアできれば一段落するが、その後もさらなるリズムアクションが待ち構えている。ゲームの数は50種類以上。もちろん先に進めば進むほど、難易度はアップし、一筋縄ではいかなくなる。ゲームによっては初見でのクリアは困難で、楽曲やプレイの流れを把握して覚えなくてはならない、というものもある。多少理不尽に思うかもしれないが、リズムゲームや音楽ゲームには、覚えて進める“覚えゲー”の側面はあるので、繰り返しやり直してコツやタイミングをつかんでほしい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」