スティルウォーター抗争再び――「セインツ・ロウ2」開発者インタビュー東京ゲームショウ2008(1/2 ページ)

東京ゲームショウ会期中、会場付近の某ホテルにおいて、マルチプラットフォームでリリースされる「セインツ・ロウ2」開発者・James氏へのインタビューを行った。

» 2008年10月15日 15時02分 公開
[松井悠,ITmedia]

 ギャング間の抗争を1人の構成員の視点から描いたクライムアクション「セインツ・ロウ」。オープンエンドフィールドとして作り上げられた架空の都市スティルウォーターを舞台に暴れまくるアクションゲームで、服装、体型、クルマなどに自分ならではのカスタマイズが施せる自由度の高いゲームシステムが魅力。シリーズ2作目となる「セインツ・ロウ2」ではカスタマイズ要素はもちろん、ストーリーモード、オンラインモードのボリュームがさらにアップ。なお初代「セインツ・ロウ」はXbox 360のプラチナコレクションラインアップに入り、2940円で発売中だ。

 今回は12月にXbox 360とプレイステーション 3での発売が決定している本作のアソシエイト・プロデューサー、James Torbit氏にお話をうかがった。

「セインツ・ロウ2」アソシエイト・プロデューサーのJames氏
よりハードに、より美しく生まれ変わったセインツ・ロウの世界

好意的に受け止められた前作。ユーザーの声を受けてさらにパワーアップした「セインツ・ロウ2」

―― アメリカ本国では2年前に発売された初代「セインツ・ロウ」ですが、ユーザーの反応はいかがでしたか?

James Torbit氏(以下、敬称略) コンセプトや、ゲームシステムなど、競合するタイトルがあった中、ユーザーから大変好意的に受け止めてもらったといえます。その中で、開発側でリサーチを行い、ユーザーが「セインツ・ロウ」の何を気に入ってくれたのか、また何が足りなかったのかを調査して「セインツ・ロウ 2」の中で改善をしてきました。

―― 現在はオープンエンドフィールド型のゲームが非常に増えてきています。その中で他のタイトルとの差別化はどういったもので行ってきているのでしょうか?

James 差別化として、まず初めにあげられるのは「カスタマイゼーションの豊富さ」です。プレイヤーは、自分自身が作り上げたキャラクターとともにSaintsRawワールドの中に世界の中に入り込んでいきます。このカスタマイゼーションが他の競合タイトルとかなりの違いを生み出していると思います。

 前作と今作を比較するとカスタマイゼーションのやれるレベル、度合いというのはかなり変わってきています。自分自身のカスタマイゼーション……顔や外見、細かいところはもちろん、自分の住んでいるところとか、ギャング全体を変えることもできます。

―― 本作も、前作と同じ「スティルウォーター」を舞台にしています。マップとしての都市のサイズは大きくなったのでしょうか? または建物として、入れる場所が多くなったのでしょうか?

James そのどちらもやっています。街のサイズはだいたい前作の1.5倍くらいでしょうか。新しいエリアを都市西側の方にかなり拡張しています。また、水上の乗り物などを使えるように島を作ったりもしています。さらに、地下にも街があって、そこには例えば司令部みたいなものがあったり……ミッションを受領できる場所ですね。

 前作が完成してから、もう一度スティルウォーターを再構築しているんです。オープンな世界で本当に自由にいろいろな形で街を突っ走ったりすることができる。制限はできるだけ外して、プレイヤーが自由に楽しんでいける楽しいゲームを目指しています。

前作よりもさらに多岐にわたるカスタマイズが可能になり、なんと性転換も可能に。キャラクタークリエイトだけで数日を費やしそうだ
前作をプレイしていた人なら思わずにやりとするシーンも
自分の隠れ家もカスタマイズの対象になっているようだ

さらに広くなったマップ、さらにワイルドになった武器

―― ストーリーは前作から3年後、ということですが。

James 街には3つのギャングチームが幅をきかせていますが、4つ目の存在として「アルターコーポレーション」があります。彼らはミステリアスな企業でこのゲームに関するキーを握っています。

―― かなりいろいろな武器も登場しますね。前作では近接武器をプレイヤーが使うシーンがあまりなかったようですが……。

James そうですね。今回は日本刀とか警棒、チェーンソウなど、殴り系武器がいろいろと増えました。ストーリーモードでは、自分がどんな武器を使うかによって敵の反応が変わってきます。例えば、自分が殴り系の武器を使えば、相手も同クラスのものを使ってくる、といったレスポンスをしてきます。今回、新たにフィニッシングムーブというのを用意していまして、相手を倒すと相手の武器やスキルが自分のものになったりします。また、ボスシーンなどゲームの特定の場所では「この武器を使った方がいいよ」と指示がでるシーンもあります。総じて、ゲーム中はさまざまな武器を使用することになると思います。

―― 個人的に好きな武器はありますか?

James 個人的にはロケットランチャーが好きですね。今回はレーザーガイドロックオン機能がついて、ロックしたモノにロケットが飛んでいきます。プレイヤーがさらにワイルドなギャングワールドを堪能できるように、二丁拳銃も使えるようになりましたし、投擲武器はさまざまなものもあります。吸着リモコン爆弾も新しく登場しますよ。

なにやら物騒な武器の使用を指示されているようだが……
写真では分かりづらいが、二丁の拳銃を同時に構えている
銃器がない場合は、手近なものを武器として使うこともできる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/26/news158.jpg 元横綱・貴乃花、再婚後の激変ぶりに驚きの声 ヒゲ生やした近影に「ショーケンみたい」「ワイルドー」
  2. /nl/articles/2403/27/news130.jpg 中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
  3. /nl/articles/2403/26/news169.jpg 「『ちゅ〜る』の紅麹色素は大丈夫?」 小林製薬の「紅麹」報道で飼い主に不安広がる
  4. /nl/articles/2403/27/news126.jpg ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
  5. /nl/articles/2403/26/news161.jpg 【まとめ】小林製薬「紅麹」問題 味噌や酒など紅麹原料メーカーの自主回収相次ぐ 20社以上が発表
  6. /nl/articles/2403/27/news127.jpg 日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
  7. /nl/articles/2403/20/news067.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友だちから連絡→まさかの正体に爆笑 友だちはその後ジブリを見た?
  8. /nl/articles/2403/26/news016.jpg ドイツ人家族が日本のバウムクーヘンを実食、一番おいしいと絶賛したのは…… 満場一致の結果に「参考になります」「他の食べ比べもお願い」
  9. /nl/articles/2312/30/news041.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友人から連絡→まさかの正体に爆笑「それトトロやない」
  10. /nl/articles/2403/26/news145.jpg 「ご安心ください」 “紅麹ショック”でDHCとファンケルが声明…… サプリ販売は継続中 小林製薬では死亡患者がサプリ摂取
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」