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「カルドセプトDS」レビュー:ボードゲームとカードゲームの絶妙なコラボ――対人戦で魅力が広がる「カルドセプト」最新作 (1/3)

ダイスの目に一喜一憂しながらマップを進む楽しみ、だんだんとカードが集まっていく楽しみ、ブックを編集してオリジナルの戦法を編み出す楽しみ……。そして対人戦の相手がいれば、楽しみは無限に広がる!

簡潔に言ってしまえば、すごろく? 10周年を迎えた「カルドセプト」

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 全国のセプター諸君! 今日も楽しくカルドセプトやっていますか?

 と、のっけからくだけた感じで問いかけてしまったが、かくいう筆者も、毎日ニンテンドーDSの電源を入れては「カルドセプトDS」をプレイするセプター(カルドセプトではプレイヤーのことを“セプター”と呼ぶ)のひとりだ。

 このたびセガから発売された「カルドセプトDS」は、携帯型ゲーム機では初の「カルドセプト」作品となる。そもそも「カルドセプト」とは何ぞや、というところなのだが、誤解を恐れずに言うと「モノポリー」や「いただきストリート」などのボードゲームの類だと思ってもらってよいと思う。

 それらもやったことがない、という人には、究極的に噛み砕いて言うと“すごろく”である。ダイスをふって出た目の数だけマップ上を進む。止まったマスによっていろいろなことが起き、複数のプレイヤーに優劣が生じる。ものすごく簡略に言えば、そういうゲームなのだ。

 しかし「カルドセプト」は、単なるボードゲームにあらず。ボードゲームの要素にトレーディングカードゲームの要素が加わり、「カルドセプト」独特の魅力を放っている。

 プレイヤーは、自らがカスタマイズしたカード50枚で1組の“ブック”を携えてゲームに挑む。誰も止まっていないマスに手札からクリーチャーを召喚して自分の土地にしたり、相手の土地に止まった時に手札のクリーチャーで侵略したりできる。クリーチャー同士の戦闘では元々の相性に加えてアイテムカードなどの要素が絡み、ドキドキの駆け引きを味わうことができる。また、プレイの進行に伴ってカードが増えたり、友人とカードの交換ができる、という楽しみも大きい。

 ダイスなどの“運”の要素とカードの組み合わせによる“戦略”の要素が詰め込まれたゲーム。それが「カルドセプト」シリーズなのだ。

 そんなシリーズの初代「カルドセプト」がセガサターンで発売されたのが1997年のこと。以来、プレイステーションで「カルドセプト エキスパンション」、「カルドセプト エキスパンション・プラス」、ドリームキャストで「カルドセプト セカンド」、プレイステーション 2で「カルドセプト セカンド エキスパンション」、Xbox 360で「カルドセプト サーガ」がリリースされた(その他に携帯電話用の「カルドセプト モバイル アナザーチャプター」もある)。シリーズが昨年で10周年を迎えたというわけで、本作は、カルドセプト10周年記念の一環で発売されたタイトルとなる。

 その奥深い内容に根強いファンのいる「カルドセプト」シリーズ。携帯型ゲーム機で登場したことで、いつでもどこでもセプターになれるようになったわけだが、ニンテンドーDSの「カルドセプト」はいったいどんなものなのか、お伝えしていこう。

wk_081029culd02.jpgwk_081029culd31.jpg マップを周回しながら、目的達成のためにカードを使っていくゲームだ
wk_081029culd03.jpg 中世をイメージしたファンタジーの世界観をベースに、剣や魔法や魔物が登場する

人事を尽くして天命を待つ――運と戦略で魔力を稼げ

wk_081029culd04.jpg さまざまなアバターから好きなものを選ぼう

 本作はプレイステーションで発売された「カルドセプト エキスパンション」をベースに作られている。カード総数は「カルドセプト エキスパンション」の360種類に新カードが追加され、370種類以上になっている。「何だ、ちょっとしか増えてないんじゃんか」と侮るなかれ。元々の「カルドセプト エキスパンション」自体が非常に完成されたゲームだったうえに、今回はいろいろとカード内容も見直され、バランス調整が施され、さらに面白く熱くプレイできるようにチューンアップされているのだ。

 個人的には「カルドセプト セカンド エキスパンション」のファンだったので、そちらベースのリメイク作品を切望したいところだが、「カルドセプト エキスパンション」という名作に新たな息吹が吹き込まれ、こうして蘇ったというのは、喜ばしいことだ。

 本作を初めてプレイする場合は、まず、アバター(プレイヤーキャラのビジュアル)を選び、名前(セプター名)を入力し、用意された4つのブックからひとつを選び、その基本的なブックを使ってプレイすることになる。

 ゲームは2人〜4人による対戦で進行する。1人でプレイする場合は、あとのメンツはコンピュータによるAIがプレイしてくれる。


wk_081029culd06.jpg プレイについて不明な点があれば、「メンテナンス」モードからマニュアルを読むといい。細かいルールが親切に解説してある

 1人でプレイするなら、まずは「ストーリー」から始めるといいだろう。「ストーリー」では、ゴリガンという不思議な杖(先端にじいさんの顔がついている。生きている杖なのだ)のアドバイスを受けながら、ゲームの流れを習得できるようになっている。

 マップごとに目標の数値が5000Gとか6000Gなどと設定されており、マップを周回しつつ、先に目標値まで達して城に帰ったセプターが勝利する。Gと聞けば反射的に「ドラゴンクエスト」などの通貨であるゴールドなどを想起して、お金の単位かな、と思ってしまうところだが、実はこのGという単位は、魔力を表している。周回ボーナスで魔力を得たり、マップ上で他のセプターから魔力を奪ったりすることで、自分の魔力が増えていき、魔力が増えることでできることも増えていくのだ。実際のところ、この魔力を使ってプレイ中にカードを買ったり、護符と呼ばれる“株”的なものを買ったりするので、お金の代わりだと思ってもらって差し支えない。とにかく総魔力を目標値まで上げてゴールする! これが本作の目的となるわけだ。


wk_081029culd05.jpg ゴリガンの導きに従えば、自然とルールが分かるはず
wk_081029culd07.jpg ライバルである竜眼のゼネスは、事あるごとに主人公セプターの前に立ちはだかる
wk_081029culd08.jpg 「ストーリー」は章立てて構成されており、マップをクリアすると次の章に進めるようになる

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