日本初、学生開発によるPS3&Wii用ソフトが出展日々是遊戯

毎年1月に開催されている、デジタルエンタテインメントアカデミーの作品発表会。今年は学生作品としては初めて、プレイステーション 3とWii用ソフトが出展され注目を集めた。

» 2009年02月02日 14時26分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

次代のゲーム業界を担う、若きクリエーターたちの力作が集結

 1月29日から31日にかけ、東京・新大久保のデジタルエンタテインメントアカデミーにおいて、同校生徒らによる企業向け作品発表会が開催された。1991年に「エニックスゲームスクール」として設立された同校だが、この3月で閉校予定とのことで、これまで毎年1月に行われてきた本イベントも今回で最後となる。

 それはそれとして、今回大きな見どころとなったのが、学生作品では日本初というプレイステーション 3とWii用ソフトの出展。いずれも、実際の開発機材を用いて開発を行う「マスターコース」の生徒による作品で、PS3では“地面の隆起”という特殊能力を生かしてステージを進んでいく3Dアクションゲーム「iDEARTh(イデアス)」、Wiiでは“オナラで空を飛ぶ”という奇抜なアイデアが目を引いた、レースゲーム「OH! ナラでGO!!」がそれぞれ出展されていた。

プレイステーション 3向けに開発された「iDEARTh(イデアス)」。隆起させた地面は、高いところへ登るための足場や、敵の攻撃を防ぐ盾として利用できる。堅いハズの地面がぐにゃんと変形する表現が気持ちいい

こちらはWiiの「OH! ナラでGO!!」。各キャラクターは背中にガスタンクを背負っており、ここから黄色い“オナラ的なモノ”を噴射して飛行。操作にバランスWiiボードを使っているところもユニークだ

試遊スペースの後方には、制作メンバーによる別の作品や、上記開発にあたって書き起こされたモデリング資料、イメージイラストなども展示されていた。中には学生作品とは思えないようなクオリティのものも

会場ではこのほか、PCや携帯電話向け作品なども多数展示されていた。ゲームの内容はもとより、試遊台の装飾にもそれぞれ個性が表れていて面白い

 なお、開発期間は「iDEARTh(イデアス)」が11人で約4カ月(+PS3自体の基礎研究に3カ月)、「OH! ナラでGO!!」が6人でやはり約4カ月とのこと。どちらのタイトルも、多少荒削りな部分はあるものの、学生ならではのユニークなアイデアに溢れ、またこの短期間で作ったものとしては十分に遊べる内容に仕上がっていたことに驚かされた。果たしてこの中から未来のヒットメーカーは生まれるのか、ここから巣立っていった卒業生の今後の活躍に期待したいところだ。

(C)2008 DIGITAL ENTERTAINMENT ACADEMY. ALL RIGHT RESERVED.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」