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TAIPEI GAME SHOW 2009:お隣の国のゲーム市場を覗き見る――TAIPEI GAME SHOW 2009リポート前編 (1/2)

2月12日より、台北において恒例のTAIPEI GAME SHOWが開催した。なんといっても今年のトピックスとしては、台湾オンラインゲーム市場の最大手であるGamania(遊戯橘子)が出展したことではないだろうか。

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 2月12日から16日にかけて、台北世界貿易中心(TWTC)では恒例のTAIPEI GAME SHOWが開催されている。日本から取材に行く身としては、「今年はちょっと遅めの開催だな」というくらいの違いなのだが、台湾で年末年始休暇の基準となる旧暦で見ると、今年の開催期間は1月半ば、実は旧正月前の書き入れ時を過ぎていたりする。

 それで出展を見合わせた大手メーカーもあったため、昨年と比べて幾分賑わいは減じてはいるものの、依然として台湾最大のゲームショウであり、初日からほぼ常時9000人を超える来場者が会場を闊歩していた。総計10数万人という例年の来場者数に届くかどうかはさておき、これから週末にかけて来場者数は順次増えていくことだろう。そして例年通りXbox 360やプレイステーション 3とPSP、それぞれの対応タイトルを集めたプラットフォーマーのブース、台湾の大手オンラインゲームパブリッシャのブースが並び、主としてパッケージゲームを扱うショップブースも併設された、ファンサービス的色彩の強いお祭りであり続けている。

 今年は新たな試みとして会場に「Web Game Party」と呼ばれる、ブラウザゲームを集めた一画が新たに設けられていた。またこれは英語「second hand」の直訳であろうが、「二手市集」という中古ゲームおよびグッズのフリーマーケットも、会場内で催されている。いや、フリーマーケットにはいささか埋め草的な雰囲気を感じないでもないが、Web Game Partyには画期的な点一つがある。なんと、台湾オンラインゲーム市場の最大手であるGamania(遊戯橘子)が、パブリッシングタイトルのみの出展とはいえ、今年はTAIPEI GAME SHOWに参加したのである。語弊をおそれず分かりやすく言えば、任天堂本体が東京ゲームショウに出展するようなものであるから、こと台湾において、これにはけっこう驚く人もいるはずだ。

 まあそんなうがった視点はさておき、メーカー個別の情報を補いつつTAIPEI GAME SHOW 2009の見どころをお伝えしていきたい。特にPCオンラインゲームの市場において、台湾メーカーの比重が増しつつある昨今、その舞台裏も若干含めて台湾ゲーム市場の一コマをお伝えしていこう。

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 数ある出展ブースの中でも、特に来場者が集まっていた注目メーカーとその作品について、ここではいくつかピックアップして紹介しよう。まずはGAME FLIER(遊戯新幹線)ブースから。同社は台湾でも大手のゲーム開発&運営メーカーSoft-World(智冠科技)の100%出資子会社だが、Soft-World以外のPCオンラインゲームの運営も手がけているポータル運営会社だ。今回は「仙剣Online」と「夢幻龍族傳説(Dragonica)」、2つのオンラインゲームがそれぞれ数台のデモ機とともに展示され、試遊目的で並ぶ来場者によりブースは大変にぎわっていた。仙剣OnlineはSOFTSTAR(大宇)が開発し、2007年のTAIPEI GAME SHOWで初公開されたMMORPGである。シングルRPGとして発売された人気タイトル「仙劍奇侠傳」シリーズをベースとしており、プレイヤーはクエストを通じて仙劍奇侠傳に登場した場所を訪れ、その世界観や物語を追体験できるのが特徴となっている。中身はマウスクリックによる移動と戦闘、ショートカットからのスキル発動、経験値を溜めてレベルアップしスキルツリーを伸ばして成長するという、ごくオーソドックスなMMORPGと言えよう。

 一方のDragonicaだが、こちらは韓国Barunson Interactiveが開発、運営はNCsoftが担当する作品だ。2.5頭身の可愛い3Dキャラクターを操作する横スクロールアクションで、キャラデザインは日本人にも受け入れられそうなキュートさで出来は良い。また、フィールドには奥行きが設定されているため軸をずらしたりジャンプで敵をよけつつ、派手なエフェクトの攻撃スキルで敵を一掃するなど、戦闘には爽快感があり、カジュアルゲームとしてはなかなか質の高い作品だ。既に北米でサービスインが決定しているが、残念ながら日本での公開については今のところ未定である。

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 会場で話を聞いた「仙剣Online」のプロデューサー何 培禄氏によると、台湾では3月4日〜10日、3月20日〜25日の2回に分けて、規模を限定した予備的なβテストを実施、そのうえで4月9日〜14日のタイミングでクローズドβテスト、4月16日からはオープンβテストに移行予定で、基本無料/アイテム課金になるという。基本的に原作のストーリーを追えるのが持ち味の作品ではあるが、PK許容設定周りのルールや、フリーPvPエリアである戦場のシステムなども用意されるとのこと。

 原作のパッケージゲームを含めSOFTWORLD(大宇)の提供作品として伝えられてきた本シリーズだが、SOFTWORLDは昨年8月以降経営方針を変え、今後はパブリッシングでなく作品開発に重点を置くということらしい。ちなみに大陸中国(中華人民共和国)では9Youがパブリッシャとなっており、サービスステータスとしてはこちらのほうが先行している。有料アイテムとしてよく売れているのはペットモンスターの捕獲アイテムと、アイテム合成のための補助アイテムだそうだ。

 一方「Dragonica」は、1月20日〜2月2日と、3月2日〜8日にかけて限定的なβテストが行われ、第2四半期中にクローズドβテストに漕ぎ着ける予定とのこと。

 台湾サービス独自の工夫について、プロデューサーの曾 家起氏に聞いたところ、アイテムモールを3つに分けて構築し、一般のモール、プレミアムモールのほかに、この両者で買い物をした人に対する還元ポイントでのみ買い物できる特別モールを用意するとのことで、三者の提供アイテムはそれぞれ別になる。特別モールでの提供アイテムを手にするためには、残り二つを十二分に活用する必要があるとも言えるわけで、特別モールが謝恩セール的なものになるのか、ガッチリ稼ぎまんなあ的モールになるかは、提供されるアイテムの性格次第かもしれない。

wk_090213taipei08.jpg Dragonicaプロデューサ曾 家起氏(左)、「仙剣Online」のプロデューサー何 培禄氏(右)
wk_090213taipei09.jpg 左からSoft-World曾 家起氏、何 培禄氏、国際事務部 石飛博之氏、PR部 鄭 惟方氏

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