伝説の極道が、PS3で大暴れ!――東京と沖縄でリアルな街を駆け抜けろ:「龍が如く3」レビュー(3/3 ページ)
また、通称“キャバつく”と呼ばれるキャバ嬢を育成するモードがあり、No.1キャバ嬢を目指してプレイヤーが女の子をプロデュースできる要素もある。キャバつくは、最初こそ資産があまりなくて難しいが、根気よく面倒をみていると顧客のニーズに合った女の子を店に出せるようになり、どんどん売り上げが上がっていく。このシミュレーション感覚と女の子を磨くという2つの要素があいまって、何とも言えない楽しい寄り道になっている。さすが“やきゅつく”や“サカつく”のセガである。育成ものにぬかりなし、と言った印象だ。
その他にも、本格的に回れるゴルフ場、遥と行けるカラオケ、カジノでのブラックジャックやポーカーなど、わくわくのプレイスポットが20以上もある。
突然街の人から依頼を受けるサブストーリーや、“復讐者”と名付けられた裏の指名手配者を継続して捜すヒットマンミッション、コインロッカーの鍵探しや、改造武器の収集など、貪欲に関わっていけば、寄り道の数はきりがない。それらを達成したかどうかというのはポーズメニューの「コンプリート」という項目で確認できるので、コレクター的プレイをしたいやりこみユーザーなら、かなり長く遊べることと思う。
大人のために、素敵なゲームをありがとう
自由度の高い箱庭の中で、ハードでスリリングな物語と、何でもありの遊びを同時に堪能できてしまう。そんな何とも欲張りな、月並みな言い方ではあるが、ゲームの宝石箱のような作品。それが「龍が如く3」だ。根底にある大人のエンタテインメントとしてのスピリットは初代「龍が如く」から一貫して変わっておらず、作品を追うごとにそのボリュームと精度は増しているように思う。
1人VS多人数の爽快なアクションゲームとしてもよくできているし、1対1のボス戦の歯応えもまたたまらない。アクション以外のところに目を向けても、各プレイスポットがハンパないサービス精神でぎっしり詰め込まれていて、隙がない。裏社会をリアルに描いたノワールなストーリーも、個人的にはかなりツボだった。養護施設アサガオの平和なエピソードとの対比、メリハリも功を奏している。
とまあ、何だか両手放しの絶賛みたいになっているが、実際にひたすら楽しまされたというのは事実なので、しょうがない。ロードの時間も比較的気にならないし、移動操作のストレスもあまり感じなかった。取り立てて悪いところが見当たらないというのは、正直なところだ。
惜しむらくは、この作品が16歳以下の若者には遊んでもらえないこと。いやいやしかし、それもしょうがない。生々しい街中でのケンカ、夜の歓楽街や大人のプレイスポットは、それらが徹底的にリアルなだけに、確かに青少年への刺激は強い。大人だからこそ享受できるゲームがあったっていいじゃない。そこに立脚しているからこそ、これだけエッジがきいてて懐の深い作品が世に出てきたのだと言っていいだろう。大人のために素敵なゲームを作ってくれて、ありがとう。開発陣に、そう、お礼を言いたくなる、大人のための快作にして怪作(怪物的、モンスター的に面白いという意味でね)なのだ。
「龍が如く3」 | |
対応機種 | プレイステーション 3 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
発売日 | 2009年2月26日 |
価格(税込) | 7980円 |
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