「イース」らしさは日本側スタッフの手で――CJインターネット「イースオンライン」体験リポート(2/3 ページ)

» 2009年03月24日 13時48分 公開
[Guevarista,ITmedia]

 これら種族がそれぞれに繰り広げる戦闘は、歴代「イース」を思わせるアクション性の高いものではなく、基本的にクリックタイプ。スキルの発動もショートカットアイコンをクリックするか、ホットキーを押すかで可能という、韓国産MMORPGとしてポピュラーなものだ。

 アクション性を思い切って排除した代わりに導入されたのが、カードシステムとアクションポイント(AP)の消費によって使用できるアーツビルド/メタマジック/オーラの組み合わせによって発揮される戦術性だ。「イースオンライン」のキャラクターセッティングにはカードのスロットがあり、同じキャラクターでもここに置くカードによって利用可能なスキルが変化する。また、モンスターを倒すことでAPを溜め、それを消費することで発動させるアーツビルド/メタマジック/オーラを組み合わせることで、周囲の敵を一掃したり、通常攻撃時の2倍の与ダメージを叩き出したりすることも可能となる。シチュエーションに合わせてカードを切り替えつつ使いこなすのが、「イースオンライン」独特の戦闘スタイルといってよいだろう。

オーラを発生させたところ。画面左上にある翡翠色の珠がAPの溜まり具合(スキルの発動可能残数)を示し、その左下にあるのがカードスロット、スロットの右にある褐色/グレーの円が、現在装備中のアーツビルドで利用可能なスキルを示す。レベル&キャラクター名表示の直下にある緑色の円は利用可能なオーラ

 アーツビルド/メタマジックに限らず、「イースオンライン」では個別の魔法を発動するスペルカード、騎乗ペットなどを召喚するペット召喚カード、さらにはそのまま単発クエストとして実行できるクエストカードなど、プレイのさまざまな局面がカードによって整理され、それぞれのカードはNPCから購入したり、モンスターを倒したときのドロップアイテムとして手に入ったりする。

今回は巨大な亀のような騎乗ペットに乗れた。一見遅そうに見えるのだが、その巨体ゆえキャラクターが歩く場合に比べて1.5倍の速度で移動できる。インターミッション画面ではワイバーンに乗っているとおぼしきシーンも出てくるので、これもそのうち乗れるのだろうか

 とくにユニークなのがクエストカードで、これをドロップアイテムとして手に入れれば、そのままクエストの遂行に入れるし、条件を満たした段階で即時報酬アイテムがもらえるので、例えばわざわざNPCに完遂報告に行くといった必要も生じない。なんというか、実にゲーム的な設定といえばそのとおりだが、プレイを快適に進められるようにするための工夫として、なかなか面白い。


ドロップアイテムとしてクエストカードを入手し、クエストを受領して完遂、報酬アイテムを手にするまでの流れ。いちいち街でNPCからクエストを請けるのと比べて、スピーディな展開がメリット

画面右端にあるフローティングのツールバーを基準に格子点が設定されており、ショートカットアイコンはそこに自由に置ける

 そう、快適なプレイのための工夫が、さまざまに用意されているのも「イースオンライン」の重要な特徴で、例えばスキルやアイテムのショートカットアイコンは、ツールバーのみならず、ツールバーを基準とした格子点のどこにでも配置できる。また、インベントリや地図といった別ウィンドウは、おおむね頭文字のホットキーで開けるほか、それらをまとめたメニューを開くボタンが画面左下に用意されていたりする。Windowsアプリケーションとして、これは非常に分かりやすい。

 また、テストプレイではさすがに十分には試せなかったが、「イースオンライン」には最大10名で職業/種族に関係なく組めるパーティシステムがある。フィールド戦闘時に経験値ボーナスが付与されるのはもちろんのこと、ムービー演出付きのパーティクエストや、パーティ専用のインスタントダンジョンが用意されている。インスタントダンジョンには、ある意味「イース」らしいビッグボスが登場し、首尾よく退治できればおいしいアイテムも手に入るとか。

 また、ギルド単位で参加し、攻城戦とレイドを兼ねた「守護バトル」というシステムも用意されている。これは、ガーディアンやモンスターを倒すことで「聖地」を手に入れて収入面や獲得経験値面でのメリットを獲得するとともに、以降は味方となったガーディアン/モンスターと一緒になって、他ギルドから聖地の支配を守るという、ちょっと手の込んだPvP&PvEシステムだ。


パーティを組んだうえで、ちょっとだけインスタントダンジョンに挑戦してみた。最大10人のパーティに合わせたプレイバランスだけあって、敵はなかなか手ごわい。ここには巨大なナメクジのようなビッグボスがいるとのこと

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」