ようやく動き出した「グランディア オンライン」6月上旬からテクニカルテストを開始(2/2 ページ)

» 2009年05月21日 15時41分 公開
[麻生ちはや,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 戦闘システムについてだが、グランディアの特徴で「アルティメット アクション バトルシステム」をそのまま導入というわけにはいかず、オンライン化にあたり既存のエンカウント制から、一般的なMMOにあるフィールド上のモンスターをクリックしするタイプに変更。「IPゲージ」といった一部システムだけが継承されている。オンラインゲーム初心者でもテンポ良い戦闘が楽しめるように、一定時間ごとに「コンボポイント」が蓄積され、IPゲージ上にマーカーがきたときボタンを押せば、即コンボが発動して連続攻撃が行なえる。また、別途「コンボスキル」の習得も可能で、魔法や物理攻撃を繰り出すスキル攻撃も可能だ。また、最大8名でのパーティプレイ時には、IPゲージ上でパーティメンバーのマーカーを待機させ、誰かがコンボボタンを押せば、全員で強力な連携スキルを使うこともできる。

 もう1つの戦闘システムの大きな特徴が、ボスモンスターとの戦闘だ。ボスは通常攻撃とは別でIPスキル発動を準備しているため、プレイヤー側はHPを減らして倒すだけではなく、その間にIPスキルの発動の妨害も計算して戦わなければいけない。また、ボスの体には複数箇所のHPが設定されており、例えば左右の触手を倒さないと本体を倒せない、片方の触手を倒すともう一方が回復スキルを使うなど、ボスごとに戦闘パターンも異なっている。このあたりはコンシューマライクな部分をしっかりと受け継いで、戦闘が単調にならないよう工夫されている。

 また、お楽しみ要素としてモンスターとの戦闘終了時に、一定確率でスペシャルマップ「ガイアの鼓動」へ繋がる、光の柱が出現する、というのもポイントだ。この光の柱はモンスターを倒したプレイヤー以外でも誰でも入れるが、中は普段は出現しないような強いモンスターやボスモンスターがいたり、レアアイテムが取れたりする特殊なエリアである。いいお土産を生きて持ち帰れるかは、その場に居合わせたプレイヤー同士の協力次第。というのは、なかなか面白い仕掛けだ。


戦いつつもオシャレ心は忘れない、精霊石と装備品

 「グランディア オンライン」の装備品は一部レアを除き、ほとんどが装備アイテム自体に能力が設定されていない。防御力や攻撃力を決めるのは、装備にはめこむ「精霊石」となっているからだ。精霊石は上書き可能、取り外し可能なため、見た目が気に入った装備品をつけかえても、それまでと同じように戦うことが可能だ。アイテムと精霊石による合成システムも用意されている。当然ながらアバターアイテムも今後は豊富に登場するらしいので、性能で選んだら見た目がちぐはぐでかっこ悪い、なんてことを気にする必要はない。

 また、まとまったプレイ時間がとりにくいユーザー向けに、「グランディア オンライン ウェブ(仮称)」がオープンする予定である。こちらについてはあまり詳しい情報が公開されなかったのだが、Flashを利用したシミュレーションRPGを5分〜10分という短い時間で手軽に遊べる内容で、他プレイヤーとのチャットも楽しめるようだ。また、出勤・通学前に何か行動をしておくと、帰宅後にその成果が得られる上に、データを送信すればその成果が「グランディア オンライン」にも反映される。MMORPGは何かと時間をくわれて、レベル上げが作業になりがちという理由で敬遠するプレイヤーもいる中で、平日はウェブ版でちょこちょこプレイ。週末だけどっぷり遊ぶスタイルでも継続できますよ、というのは大きなアピールポイントになるだろう。

 ネットカフェでプレイすると、ゲーム内アイテムと交換できるポイントシステムの導入や、各種キャンペーンなども予定されており、詳細は順次発表される予定。「グランディア オンライン」に興味のある読者はマメに公式サイトをチェックしよう。


 このほか、ステージ上には歴代グランディアの音楽を手がけてきた、岩垂徳行氏をはじめNPCリエーテの声を担当した、井上喜久子さん、コルタ族男役の伊瀬茉莉也さんが登場してイベントは終了。この後、会場入口に設置されていた試遊台でわずかな時間ではあるが実際に、「グランディア オンライン」をプレイしてみた。一人5分の制限時間なので、そのへんに転がっている(?)モンスターを叩くぐらいしかできなかったのだが……。インタフェースは従来のMMORPGとさほど変わらないオーソドックスなもので、初心者でも分かりやすい。キャラクターの移動速度はそこそこあるので、移動するだけでストレスを感じるということもなかった。IPゲージやコンボシステムを試したかったのだが、不具合のため不発に終わってしまったのがちょっと残念なところ。これだけではグランディア オンラインらしさを体感するのはさすがに難しかったが、間もなくはじまるテクニカルテスト、クローズドβテストに大いに期待したい。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」