俺たちの最高の財産はファン――JAM Projectライブツアーファイナル 日本武道館公演(2/3 ページ)

» 2009年08月10日 11時28分 公開
[ふじたけ,ITmedia]

 「JAMを結成して9年になります。昔からJAMで武道館に行きたいと、ワンマンライブでも言ってきたんです。でも、心の底では行けるのか行けないのか、どちらかと言うと難しいかな、と弱気な部分がありました。『絶対行ける!』と確信を持てたのはここ2、3年ですね。みんながめちゃくちゃ盛り上がってくれるようになって、ついに武道館に立てるのかなって思うようになり、今日、みんなに連れてきてもらいました。ありがとう! どうしても今日歌いたかった曲があるんです。武道館は俺らとみんなのそういう場所やと思うんで、歌いたいと思います」(影山さん)と語って歌うは「約束の地」。

武道館に火炎が飛び交う

 アコースティックコーナーも終わり、再びヒカルドさんが登場。パスポートを洗ってしまったり(お母さんがアイロンをかけてくれたとのこと)とトラブル続きで、今回は来日できるか危うかったそうだ。特撮が大好きなヒカルドさんを交えて歌うのは「レスキューファイアー」。曲名通り、ステージに炎が舞い上がる。



 さらに、今回のライブでは新曲も初お披露目! 「真マジンガー 衝撃! Z編 on television」の新OPテーマ「守護神―The guardian」を、マジンガーのムービーが流れるステージで熱唱する。


 「今年は去年よりもたくさんの地域でライブができるようになりました。例えば札幌や新潟、そして韓国と台湾にも行きました。日本のファンを、韓国のファンも台湾のファンも、心から親切にもてなしてくれて、JAMのファンだという名のもとに心から打ち解けて、とてもいい関係が築けたと思います。僕は台湾でファンからもらった手紙を読んで、泣きそうになりました。

 今日も韓国や台湾から来てくれたファンを、日本のみんなが親切にもてなしてくれていると思っています! これは去年のツアー「No Border」でできた、最も素晴らしいことの1つです。ワールドツアーは去年終わりましたけど、そういう精神に終わりは無いと思います。俺たちが目指すゴールも今日ではありません。これからもJAM Projectは、自分たちが目指す理想に向かって、本当にくたばるまで走り続けるぜ! 最後までついてくるかい?」(影山さん)。観客の大歓声に「それじゃこのまま最後までぶっとばしていくぜ!!」と応えて、ライブはラストスパートへ。


奇跡のスーパー遠藤タイム

 「鋼の救世主」では約22秒ものスーパー遠藤タイム(というよりも、歌詞ラストの「永遠に」まで)で観客を虜にし、「ROCKS」でライブはいったん終了するが、これだけで満足するJAMファンではない。

 アンコールを求める歓声を受けて、再びメンバーがステージに戻る。「9年間、俺たちと一緒にやってきてくれて、どうもありがとう! 本当にいろんなことがあったけど、JAMを続けてきてよかったです! そしてメンバー全員、音楽を辞めずに続けてきてよかったと思っています。

アニソンは何のために存在するのか

 9年間の活動の中で、ファンのみんなから教わったことがあります。それは、アニソンは何のためにあるのかということ。改めて、自分の心の中に言い聞かせました。アニソンはきっと、世の中の人を元気づけるために存在するのだと思います。これからもJAMは命をかけて歌います! そういうことをみんなも忘れないでいてほしい。幼いころ好きだった、HEROのことを忘れないでいてほしい」(影山さん)。バックのモニターに歌詞が流れだし、ツアーTシャツに着替えたメンバーが「HERO」を熱唱し、充実感を残しながらライブはフィナーレを迎えたかに見えた。


 だがしかし、これはJAM Projectのライブだ。充実感を感じる余力を残して帰るファンではない! 「もっともっと!」とJAMの姿を、歌声を求め、叫び続ける。こんなファンを残して引き上げるJAMではない。

最後はもちろん……

 影山さんが「泣いても笑ってもあと1曲だ! ほんまに燃え尽きようぜ! お前らが聞きたい曲はなんだ――!?」と問いかけると、観客は「SKILL!!」と、この曲を聞かずして帰ることはできない、代表曲をリクエストする。

 「SKILL」の途中できただにさんが影山さんと遠藤さんに抱えられ、ステージ脇に連れて行かれる。「さあ、ついにその時がやってきた。ここでお前らに紹介したい人間がいる。誰に会いたい!? 誰を呼ぶんだ!? 世界で一番偉大な部長を召喚するぜ!」(影山さん)まさかのまさか、宙吊りでダニー部長こときただにさんが登場!

どこかへ連れ去られるきただにさん(写真:中央)

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