「シュタインズ・ゲート」が気になってるけど最後の一歩が踏み出せないアナタにこれが私の勝手レビュー(1/3 ページ)

5pb.とNitroplusのコラボレーションによる科学アドベンチャーシリーズ第2弾「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)がとても面白い。もっとみんなに知ってもらいたくて「なんでGamezに記事がないんだ」と編集部に言ったら「じゃあ、おまえがレビューしろ」と言い返されたので、僭越ながら書かせていただくことになりました。これが、運命石の扉の選択か……。

» 2009年11月05日 09時07分 公開
[ゆっこ,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

そもそも、これってどういうゲーム?

 「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)はXbox 360タイトルの「美少女ゲーム」(志倉千代丸氏談)、いわゆる「ギャルゲー」のジャンルに分類されるゲームです。10月15日に発売され、そろそろ購入者の多くがクリアを終えた頃だと思います。もちろん筆者も全クリしまして、ゲームレビューのサイトやブログなどを回り、面白さの余韻を味わっているところです。

 ところで、ニッチジャンルのギャルゲーであるにも関わらず、本作はゲーム好きの間の話題として今かなり盛り上がっています。そして、普段このジャンルを遊ばない層にまで、どうやら少なからぬ興味を抱かせているとのこと。これは歓迎すべき状況です。ゲームが好きなら、「STEINS;GATE」を遊ばないのは大損だと、プレイした者として言い切れます。なので「ギャルゲーは全然やらないけど、なんか気になるよ」および「少しはギャルゲーやるけど、これはそんなに面白いの?」というギャルゲー初中級者の皆さまへ紹介をしていきたいと思います。

 なお、普段からギャルゲーもしくはノベルゲーを好んで遊んでいるが、「STEINS;GATE」は未プレイという方がいるなら「今すぐ全力でダッシュして買ってこい」とだけ言っておきましょう。

ギャルゲーってことは、女の子と仲良くするのが目的?

 いいえ違います。

 一般的にギャルゲーといえば、テキストを読み進め、主人公と複数のヒロインのハーレム状態から選択肢によって、それぞれのヒロインと結ばれるシナリオ(個別ルート、個別エンド)に分かれ、さらに作品全体をまとめる最後のシナリオ(トゥルーエンド)を読み終えてクリア、といった形式を指すかと個人的には思っています。「STEINS;GATE」もこうした構成を用いますので、ジャンルとしては確かにギャルゲーなのですが、シナリオの結果的にヒロインと結ばれるのであって、それが目的ではありません。

 これはなにも、ヒロインと仲良くするのが目的の軟派なゲームじゃない、と硬派ぶりたいのではありません。本作は科学アドベンチャーシリーズを名乗っている通り、シナリオを読み進めて、プレイヤーが行動の選択をし、決断を下した結果を驚き楽しむという点に主眼が置かれた、古典的なアドベンチャーゲームの良さがあります。つまり「ギャルゲーの文法で作られた正統アドベンチャー」とでも呼べばいいでしょうか。

 シナリオや演出、行動選択の誘導がとても巧妙で、ギャルゲーに馴染みのない方でもアドベンチャーゲームとして十分に楽しめます。だからこそ、「ギャルゲーだから」「ギャルといちゃつくのは興味ない」という敬遠はしないでチャレンジしてもらえると嬉しいです(しかし、ギャルって言い方も考えてみれば古臭いですね)。


シリーズ前作をやっていなくても楽しめる?

 はい、大丈夫です。

 科学アドベンチャーシリーズ第1弾として「CHAOS;HEAD」(カオスヘッド)がPCで、また、シナリオやCGなどの要素が追加された「CHAOS;HEAD NOAH」(カオスヘッド ノア)がXbox 360でそれぞれ発売されています。シリーズの関連性は、世界観が同じ(CHAOS; HEADは舞台が渋谷、その1年後の秋葉原が「STEINS;GATE」の舞台)という点だけで、一部の設定が小ネタとして顔をのぞかせる程度です。

 シナリオが連続したり、密接に絡むわけではないので、安心して「STEINS;GATE」を遊んでください。もちろんシリーズ両方やってもOKですし、その場合は順番を気にしなくても大丈夫です。例えるなら、ドラゴンクエストI〜IIIがロト三部作だといっても、ロト伝説でつながっている程度で、どれから遊んでも、またはどれかだけ遊んでも問題ないのと同じです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」