世界の覇権を狙う5つの勢力が相まみえる――「アップルシードタクティクス」第1回戦詳報(1/3 ページ)

ゲームポットが運営する多人数同時参加型戦略シミュレーション「アップルシードタクティクス」の模様をお伝えするバトルリポート。記念すべき第1回戦は終盤まで僅差の争いが続く好勝負が展開した。幾多の政略戦略が渦巻く戦場を制し、初代王者となったのは? そしてその作戦とは?

» 2009年11月05日 16時08分 公開
[ITmedia]

世界の覇権を狙う5つの勢力

 本記事は、「アップルシードタクティクス」に存在する2つのメインコンテンツのうち、「アップルシード:C」と呼ばれる戦略シミュレーションゲームの公式バトルリポートである。

 今回は初回となるので、リポートに先立ち、ゲームに登場する5つの勢力を簡単にご紹介しよう。

オリュンポス

  • 初期位置:大西洋上の人工島・オリュンポス
  • 初期首都:ガイアシティ
  • 特徴:初期の資産が第1位。ワールドマップ中央にあるため、多彩な戦略が取れるがひとたびそれが破綻すると、四方に敵を抱えてしまう結果になりかねない。また政治的に高い理念を持っているため、使用するユニットに制限がある

ユナイテッド・リパブリック(以下UR)

  • 初期位置:ヨーロッパ
  • 初期首都:パリ
  • 特徴:世界でもっとも豊かな欧州を基盤とする。攻撃・謀略に長けた初期ユニットを持つため、交戦能力も高い。ただし、このゲームでは都市制圧時に都市の経済力に応じた占領費を支払うため、安易な勢力拡大を行うと経済的に破綻する可能性がある

アメリカ帝国

  • 初期位置:北米
  • 初期首都:オースチン(現在のテキサス州州都)
  • 特徴:覇権主義の国家であり、使用ユニットに関していっさいの制限を受けない。初期ユニットの打撃力は全勢力ナンバー1で、拠点防衛能力も高い。反面、内政関連の任務が苦手。相次ぐ戦争で北米が荒廃しているため、他地域に早く進出できるかが勝敗を分かつ

ナグルファル

  • 初期位置:南米
  • 初期首都:マナウス(アマゾン川中流域)
  • 特徴:初期ユニットはいずれの任務にも適応するバランス型。特に回復ユニットの含有率が高く、粘り強い戦いが展開できる。マップ的には海洋と峻険な地形に守られ、防衛に強い。打撃力にやや欠ける面があるため、効率のいい領土拡大が重要

自由アフリカ

  • 初期位置:アフリカ
  • 初期首都:アワシュ(エチオピアの首都アジスアベア近郊)
  • 特徴:初期の資産は最下位だが周囲に敵がいないため、序盤の勢力拡大は容易。ただし本拠地周辺の都市はいずれも経済力が乏しいため、経済基盤の確立を急がねばならない。初期ユニットは戦闘・内政に強い。マップの外縁にあるので滅ぼされにくいのも魅力

序盤:一気に勢力を拡大する自由アフリカ

 ではこの5勢力がいかなる戦いを繰り広げたのか見てみよう。

 開幕するや否や一気呵成な拡大政策を見せたのが自由アフリカ。本拠地である東アフリカから北進、南進の軍を同時に発し、北はエジプトから地中海を越えてバルカン半島に上陸、南は東アフリカ地溝帯を抜けてケープタウンに迫るという大躍進ぶりを見せる。

 しかし、自由アフリカの経済力はこれだけの大攻勢を支えるには厳しく、しかも北進軍と南進軍の間で連携がないままに領土拡大を急いだため、資金枯渇による戦線の停滞を招いてしまう。特に痛かったのが南進軍の最大目標であったケープタウンの制圧に失敗したこと。隣接するヨハネスブルグまで進出しながら、それ以上の進軍が不可能となってしまった。

 この隙を突いたのがオリュンポス。イベリア半島、アゾレス諸島とオリュンポス島に隣接する地域を抑えた後に主力を南下させ、西アフリカ沿岸の諸都市を次々と制圧。資金切れで動けなくなった自由アフリカを横目にケープタウンへ乗り込み、喜望峰に軍旗をはためかせることに成功した。

自由アフリカとオリュンポスが目指したケープタウン。データ中の経済上限値は都市の豊かさを示す。852は全108都市中、第7位にランクされる

 この間、大西洋の対岸でも戦嵐が吹き始めていた。アメリカ帝国がメキシコ方面とカナダ方面に軍を出して北米を固めにかかり、ナグルファルは南米北岸を駆け抜けてカリブ海に進出。両者はハバナ−サントドミンゴ間で対峙し、カリブ海の支配権を賭けた睨み合いに入った。

 URはピレネー山脈を制圧してオリュンポスの進撃は食い止めたものの、予想外に早かった自由アフリカの東欧進出によって西欧に押し込められる結果となってしまい、初期の領地獲得戦争に後れを取る結果となってしまった。

オリュンポスとURの間に立ちはだかる天然の障壁ピレネー山脈。防衛上限値867はヨーロッパ最高で、全174拠点中でも第10位にあたる。ここをどちらが抑えるかは全勢力の戦略を左右する

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  9. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」