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ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:ひとりで「ファミスタ」できるかな? (1/7)

連載第85回は、ナムコの「ファミスタ」(プロ野球 ファミリースタジアム)シリーズ。対戦プレイがおもしろいと評判のこのゲームですが、1人でプレイしてより楽しむにはどうしたらいいか、考えてみました。

オヒトリ球団

wk_100507gameman01.jpg プロ野球の開幕から間もない4月上旬、神宮球場へ行ってきた

 1986年12月10日、ファミコンに「プロ野球 ファミリースタジアム」(ナムコ)が登場した。

 それまでファミコンの野球ゲームは、1983年に発売された「ベースボール」(任天堂)のみ。「ベースボール」でも投球時と守備時で画面が切り替えられていたが、「ファミリースタジアム」では「ベースボール」よりもバッターボックスが大きく描かれた。

 これは単にグラフィックの違いにとどまらない。投球のコースや、微妙な変化球の曲がりを表現できるようになり、球種・コースの読み合いという、投手と打者の駆け引きが楽しめるようになったのだ。

 各選手に能力値が設定されたことも、例えば「2死2塁、この打者は一発があるし、次の打者はあまり打てないから、四球覚悟でストライクゾーンぎりぎりに投げよう」というような、野球らしい駆け引きの要素をもたらした。もちろん十字キーのちょっとした操作のずれで、大きく外れたり、真ん中へ行ってしまったりもする。

 また、投球のたびに投手のスタミナが減り、球速や変化球の曲がり方が落ちていく。それによって守備側は配球や、投手交代の時期を、攻撃側は狙い球を考えなくてはならない。

wk_100507gameman02.jpg 写真は「プロ野球 ファミリースタジアム'87」。投手も打者も、この広い空間をいかに使うかが勝負の分かれ目
wk_100507gameman03.jpg 「ベースボール」ではオートだった守備も、プレイヤーが自ら操作する。一瞬の判断が重要

 展開がスピーディーなことも特筆すべきだろう。捕手から投手への返球や、ホームランの際のベースランニングを省略。1試合に20分とかからないので、気軽にできるし、何試合も続けられる。

 「ファミリースタジアム」は205万本を売り上げる大ヒットとなり、シリーズ化された。特に人対人の駆け引きの熱さから、2人対戦プレイの人気が高かったようだ。あの糸井重里さんもこのゲームにハマって、自宅のテレビを“青山球場”と呼び、リーグ戦を開いていたらしい(参考:「電脳遊技考」山下章著、電波新聞社)。

 ……でも、わたしには「ファミリースタジアム」で対戦できるような友達がいなかった。シリーズ作品をいくつかプレイしたけれど、全部1人プレイ。

 そんなわたしが2人対戦の楽しさについて語るすべはないので、今回はこのシリーズの1人プレイモードのみを、限定して解説することにしよう。

パの野球少数(やくみっつある)

wk_100507gameman04.jpg 試合が終わると、スポーツ新聞に大きく載る。パスワードもここに表示される

 「ファミリースタジアム」の1人プレイモードは、1つのチームを使って、ほかのすべてのチームに勝つのが目的。1試合勝つごとにパスワードが表示されるので、その後で負けてもパスワードを入れれば再挑戦できる。

 チームは全部で10あるので、9試合勝つとエンディングとなる。基本的にはプロ野球の実在球団がモデルとなっているが、12球団のデータがROMに収まらなかったため、パ・リーグでは複数の球団を統合させたチームが2チーム作られた。

 当時常勝軍団だった西武だけが単独の「Lチーム」とされ、そのほかは、日本ハムとロッテが食品系のFチーム(フーズフーズ)、阪急と近鉄と南海が鉄道系のRチーム(レールウェイズ)にまとめられた。

 今では考えられないが、それくらい当時のパ・リーグはマイナーだった。何せ巨人の人気が圧倒的で、巨人との対戦がないパ・リーグの選手は、オールスターのときくらいしか、テレビに映る機会がなかったのだ。むしろセ・リーグ6球団(あるいはそれプラス西武)しか収録されてなくても、おかしくない状況だった。

 もっともこれら統合球団は、複数チームの主力選手が集まっているだけに、かなり強かった。特に、Fチームには落合、Rチームにはブーマーという超人的なスラッガーがいたし。

 超人的なスラッガーといえばほかにも、阪神のバースがいた。落合とともにこの年、2年連続の三冠王に輝いている。

 「ファミリースタジアム」には、まったく架空の球団も1つあった。「ナムコスターズ」である。選手それぞれにナムコのゲームキャラクターの名前がついているこのチームは、以後シリーズに欠かせない存在となった(アーケード版やPC版などには、登場しない作品もあるが)。

wk_100507gameman05.jpg ぴのの盗塁(「'87」)。1人プレイでは、よほどのことがない限りまず失敗しない

 ナムコスターズで有名なのが、並外れた俊足を誇る「ぴの」。元は「トイポップ」の主人公だったのだが、「トイポップ」は家庭用ゲーム機では、プレイステーション版「ナムコミュージアム」と、Wiiのバーチャルコンソール(こちらはごく最近の2009年)にしか移植されておらず、また続編もないため、知名度が低い。だから「ぴの」といえば、元ネタよりも「ファミリースタジアム」の印象が強い。

 そんな「ぴの」も初代「ファミリースタジアム」では、意外にも控えの選手だった。ただしこの頃から足は速かったので、1巡めからスタメンの誰かと代えて使った方がいい。

 盗塁がほぼ確実に成功するのも「ぴの」の強み。2人対戦だと牽制球で走者を釘づけにできるが(これもまた駆け引きである)、1人プレイだとCOMの投手は牽制球を使ってこないので、Bボタン連打で楽に盗塁できる。

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