春の陽気をそのままステージへ――marble「さくらさくら咲く LIVE LIFE 2010!」リポート
ちょっとおかしな今年の春も、ライブ中だけは暖かく。
アニメ「ひだまりスケッチ」シリーズなどに緩やかで柔らかな楽曲を提供するオーガニック・ポップユニットmarbleが、4月11日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてライブツアー「marble presentsさくらさくら咲く LIVE LIFE 2010!」をスタートさせた。
柔らかな歌声とアコースティックギターの音色、そして包み込むような優しいメロディが印象的なmarbleの楽曲。季節でいえば「春」がぴったり、といった印象もあるのだが、ご存じのように今年の春は荒れ模様が多く、お花見の時期には連日冷たい雨が降りしきるなど残念な天候が続いていた。しかしこの日は文字通り、気持ちのよい「春!」なお天気。ライブ内容もツアータイトルにもなっている「さくらさくら咲く」に象徴されるような、暖かく柔らかな空気が流れる心地よい時間となっていた。
ライブのスタート前には、marbleのギター担当、菊池達也がサウンドプロデュースを手がけたシンガーmag cafe at garden(女性のソロユニット)により3曲の楽曲が披露され、その後はいよいよツアーの幕開け。
1曲目「空想ジェット!」2曲目「LIVE!! LIFE!!」と、marbleにしてはやや激し目のナンバーからライブは開始。続く口笛のストリングスが印象的な「君とスロー」で少しペースを落として(?)最初のMCへ。
micco「こんばんわ! marble Clusterの人〜!?」
この呼びかけにフロアでは数名が「はいっ!」と手を挙げ応えるも
micco「あ、あんまりいない(笑)」
菊池「???」
micco「なんでそんなに冷たいの(笑)」
菊池「marble Clusterって、どういう意味?」
というワケで、そもそもあまり浸透しているキーワードではない模様。
micco「この間知ったの。ファンの人が使ってくれてるみたいで……「好き」みたいな意味? 大体そんな感じ???」
ちなみにクラスタとは今話題のWebツール「Twitter」で使用される用語のようで、「Cluster=○○の集団=marbleのファン」的な意味かと予想される。
ここでツアー初日に詰めかけたファンへ感謝の言葉が述べ、「星空」「空中迷路」へ。この2曲で菊池はギターをアコースティックギターへと持ち替えていたが、楽曲により頻繁にギターを替えつつ演奏されていたのも本ライブの特徴だ。
再びMCへ。先にステージを勤めたmag cafe at garden(「私はmag kiroちゃんって呼んでる」micco)もコーラスで参加した、自身のアコースティックアルバム『旋律の行方、桜夢見月』についてmiccoが語る中
菊池「ちょっと関係ない話、プロっぽくない話、していい? ……楽屋に水忘れてきちゃった」
micco「お水が欲しいそうでーす」
このやり取りに観客も爆笑&大歓声。楽曲同様の緩さが現れた、いかにも「らしい」トークだ。
こんな調子でトーク、ライブは進行して行くが、珍しかったのは6曲目「Sweet Soda In」。micco以外に菊池もコーラスで参加するこの曲、間奏時にはバンドメンバー紹介とともに、それぞれのメンバーも「♪トゥットゥットゥルル」とコーラスに挑戦。「お手本をどうぞ」(micco)ということで菊池のソロコーラスを披露した後、各メンバー、そして観客を巻き込んでのコーラス合唱へと発展していた。
この合唱で一体感を増しつつ「新しい世界」新曲となる「ゆらりふわり君となら」(PSPタイトル「マリッジロワイヤル」EDテーマ1)。その後はバンドメンバーは退場し、micco&菊池のアコギによるツーマン体制での弾き語りへ。「violet」「smile」の2曲をたっぷりと聴かせた後は、再度バンド編成を整えて、marble初シングルナンバーでもあるヒット曲「芽生えドライブ」、アルバムタイトルナンバーともなった「流星レコード」へ。marbleの名を広めるきっかけとなった、アニメ「ひだまりスケッチ」タイアップ曲を2曲連続しての披露に、フロアのボルテージも最高潮に。
ただし、marbleのライブではサイリウムが一切見られない。とくに禁止しているというアナウンスもなされていないのだが、marbleの楽曲イメージ、世界観などをファンが理解した上での「手拍子」選択なのだろう。柔らかなメロディに乗せ、客席からは大きなクラップが延々と響いていた。
ここからは畳み掛けるように、メロディアスでポップなナンバーの連続に。その名のとおりな「CLAP」では印象的なドラムに合わせて大きな手拍子が鳴り響き、「虹色ハミング」「ただここにそばにいる」「奏効ドリーム」(PSPタイトル「マリッジロワイヤル」EDテーマ2)「初恋limited」と、オーディエンスは総立ち、クラップリングの連続で疾走感あふれるステージを披露する。
そしていよいよラストナンバー、ツアータイトル曲でもある「さくらさくら咲く」へ。
micco「次の曲で最後になります」
観客「えーっ!」
micco「うふふふふ。これをやらないで帰ったら怒られるかなって(笑)」
こんなやり取りから始まるあたりが、やはり「らしい」marbleの空気。4月の春真っ盛りに開催されたこのライブを締めくくるにはぴったりな、ストリングスの旋律が心地よく、そして透き通るmiccoの唄で包み込むような1曲だ。
この後は当然のように巻き起こったアンコールに応え「ハミングバード」「青空loop」そして「きらら」の3曲を演奏し、ツアー初日となるライブは終了。早くも追加公演として下北沢公演(5月15日)の開催もアナウンスされているので、今回を逃したファンならば足を運んでみてはいかがだろうか。ちょっとおかしな今年の春は、5月半ばでもまだ続いているはずだ。
marble さくらさくら咲く LIVE LIFE 2010! |
01 空想ジェット |
02 LIVE!!LIFE!! |
03 君とスロー |
04 星空 |
05 空中迷路 |
06 Sweet Soda In |
07 新しい世界 |
08 ゆらり、ふわり、きみとなら |
09 violet(acoustic ver.) |
10 smile(acoustic ver.) |
11 芽生えドライブ |
12 流星レコード |
13 CLAP. |
14 虹色ハミング |
15 ただここにそばにいる |
16 奏功ドリーム |
17 初恋limited |
18 さくらさくら咲く |
〜アンコール〜 |
EN1 ハミングバード |
EN2 青空loop |
EN3 きらら(acoustic ver.) |
関連記事
- 阿澄佳奈さん、寿美菜子さん、佐藤順一監督も登場――「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」先行上映イベント
今夏放送開始予定のアニメ「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」の先行上映会が5月31日に開催された。当日はメインキャストに加えて、佐藤順一監督も駆けつけた。 - ひだまり荘メンバーの365日を“すごろく”で体験――「ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365」
蒼樹うめさんの4コママンガ「ひだまりスケッチ」がゲーム化。ニンテンドーDS用ソフト「ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365」として、アイディアファクトリーから2009年2月12日に発売される。
関連リンク
Copyright (C) n3o Co.,Ltd All rights reserved.
-
1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
-
【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
-
「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
-
「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
-
富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
-
漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」