AIR、CLANNAD、リトルバスターズ!、Angel Beats!――Keyサウンドを支えるアーティスト大集合の「KSL Live World 2010 - way to the Kud-Wafter -」(4/4 ページ)

» 2010年06月15日 15時36分 公開
[ふじたけ,ITmedia]
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麻枝さんも参戦

 そしてAB! パートのトリを飾ったのは、Keyが世界に誇る才能の塊、麻枝准さん。御年35歳にして初のバンドデビュー(※Keyの10周年イベントではアコギ1本の弾き語り形式でステージに登場)という麻枝さんは「お耳汚し失礼しますが、お付き合いください」と前置きしつつも、プロの歌手に勝るとも劣らない、情熱たっぷりの熱い叫びを轟かせる。

麻枝さん

 ライブも終盤に差し掛かり、MC役を務めたRitaさんと、これまたKeyが世界に誇る作曲家、折戸伸治さんの2人がLiaさんを再びステージに招き、今年で10年の月日を経たKeyとLiaさんの出会いについて明かした。

KeyとLiaさんの出会い

 Liaさんがアメリカ・LAで活動していたころに、ビジュアルアーツの渉外担当がかけた1本の電話から物語は始まる。歌の仕事をお願いしたいと考えていた折戸さんは、Liaさんの「今アメリカにいるんですけど……」という答えに二つ返事で僕らが伺います! と即答。I'veサウンドの立役者としても有名な高瀬一矢さんを伴って渡米した折戸さんは、レコーディング前日に、あるホテルのロビーでLiaさんと初対面した。

 傑作「AIR」の主題歌「鳥の詩」のレコーディングは、ただでさえ高難度であるにも関わらず、収録1週間前に楽曲素材を受け取ったということも相まって、Liaさんでさえも苦戦していた。しかし、収録前日、高瀬さんによる「大丈夫。明日、キーボードに合わせて歌えばいいから〜」なんてのほほんとした反応でリラックスできた中、ハリウッドでも名高いパラマウント・スタジオで収録されたそうだ。

「ビジュアルアーツさんからの電話が無ければ、今私はここに立っていないですからね。鳥の詩も違う人が歌っていたかもしれません(笑)」。笑顔でそう語るLiaさんだが、実際に想像するとちょっとドキドキさせられる。

そして感動のラストへ

 MCの2人がステージから下がると、ステージに立つLiaさんはKeyと過ごした月日を慈しむかのような、優しい笑みを浮かべる。そのまま「時を刻む唄」のイントロに合わせて力強い、歌手の表情へ切り替えてライブのラストスパートをリードしていく。ライブの締め「My Soul, Your Beats!」からアンコールを受けての鳥の詩では、10年間自分を支えてくれたファンたちへ捧げるように、最高に気持ちよさそうな笑顔を覗かせながら熱唱し、ステージを後にした。



 アンコール2曲目は「だんご大家族」。茶太さんの心地よい歌声に合わせての観客による大合唱と、会場壁面を覆う、夜空をイメージしたライトアップによって、フロアーが1つになる。そして、フィナーレを飾るのは再び登場の鈴田さんによる「one's future」だ! 天井から色とりどりの風船が落ちてきて、観客が四方八方へ飛ばし、1つになったフロアーを鮮やかに彩った。最後は出演者総出でファンのみんなに感謝し、そのお返しとばかりに観客たちからも「ありがとう!」と伝え、互いにいつかまた会える日が楽しみでならない素敵なイベントは幕を迎えた。


バンドメンバーを引き立てることも忘れない驚きの鈴田さん

ステージ上には酸素ボンベも用意されていた。最後はジャンプ! 信じられないだろ? 飛ぶんだぜ、この着ぐるみ


KSL Live WORLD 2010 - way to the Kud-Wafter -(5月21日)
1 One's Future 鈴田美夜子
2 猫と硝子と円い月 民安ともえ
3 raison すずきけいこ
4 alicemagic RockStar.ver Rita
5 Little Busters! Little Jumper.ver Rita
6 メグメル 茶太
7 オーバー 茶太
8 影二つ Mintjam.ver 茶太
9 Light colors Lia
10 Birthday song requiem Lia
11 Karma Lia
12 Brave Song 多田葵
13 Thousand Enemies LiSA
14 Crow Song LiSA
15 Alchemy LiSA
16 My Song marina
17 Highest Life 麻枝准
18 時を刻む唄 Lia
19 My Soul, Your Beats! Lia
En1 鳥の詩 Lia
En2 だんご大家族 茶太
En3 One's Future 鈴田美夜子
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