愛されて9周年! 音楽で綴る「The World」の世界「.hack//LIVE劇奏」リポート in ゆうぽうとホール(1/2 ページ)

» 2010年07月05日 19時39分 公開
[OH編集部,ITmedia]
OH News

 架空のネットワークゲーム「The World」を軸とし、様々なメディアで物語が紡がれる人気シリーズ「.hack(ドット ハック)」。2002年TVアニメ「.hack//SIGN」の放送以降、断続的にアニメ&ゲームを中心に新作が発表され続け、今年で9年目に突入した。

 10周年を目前に控えた今年、シリーズ最終章の幕開けとなるPSP用ゲームソフト「.hack//Link」が発売されたということもあり、本作への注目度は増すばかりである。

 「.hack」シリーズの魅力といえば、個性的なキャラ。現実とバーチャルがリンクする壮大な世界観。そして、梶浦由記を中心とするミュージシャンたちの奏でる音楽が挙げられる。そんな楽曲をまとめて、しかも生で堪能できてしまうメモリアルなライブ「.hack//LIVE劇奏」が5月9日、ゆうぽうとホールにて開催された。


人気キャラクターが夢の競演! 感動のライブドラマ

 イベントのオープニングを飾ったのは、LieN。スクリーンに投影されたゲーム最新作「.hack//Link」のOPムービー映像をバックに、ボーカル・三谷朋世が同タイトル主題歌「時の階段」をのびやかに歌い上げた。

 リアルとゲームの世界がシンクロし、融合していく。「.hack」シリーズならではの演出に観客もいきなり総立ちだ。ピアノ・作曲担当の福田考代曰く「バトルをイメージした曲」というこの主題歌は、勇壮なロックと優雅なストリングスが織りなすアップテンポなナンバーだ。今日のオープニングを飾るにふさわしい一曲だといえる。


 「またね」と一旦バンドは退場し、次いで浅野真澄が司会として登場する。シリーズ開始前から「.hack」情報ラジオ番組「RadioB」ではMCを務め、本編でも人気キャラ・ブラックローズを演じるなど、ある種「.hack」シリーズの顔ともいえる彼女の登場で、観客も大喝さい。

「すごーい! いっぱいいる!」

 と感激した様子だ。当時から「暴走トーク」で評価されていた浅野のフリーダムなトークは、この日も絶好調。会場は大爆笑に包まれ、「そうだ、これこそ『.hack』だ!」と、初期からのファンなら涙モノのオープニング・コーナーとなった。


 引き続き歴代主人公キャラを演じたキャスト陣によるライブドラマ「.hack//after2012」、「.hack//Long horn」がスタート。記念すべきアニメ第1作「.hack//SIGN」の主人公・司役の斉賀みつき、そしてゲーム第1作「.hack」の主人公・カイト役の相田さやか、アニメ「hack//Roots」、ゲーム「.hack//G.U.」の主人公・ハセヲ役の櫻井孝宏、そして最新作「.hack//Link」より主人公・トキオ役の三瓶由布子、彩花役の小清水亜美、フリューゲル役の杉田智和。さらにゲーム「.hack」のブラックローズ役、ゲーム「.hack//G.U.」の揺光の二役を演じる浅野真澄による、夢のクロスオーバー・ドラマが繰り広げられた。



 また、ライブドラマ出演者によるトークコーナーでは、企画スタート時、最初のオーディション会場で斉賀と相田が同席していたというエピソードや、最新作「.hack//Link」でシリーズ初参加となる杉田智和は、「プロになりたての頃に、アニメを見ていた」と当時を懐かしみながらコメントするなど、ファンには嬉しい秘蔵トークが各キャストから飛び出した。


冴え渡るライブ&トーク! これぞ「.hack」!

 後半戦のトップを飾るのは、オープニング・アクトも務めたLieNだ。ゲーム「.hack//G.U. Vol.1 再誕」テーマ曲「やさしい両手」、ゲーム「.hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで」テーマ曲「優しくキミは微笑んでいた」という、シリーズ第2期を象徴する2曲を披露。福田考代の繊細なピアノの旋律も美しいバラード・ナンバーにオーディエンスもじっと耳を傾けた。

 比較的寡作なユニットの2人だが、MCでは「今後も、新たな作品を通して聴いていただけたらと思います」とボーカル・三谷朋世がコメント。「.hack」シリーズの発展と同時に、LieNのさらなる活動にも期待が膨らむところだ。


 LieNのステージの後は、浅野真澄、バンダイナムコゲームスの内山大輔プロデューサー、開発元サイバーコネクトツーの松山洋社長によるトークコーナー。2002年から2003年の間に放送された「.hack//Radio」リスナーにはお馴染みの面々が繰り広げるトークは、やっぱり脱線気味。

 「.hack」の話題はそこそこに、なぜか松山社長の息子さんの話題で盛り上がる一同。年季の入った爆笑トークは、もはや伝統芸能の趣すら感じられる。これはこれで「.hack」らしくて、ファン的には無問題だと思われるのだが、やはりちょっぴり物足りない。

 ということで、新作アニメのプロモーション映像も上映された。正式発表はまた後日行われるそうだが、松山社長曰く「『.hack//Link』の後の時代の物語」との事。もっとも未来の「.hack」ワールドも、そう遠くない未来にお目見えするものと思われる。

       1|2 次のページへ

Copyright (C) n3o Co.,Ltd All rights reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/23/news011.jpg 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  2. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. /nl/articles/2404/22/news167.jpg トリンドル玲奈の結婚相手は誰? 2024年に2歳年下俳優と結婚発表、ラブラブ2ショットを公開
  4. /nl/articles/2404/22/news019.jpg 柴犬が仮設住宅に入ると、布団に隠れた大好きなお姉ちゃんが! 被災した柴犬が見せた最高の笑顔に「こちらまで幸せな気持ちになります」
  5. /nl/articles/2404/23/news029.jpg パパがヒゲをそって大ショックな息子の反応が3600万再生 予想外な落ち込みように両親苦笑い【海外】
  6. /nl/articles/2404/22/news016.jpg 【今日の計算】「2+13×2−6」を計算せよ
  7. /nl/articles/2404/23/news010.jpg 元パティシエ直伝、スライスチーズを使う激ウマ蒸しパンが209万再生! あまりのおいしさに「秒でなくなった笑」の声も
  8. /nl/articles/2404/22/news142.jpg 「人生で一度は見てほしい」「息をのむ美しさ」 この世のものと思えない幻想的な“一本桜”に15万いいねの大反響
  9. /nl/articles/2404/11/news023.jpg 5歳と4歳の兄弟が“子どもしか入れないパン屋”に挑戦 緊張して待つ母に見せた誇らしげな表情が370万再生「子どもも親もワクワクドキドキ」
  10. /nl/articles/2404/23/news033.jpg 赤ちゃん、寝起きの儀式が全てむちむちかわいい 4部作のポーズに「至高です」「しあわせやぁ〜」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」