20代女子チームがつかんだ「ゲーム初心者女子」のハート 300万人突破「恋してキャバ嬢」(2/2 ページ)

» 2010年07月23日 12時34分 公開
[岡田有花,ITmedia]
前のページへ 1|2       
画像 7人に「恋してキャバ嬢っぽい決めポーズ」をお願いしたら、こんなポーズを取ってくれた

 ターゲットユーザーも2人と同じ、ゲーム初心者だ。「説明書を読まないとプレイできなかったり、やり方を聞かないと分からないようなゲームではなく、わたしでもできるものを作ろうと思った」と菊池さんは振り返る。

 アバターの着せ替え、イケメンとのやりとり、簡単なアクションゲーム――など、多彩な機能をまとめて盛り込んだのは、「ターゲットはあえて絞らず、広く取り込んだほうがいい」と考えたため。各機能は、既存の人気ケータイゲームなどを参考にしながら作り込んでいった。

 ゲームは未完成の「α版」としてスタートしており、出勤できる店や、イケメンのバリエーション、アバターアイテムの種類などは徐々に拡大。人気を受け、企画・運用チームも最初の2人から7人に増えた。

人気アイテムは「盛った髪の毛」「豊胸ドレス」

画像 オフィスにはギャル系雑誌が

 恋してキャバ嬢の遊び方は、大別すると(1)イケメンとの疑似恋愛、(2)アバター着せ替え――の2種類あるが、大多数のユーザーが、アバターの着せ替えをメインに楽しんでいるという。アバターをかわいくし、友人同士で見せ合ってコメントを付け合ったり、「みんなのめちゃ盛りコーデ」コーナーへの掲載を目指す――といった楽しみ方だ。

 アバターアイテムは、服やかばん、アクセサリー、髪型など多種多様。「小悪魔agehaなど雑誌や、ネットも参考にしながら」(三田さん)チームみんなで考え、季節やニーズに合った新アイテムを追加している。価格は数十円〜高くても300円程度。アイテム課金ゲーム初心者のユーザーでも抵抗なく払いやすい価格帯に抑えているという。


画像画像画像 浴衣など季節に合ったアイテムも。ほとんどのアイテムで、1つのデザインにつき複数のカラーバリエーションがあり、コーディネート欲をそそる

画像 開発陣は男性だ

 一番人気のパーツは、服やかばんではなく「盛った髪の毛」だ。理由は「(実生活では)普段、あんなに盛れないから」(プランナーの小林果奈さん)。アバターが頭でっかちで髪の毛の占める部分が大きく、目立つというのも、盛った髪の毛人気の理由。衣装では、和服や、胸が大きくなる「豊胸ドレス」が特に人気を集めたそうだ。

mixiは「ライト」、モバゲーは「ゲームに慣れている」

 プラットフォームごとにユーザー層は異なるという。mixiはゲームに慣れていないライトユーザーが多い一方、モバゲーはヘビーユーザーが多く、「最初に出したシナリオを1日で消化したユーザーもいた」(菊池さん)。GREEでのサービスは始まったばかりだが、モバゲーより年齢層が高そうな印象を持っているという。

 ユーザーのアクティブ率は非公開。口コミで広がるソーシャルゲームは、新しいものに次々に乗り換えられてしまう特性もあり、一度はプレイしたものの、やめてしまったユーザーも多いようで、継続率の向上も重要な課題。雑誌に広告を掲載するなどし、新規ユーザー獲得と、既存ユーザーの呼び戻しを試みている。

 今後は、継続率を高める機能を盛り込むほか、お笑い芸人の来店や人気モデルとのコラボアバターなど、芸能人とのコラボ企画を広げていき、アクティブ率の向上やユーザー層の拡大を図っていく方針。PC版、Facebook版など各種プラットフォームへの横展開も計画している。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」