「わたしのファミカセ展」を、海外のクリエイターが本当にゲーム化!?日々是遊戯

以前この連載でも紹介したイベント「わたしのファミカセ展」にインスパイアされたゲーム化コンテストが、海外のインディーズゲームコミュニティ「TIGSource」で行われています。

» 2010年08月17日 23時52分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

まさか「neco touch」で遊べる日がこようとは……

 様々な分野のクリエイターが集まり、それぞれが思い描く「夢のファミカセ」をデザイン・展示する「わたしのファミカセ展」。吉祥寺のセレクトショップ「METEOR」が毎年開催しているイベントで、この連載でも二度ほど取材させていただいています。

 そんな「わたしのファミカセ展」にインスパイアされた海外のクリエイターたちが、本来は存在しないはずの「夢のファミカセ」を本当にゲーム化してしまいました。インディーズゲームコミュニティ「TIGSource」の主導ではじまったこの企画、現在までに60タイトル以上の「夢のファミカセ」がエントリーされており、実際にPCやブラウザから遊んでみることが可能となっています。

 元々は「架空のカートリッジを作って、その内容を想像して楽しもう」というコンセプトからスタートした「わたしのファミカセ展」。警戒心の強い野良猫にどこまで近づけるかを競う「neco touch」や、思わず脳がブッ飛ぶ新感覚シューティング「脳トビ」など、中には「どんなゲームだよ!」と思わずツッコみたくなるような作品も多かったのですが、果たして海外のクリエイターが、あのカートリッジをどのように解釈し、ゲームに落とし込んだのか――。そのあたりに思いを馳せながら遊ぶとより楽しめるのではないかと思います。

 ちなみに「わたしのファミカセ展」を主催するMETEORの坂上聡之氏にお話をうかがったところ、実は以前TIGSource側からメールで打診はいただいていたものの、そのときは「『ファミ展』の本質は、観る人が想像をして、それぞれがイメージするゲームを楽しむもの」であり、想像のままで留めておくのが良いのではと「こちらからはゲーム化は希望しません」と返答していた。しかし、その後しばらく音沙汰がないと思ったら「いつのまにかコンペが始まっていた(笑)」のだそう。このあたりの強引さは、いかにもインディーズゲームコミュニティといった感じですよね。

 とはいえ実際に多くの作品がゲーム化されているのを見て、坂上氏も「必ずしも元となったグラフィックやストーリーを考えた方々のイメージ通りにはなっていないと思うのですが、制限を設けなかった事で、プログラマーの自由な製作が行われ、これはこれで一つの結果として、楽しませていただきました」と驚いたのだそうです。

 ファミコン好きの思いが海を越えて、はるか海外で形になったと思うと、ちょっと感慨深いものがありますね。各エントリー作品は、公式サイト「A Game By Its Cover」にて無料でプレイ可能となっていますので、興味がある方はぜひ遊んでみてください。

個人的にも遊んでみたかった「neco touch」が本当にゲーム化。元々の説明文とはちょっと違う内容になっていますが、これはこれでアリ!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」