1998年6月3日
NTT出版と日経映像は6月3日,プレイステーション用恋愛TRPG「リトルラバーズ シーソーゲーム」を今冬発売すると発表した。サウンド面はビクターエンターテインメントが担当する。 「リトルラバーズ」は,昨年Windows版として発売された育成シミュレーションで,プレイヤーは,兄か父となって選択した女の子を1年かけて高校を卒業させるゲームだった。実際に,プレイには1年間かかるリアルタイム(?)な育成SLGとして話題となった。 今回は,両社の初のコンシューマー機用ということで,「リトルラバーズ シーソーゲーム」はWindows版の移植ではなく,同ゲームのキャラクターを使い,新たなシステムを用いたものとなる。新システムはすごろくをベースとした恋愛シミュレーションで,プレイヤーはヒロインと同じ高校生という立場で好感度を上げていく。Windows版の3人に新たに新キャラクター3人を加えた,個性豊かな6人のヒロインを巡ってのプレイとなる。
すごろく進行上で,ヒロインとデートの約束を取り付けたライバルに手持ちの「風邪カード」「イタズラ電話カード」などで邪魔をすることもできる。ただ,そうすると自分の「男気」というパラメータが下がり,ヒロインにそっぽを向かれてしまう可能性もあるという緊張感を持たせた。この辺がメーカー側のいうTRPGにつながると見ていい。また,リアル性を持たせるためか,各ヒロインが憧れそうなライバルが必ず存在するなど,スタート時に各プレイヤーは決して公平でないところも目新しい。 六本木で開かれた「リトルラバーズ シーソーゲーム」発表会では,教室を模したセットが作られ,雰囲気満点。 ちょっと気恥ずかしそうに壇上に立ったNTT出版の代表取締役社長,吉田肇氏は「Windows版は3万本以上を出荷した。プレイステーション版はゲーム性をさらに追求して,すべての方に高校生活をもう一度繰り返す楽しさを味わってほしい」と話した。また,日経映像の代表取締役社長,田村祥蔵氏は,同社が今年40周年を迎え,今後もマルチメディア事業に注力していくと宣言。 その後,吉田古奈美さん,矢島晶子さんら出演声優さんが壇上に上がり,意気込みなどを語った。その後,エンディングテーマ(沢田聖子さん作)を実際の高校生である高橋美佳子さんが歌うことが発表されるなど,話題満載の発表会となった。 なお,Windows版の続編「リトルラバーズ2nd〜ゆい〜」も来月発売される予定。こちらも楽しみ。 [ITmedia] (C)1998 日経映像・NTT出版
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