プレイヤーは復讐のためだけに生きる男，マックス ペインを操作し，あらゆる手段と武器を使って麻薬組織の壊滅を目指す……と大雑把に書き出しただけでも，本作がいままでのゲームとは一線を画しているのがお分かりになるだろう。

　この世界には，巷のゲームによく見るような｢きらびやかさ｣や｢明るい笑顔｣，｢和気あいあい｣といった万人向けの要素は何一つない。

■｢マトリックス｣でも登場した，鉄のドアが爆風で吹き飛ぶシーン。プレイすれば，こういった血沸き肉踊る場面を，数え切れないほど目撃することになる。

■マックス ペインにとって，マフィアに与するジャンキーやチンピラの命なぞ紙切れよりも安い。屍山血河を越えて目的を果たす，それがプレイヤーの使命だ。

　そのかわりに，ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーの小説や，ダークなアメリカ文学を思わせる硬派なストーリーと，映画｢男たちの挽歌｣を筆頭にするジョン・ウー作品のごとき銃撃戦，そして映画｢マトリックス｣に見るスローモーションを効果的に使った演出など，およそ男子の琴線に触れるものはすべて詰め込んであることに注目。

　まずは本作の知る上で重要な，注目ポイントを１つ１つ見ていってもらおう。

■　多彩な銃器の数々 非情な麻薬組織に立ち向かうためには武器が必要。ベレッタから鉄パイプまで，プレイヤーの命を預ける銃器を紹介。

■　バレットタイム＆シュートドッジ プレイヤーの死闘を，さらに緊張感溢れるものにするのが同システム。映画バリの演出でアドレナリンを大量分泌せよ！

■　独特の手法で語られる、奥深いストーリー　 「マックスペイン」の魅力の一つ，渋い“男”の世界。すべてを失い，二転三転するストーリー……語られる手法も独創的だ。