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“生まれ変わった”たまごっちの新たな魅力とは?(1/2 ページ)

» 2004年03月29日 11時56分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 たまごっち、復活――。バンダイは3月20日、卵型の携帯デジタルペット「かえってきた!たまごっちプラス」を発売した。1996年に発売され、国内外で4000万個を販売した「たまごっち」の続編だ。

 価格は8年前と同じ、1980円。外見も、当時とあまり変わらないままとなっている。ただし機能面では、8年前と少々異なっている様子。開発に携わった、バンダイのキャラクタートイ事業部企画開発第5チーム、村瀬和絵氏に、製品のポイントなどを聞いた。

Photo サイズは49×17×58ミリ、33グラム
Photo バンダイの村瀬氏

たまごっち人気は「不変」

 村瀬氏は、たまごっちを復活させようとするプロジェクトは、実は1年半ほど前から動いていたと話す。

 「たまごっちの楽しさというものは、もしかしたら不変で、いつの時代でも受け入れられるのではと考えた。今どきの高校生が、かつてのたまごっちで遊んでいるという会話をしているのを、偶然耳にしたこともある」。

 会社内にも、“爆発的ヒット商品”の再来を期待する声があり、商品化が決まったという。

 ただ、どういったスペックの端末にするかは、意見が分かれたという。値段は、やはり1980円という手ごろさがいい。しかし、プラスアルファの機能は付けたい――。“一つ足すとしたら何か”と考え、赤外線通信によるコミュニケーション機能を付けることに落ち着いた。

Photo 通信は、メインメニューからボタン一つで開始できる
Photo たまごっち同士が、ゲームをしているところ。「強さは、ユーザーの育て方によって変わります」(村瀬氏)

 通信の操作は、複雑にならないよう気を配ったと村瀬氏。ユーザーはまず、メニューの中からハートマークのアイコンを選択し、「(通信の)待機中」にする。この状態で2台を向かい合わせにして、同時にボタンを押せば通信が始まる。

 通信を行うと、たまごっち同士が「おみやげ交換」を行ったり、勝手にゲームを始めたりする。通信を繰り返せば、たまごっち同士の「なかよし度」が上がる仕組みだ。

 なかよし度は、「しりあい」→「ともだち」→「しんゆう」→「だいしんゆう」といった具合に進展する。ここで、たまごっちが異性同士だとさらに「こいびと」→「ねつあい」と発展し、恋愛結婚して子供が生まれるという。

 「たまごっちは、成長に応じて姿かたちが変わる。ユーザーは、できるならかわいい子と結婚させたいと思うのではないか」(村瀬氏)。

 ちなみに、恋愛をしなくても「おせっかいばあさん」のお見合い写真によって、見合い結婚を行える。子供が生まれることで、ユーザーは2世代、3世代とたまごっちの世話を続けることになる。

コレクションの要素も

 たまごっちプラスでは、通信を交わした「おともだち」を、50人までリストに登録することもできる。ちょうど、仲のいい友達とプリクラを交換したり、携帯のアドレスを交換したりするのと似た感覚だ。

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