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「グランド・セフト・オート3」を有害図書類指定へ――神奈川県

» 2005年05月30日 14時41分 公開
[ITmedia]

 神奈川県児童福祉審議会は5月30日、ゲーム内での残虐性を理由に、カプコンが販売する「グランド・セフト・オート3」を県青少年保護育成条例に基づく「有害図書類」に指定。18歳未満の青少年への販売禁止を県に答申することを決定した。残虐性を理由にしたゲームソフトの有害図書類指定は全国で初めてとなる。

 「グランド・セフト・オート3」は、米国ロックスター・ゲームスが開発し、日本ではカプコンが2003年9月に販売、今年4月までで約35万を売り上げた人気作。殺人や暴力などの残虐シーンを多く含むとして審議会に取り上げられていた。本作は、コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)によって、18歳以上対象ゲームソフトに指定されていた。

 今回の答申を受けて松沢成文知事は、来月7日に告示するとしている。これにより、18歳未満の青少年への販売が禁止、他のソフトと区別して陳列することが義務づけられ、悪質な違反者は30万円以下の罰金となる。

 大阪府・愛知県などでも“有害”としたゲームソフトを規制する方針が固められている。今回の神奈川県の有害図書類指定への動きには、以前から石原慎太郎東京都知事が協力したい旨を明らかにしている。11月に開催される首都圏サミットでも提案される方向とのことで、1都3県で共通の規制に及ぶものと推測される。

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