けっこう面白くてオトク〜「待ちスロすごろく」モバイルコンテンツ・プチレビュー

最近、商品の“販促アプリ”も増えている。日本コカ・コーラが採用している「待ちスロすごろく」もその1つ。どれくらい楽しく、そしてオトクなのか?

» 2005年03月17日 17時58分 公開
[小松しおる(StoryWorks),ITmedia]

 最近では、ケータイアプリを企業の販売促進に利用する、いわゆる“販促アプリ”も多い。中には、ゲーム形式になっているアプリもある。日本コカ・コーラが採用している「待ちスロすごろく」もその1つだ。

 日本コカ・コーラは3月末まで、マルチメディア自販機「シーモ」向けに、利用促進キャンペーン「Cmodeカップ」を実施中(2月7日の記事参照)。この一貫として“着信懸賞すごろくゲーム”である待ちスロすごろくを無料配信している。

 無料で遊べるということで、まずは冗談で遊んで見るのも悪くない。早速試してみた。

Photo
コンテンツ名 待ちスロすごろく「Cmode カップ」用
料金月額 無料
対応機種 505i/506i/900i/901iシリーズ専用
アクセス iモード:「メニューリスト」-「ショッッピング/チケット」-「自販機」-「Cmode☆コカ・コーラ」、URL:http://www.cmode.jp/

着信で動く“すごろく”

 「待ちスロすごろく」は「待ち(受け)スロ(ット)」というだけあって基本は待受アプリ。携帯に着信があると、通話終了後にサイコロが振られてキャラクターがマス目を移動する。自分でサイコロを振れないところが、ちょっと歯がゆいゲームだ。

 そこから先は、普通のすごろくと一緒。キャラが出た目の数だけ進んで、止まったマスごとにイベントが発生する。グッズの応募権などがプレゼントされるため、販促に役立つという仕掛けだ。

Photo 止まるマス目によっては、ドリンク1本が無料になる「シーポン」が手に入る

 Cmodeカップ版の待ちスロすごろくでは、ユーザーはCmodeのマスコットである「シーモラビット」となり、北陸、東北、北海道など各地を旅して回る。ゲームをクリアするには、1ステージ50マス、全5ステージで250マスを巡る必要がある。シークレットステージも含めると12マップの中からエリアを選択可能なので、プレゼントを狙うが、自分の出身地で“ご当地イベント”を楽しむが、いずれにせよ好きなコースを選択できる。

無料アプリだがボリュームは満点

 それにしても、なかなかボリューム満点のゲーム。クリアするまではかなりの時間がかかる。最大で250着信、最低でも45着信は必要と思うと、ちょっとブルーになる(*注:ステージごとに「あがり」があるので、1ステージを最短9着信、これを5回繰り返すことになる)。

 一回休み、二回休みもあるから、筆者はクリアするまでに半月ほどかかった。もちろんサイコロが回るのは着信のみで、メールなどは含まれない。毎日友達に電話してもらったとしても、一週間二週間では終わらないのだ。

 とはいえ、それほど時間をかけずクリアする方法もある。実は、不在着信の場合でもサイコロは振られるので、自宅の電話からケータイに何度もワン切りすればいいのだ(ただし、あんまりやりすぎると制作サイドから怒られそうだが……)。ちなみに筆者は持っている機種の設定に気づかず、終盤これをやりすぎてケータイにリモートロックがかかってしまい、ちょっと困った。

なかなかオトク。Cmodeの意味はここにあった?

 販促アプリの中には、ゲームの成績上位者だけがプレゼントをもらえるものもある。しかしCmodeカップの待ちスロすごろくの場合、ゲームの進め方によってはポイントうんぬんに関係なくプレゼント応募券がもらえる。もちろん、今までのサービスアプリのようにポイントランキングもあり、上位者には豪華賞品が当たるようになっている。

 中でも筆者がほしかったのが、ランキング上位者にプレゼントされる「ジュークボックス型CDプレイヤー」。ほかにも、その場でコーラを無料でもらえるCmodeクーポンが当たることもあるが、プレゼント応募券より当選確率が低いのが痛いところだ。

Photo 左から、景品であるジュークボックス型CDプレイヤー、ミッキー&コカ・コーラフレーム付限定ポスター

 Cmodeといえば、筆者のまわりではあんまり評価していない人間もいた。「コインを入れればすぐ製品が出てくる自販機で、わざわざケータイをかざして飲み物が買えたとしても、嬉しいのか嬉しくないのかよく分からない」というわけだ。

 しかし、こういうキャンペーンをにらんでのことだったと思うと日本コカ・コーラもけっこう憎いもの。実験設置時代から、皆にバカにされながらあちこちのCmode自販機でコーラを買っていた筆者には、大変嬉しいことだ。

 純粋なゲームアプリとはちょっと違うが、ナウなジャンキー世代(死語)にとって、コーラは必須のドリンク。着信アプリなんて電池のムダ! などと言わず、仕事の合間などにアプリで当てたコーラで一休みしてみるのもいかがだろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  9. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」