けっこう面白くてオトク〜「待ちスロすごろく」:モバイルコンテンツ・プチレビュー
最近、商品の“販促アプリ”も増えている。日本コカ・コーラが採用している「待ちスロすごろく」もその1つ。どれくらい楽しく、そしてオトクなのか?
最近では、ケータイアプリを企業の販売促進に利用する、いわゆる“販促アプリ”も多い。中には、ゲーム形式になっているアプリもある。日本コカ・コーラが採用している「待ちスロすごろく」もその1つだ。
日本コカ・コーラは3月末まで、マルチメディア自販機「シーモ」向けに、利用促進キャンペーン「Cmodeカップ」を実施中(2月7日の記事参照)。この一貫として“着信懸賞すごろくゲーム”である待ちスロすごろくを無料配信している。
無料で遊べるということで、まずは冗談で遊んで見るのも悪くない。早速試してみた。
コンテンツ名 | 待ちスロすごろく「Cmode カップ」用 |
---|---|
料金月額 | 無料 |
対応機種 | 505i/506i/900i/901iシリーズ専用 |
アクセス | iモード:「メニューリスト」-「ショッッピング/チケット」-「自販機」-「Cmode☆コカ・コーラ」、URL:http://www.cmode.jp/ |
着信で動く“すごろく”
「待ちスロすごろく」は「待ち(受け)スロ(ット)」というだけあって基本は待受アプリ。携帯に着信があると、通話終了後にサイコロが振られてキャラクターがマス目を移動する。自分でサイコロを振れないところが、ちょっと歯がゆいゲームだ。
そこから先は、普通のすごろくと一緒。キャラが出た目の数だけ進んで、止まったマスごとにイベントが発生する。グッズの応募権などがプレゼントされるため、販促に役立つという仕掛けだ。
Cmodeカップ版の待ちスロすごろくでは、ユーザーはCmodeのマスコットである「シーモラビット」となり、北陸、東北、北海道など各地を旅して回る。ゲームをクリアするには、1ステージ50マス、全5ステージで250マスを巡る必要がある。シークレットステージも含めると12マップの中からエリアを選択可能なので、プレゼントを狙うが、自分の出身地で“ご当地イベント”を楽しむが、いずれにせよ好きなコースを選択できる。
無料アプリだがボリュームは満点
それにしても、なかなかボリューム満点のゲーム。クリアするまではかなりの時間がかかる。最大で250着信、最低でも45着信は必要と思うと、ちょっとブルーになる(*注:ステージごとに「あがり」があるので、1ステージを最短9着信、これを5回繰り返すことになる)。
一回休み、二回休みもあるから、筆者はクリアするまでに半月ほどかかった。もちろんサイコロが回るのは着信のみで、メールなどは含まれない。毎日友達に電話してもらったとしても、一週間二週間では終わらないのだ。
とはいえ、それほど時間をかけずクリアする方法もある。実は、不在着信の場合でもサイコロは振られるので、自宅の電話からケータイに何度もワン切りすればいいのだ(ただし、あんまりやりすぎると制作サイドから怒られそうだが……)。ちなみに筆者は持っている機種の設定に気づかず、終盤これをやりすぎてケータイにリモートロックがかかってしまい、ちょっと困った。
なかなかオトク。Cmodeの意味はここにあった?
販促アプリの中には、ゲームの成績上位者だけがプレゼントをもらえるものもある。しかしCmodeカップの待ちスロすごろくの場合、ゲームの進め方によってはポイントうんぬんに関係なくプレゼント応募券がもらえる。もちろん、今までのサービスアプリのようにポイントランキングもあり、上位者には豪華賞品が当たるようになっている。
中でも筆者がほしかったのが、ランキング上位者にプレゼントされる「ジュークボックス型CDプレイヤー」。ほかにも、その場でコーラを無料でもらえるCmodeクーポンが当たることもあるが、プレゼント応募券より当選確率が低いのが痛いところだ。
Cmodeといえば、筆者のまわりではあんまり評価していない人間もいた。「コインを入れればすぐ製品が出てくる自販機で、わざわざケータイをかざして飲み物が買えたとしても、嬉しいのか嬉しくないのかよく分からない」というわけだ。
しかし、こういうキャンペーンをにらんでのことだったと思うと日本コカ・コーラもけっこう憎いもの。実験設置時代から、皆にバカにされながらあちこちのCmode自販機でコーラを買っていた筆者には、大変嬉しいことだ。
純粋なゲームアプリとはちょっと違うが、ナウなジャンキー世代(死語)にとって、コーラは必須のドリンク。着信アプリなんて電池のムダ! などと言わず、仕事の合間などにアプリで当てたコーラで一休みしてみるのもいかがだろうか。
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